上善如水

ホークの観察日記

介護職の持ち物

2019-05-16 11:18:20 | 介護

今回は五年目介護福祉士の私が普段どんな格好で仕事をしているかを紹介します。

うちの施設は基本、上はポロシャツ、下はジャージという格好です。

制服らしきものはありませんが、いちおうポロシャツは1年に1枚申請すればもらえることになっています(施設のロゴなんかついていない既製品です)

でもデザインも機能性もイマイチなので、ほとんどの職員が自分で買って着ていますね。

靴はスリッポンの人もいれば、スニーカーやナースシューズを履いている人もいます。

私は紐がついている靴だとほどけてしまうのが嫌なのと、脱いだり履いたりが楽ということで MERRELL(メレル)というアウトドアメーカーの「ジャングルモック」という靴を履いています。

ちょっとお値段は高めですが、すっごく足が楽なので助かっています。

 

Jungle Moc Touch de Merrell

 

ポロシャツはユニクロで買ったり「ナースリー」という看護師グッズなど福祉関係に特化した通販サイトで買うことが多いです。

ナースリーさんにはけっこう貢いでいます(笑)

訂正印付きのハンコとかも買いました。介護士ってけっこうハンコを押す機会が多いので。

ジャージは「ヒマラヤ」などスポーツ用品店で買うことが多いですね。

服は汗をかいたり、尿や便で汚れたりすることもあるので、いつもローカーに替えを用意しています。

入浴介助用の服(防水、短パン)も別に用意していますし、下着などの替えも一応一式ローカーに入れています。

 

先輩看護師が新人におすすめする フレッシャーズ アイテム【ナースリー】ロング版」

 

食事介助時に使うエプロンは会社の支給品。

でもペラッペラなのですぐに破れたり、ポケットが引っかかったりするので、自分で使いやすいエプロンを買って着ている人もいます。

その辺は割と自由です(特に派手派手とかじゃなければ)

 

あと必需品がオーガナイザー。いわゆるウエストポーチ。

ボールペンとかメモ用紙だとか、ポケットに入れておくと落ちて危険なので、私は「クツワ」さんのエプロンバッグを使っています。

 

 

使用感がスゴイ(笑)

お手頃価格だったのですが、使用してすぐベルトの付け根が破れてきてしまい、見えないですが縫って補強してあります。

病棟の鍵は百均で買ったキーチェーンにつけました。

真ん中に入っているのは手指消毒用アルコール。

 

 

中にはメモ帳、3色ボールペン、ハンコ(こっちは無印良品)、カバー付きハサミ(百均)、ミニペンライトが入っています。

ペンライトは夜勤時に使いますね。

施設の懐中電灯もあるのですが、口腔内を見たり、あまり大きな明かりで照らしたく無い時などに便利。

ベッドの下に落ちた物を見つける時も活躍します(笑)

 

あとはタオル、夏場は汗拭きシート、寒さ対策のカーディガン、薬を欲しがる利用者さん向けのプラシーボ効果を狙ったフリスク。

爪切りや綿棒なんかも必要に応じて持っている時もあります(今日は時間があるから爪切りするぞ!と決めている日とか)

 

仕事で使った職員の服は持ち帰り禁止なので(汚染防止)、施設で洗濯します。

毎日乾燥機にかけるから痛みが早い・・・

ユニクロのポロシャツなんかすぐにボロボロになります。

ま、うちの職場は自分でいうのもなんですが、結構ハードな環境なので、他の施設ではそんなにすぐボロボロになったりしないかも知れません。

夜勤帯は1人で35人の利用者さんをみなきゃいけないですからね〜

起床介助時なんてずっと走り回っていますから(苦笑)

 

今回紹介した中で私が一番重要だと思っているのは「靴」

これはちょっとお金を出してでも良い物を買っておかないと、ホント疲労感が全然違う!

5年で4足の靴を履き潰してようやくわかりました。

アウトドア用の靴だと踏ん張れるし、いざって時にダッシュできます!

認知症の人が車椅子から立ち上がった時なんか、誰よりも早く駆けつけることができましたから。

介護員って、山登りするのと同じくらいハードなんですよ。

装備は大切です☆

 


日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり

2019-05-06 17:10:26 | 悩み

今年のGWは10連休・・・

なんて人がいるんでしょうね、うらやましい。

10連休どころか3連休だってめったに取れないんですから、うちの職場って!

