上善如水

ホークの観察日記

カカア天下

2007-04-15 23:45:43 | 日記・エッセイ・コラム

桜も早々と散り始めました。

それなのに会社のお花見は5月の初め。桜なんてきっともう終ってると思うけどなぁ。なんだかやと理由をつけて飲みたいだけなんだから。

今の部署に移って一年。

小さな会社でも色々な人がいて面白い♪

すごく気を使っているのにいつも余計なことをしてしまうTさんとか、上司でもないのに人の仕事をチェックしてるからみんなに小姑あつかいされてるSさん(30代男性)とか、フィリピンパブ大好きなNくんとか♪

課長なんて、家では奥さんがいるのでタバコが吸えないと言って、休日にわざわざ会社に来て、一時間ほどタバコをふかして帰っていくし(笑)

あ、でも職場でしかタバコが吸えないって人、他にもいたなぁ。口臭でバレないように、ちゃんとガムまで用意してる周到さ!

ネットオークションで買った品物を、自宅で受け取れないから(なぜ?)会社に送ってもらってるMさんとか、休憩室の冷蔵庫に焼酎を持ち込んだNさんとか(さすがに問題になった)。

こういうのも個性のうち?

20代の出世頭のGくんは、家を新築して、まだ下の子が2才くらいだというのに、中国出向の話を受けたっていうし。

帰って来たら上のポストは約束されているものの、最低一年は向こうで暮らさなきゃいけない。

自分だったら幼い子置いてそれは出来ないだろうな。

ま、色んな家庭の事情があるんだろうけど。Gくんは青森の出身で、こっちはお嫁さんの地元。「この地方の女の人ってキツイ人が多くない?」と言うけれど、そんなことないだろう(^_^;)

え、だから中国行き? まさかね~


合掌

2007-04-11 20:14:23 | 日記・エッセイ・コラム

洗濯をしようとベランダに出たら、エアコンの室外機のあたりに、野鳥が横たわっていました。

ひと目で息絶えているとわかる姿。なぜこんな所で? としばし呆然。

痩せているわけでもなく、やっぱり寒さにやられたのか…体はスズメに似ていますが、もう少し大きい鳥でした。

幸いというか、偶然にもアパートの隣が墓地なので、その敷地のはずれの林の中に埋めてやることに。

一瞬、(鳥インフルエンザかも?)と思ったのですが、渡り鳥とも思えないし、まさかね…

でも万が一と、悪いとは思ったのですが、一応手で触れないように新聞紙で包んで埋葬しました。

その後、夕食の買い物に出かけたのですが、さすがに鶏肉ものは買えなくて。

鳥を埋葬しておいて、鶏肉買ったら、それは何か間違ってるような…じゃ豚や牛なら食べてもいいのかと言われたら困っちゃうけれど。

う~ん、人間って矛盾してるよな~

目の前で死んでいる動物を見たらかわいそうと思うけれど、スーパーでパックに包まれた肉なら平気。

でも食べないと生きていけないし、菜食主義ならいいのかってそれも偽善ぽいし、やっぱり、私は動物も植物も生きるために食べて、それをかわいそうとも思う矛盾した生き物ですって生きていくしかないのかな?


『涙そうそう』

2007-04-08 17:41:31 | 映画

土井裕泰監督の映画、『涙そうそう』をDVDで観ました♪

主演は妻夫木聡。長澤まさみ。森山良子さんの名曲「涙(なだ)そうそう」をモチーフにした作品です。

幼い頃に親が再婚し、兄妹となった二人。しかし妹の父親は家を出て行ってしまう。病床の母(小泉今日子)から、妹を守ってやって、と言われ、約束をした