それでもなんとか希望を出して、GW中に2連休は確保しました。

その貴重な休みを利用して、遠方の友達家族と食事をしたり、買い物に行ったり、冬物を片付けたり。

結果、いつもより疲れた連休になってしまった(笑)

 

でも、職場のグチを遠慮なく吐き出したり、好きな服を買ったり(予算に制限はあるけど)、美味しい物を食べたりして、少しはストレス発散になったかな。

 

人手不足もあるのですが、最近仕事でちょっと余裕が無くなってきていたんですよね。

利用者さんの話を聞いてあげられなかったり、同僚の仕事ぶりがやけに気になったり、上司の考え方に反発を覚えたり。

自分が「こうしたい!」て思いが強くなっちゃって、「私は正義!」なんて思い上がった考えで周りを見ちゃう。

たまに油断するとこういう状態になっちゃいます。

まだまだ修行が足りないなぁ〜

 

介護に正解なんて無いんですよ。

極端な話、床が汚れていようと、倉庫がグチャグチャになっていようと、トイレットペーパーが補充してなかろうと、入浴時の着替えが組んでなかろうと、オムツの当て方が悪くてモレていようと、口腔ケアのやり方がおざなりだろうと、こっちがフォローしてあげればいいこと。誰かがケガをしたってわけじゃないんですから。(もちろんその都度注意はしますけどね)

「夜電気が点いていて眠れない」

と何度も訴える利用者さん。

多床室なので、他の利用者さんのトイレ介助時や、コールがある度に職員が明かりをつけます。他の利用者さんだって、何かの用事で明かりをつけることがあります。

それが気になって眠れないと。

その前は「薬が効かないから眠れない」「隣の人がうるさいから眠れない」「いつも上ばかり向いて寝ているから眠れない」「肩が冷えて眠れない」・・・と理由は変わっていきますが、そもそも夜、他の利用者さんに呼ばれて部屋を訪れる際、たいてい大いびきをかいてしっかり眠っているんです。

それでも「眠れない」との訴えが続き、堪え兼ねた職員が自腹を切ってアイマスクを買ってきました。

これを付ければ明かりも気にならないと、利用者さんは大喜び。

他の利用者さんに「〇〇さんが私のために買ってきてくれた」と吹聴して回っていました。

・・・

自腹を切るのはちがうだろ〜〜〜

一時はそれで訴えが無くなったとしても、いままでの経緯からして、別の理由を訴える可能性があります。

まず何より、本当に必要ならご家族に買って来てもらうべき。

ちゃんとアセスメント(課題分析)して、本人の性格だとか、薬や持病の影響だとか、他のストレスが関係してないかだとか、精神的、感情的な面からアプローチするとか、そういうこと考えるのが専門職の役割じゃないの?

 

と思い、上司にも相談しましたが、上司もその日その日、訴えがあればその場を乗り切るのが正直精一杯という感じ。

 

それもわかります。

そういう時、もう辞めてしまった先輩にかつて怒られた言葉を思い出します「職員の都合で利用者さんを動かさないで!」

利用者さんを中心に考える。

私の目指している介護はまさにそんな介護。

はぁ、それを実現させるには、地道に職場で仲間を作っていくしかないんですよね。

そう考えると、道の遠さにやる気が萎えてしまって。

 

そんなことや、これまでの積み重ね、疲労と腰痛もあり、ちょっと心に余裕が無くなってしまっていました。

でもこの連休中、友達と話したり、本を読んだり、自分の好きなことをしてる間に、少し考え方が楽になった感じ。

 

完璧を求めない。

自分の両腕の届く範囲でベストなら、介護は6割できてればいい。

もともと一人でできることなんてたかがしれている。他の人の力がなくっちゃできないことなんだから。

完璧主義は身を滅ぼす。

自分の「こうしたい!」てことができなくても、利用者さんが笑っているならいい。

自己満足で仕事をしない。

正しいことばかりを主張するのは、自分がスッキリしたいから。

一時的でも行き当たりばったりでも、介護に正解なんてない。

 

表現力が稚拙なので、言葉の使い方を間違えているかも知れませんんが、自分の気持ち的には少し余裕ができました。

アハハ、これも自己満足なんですかね。

ともかく、休みって大事です。

これで新たな気持ちで仕事に向き合えそう。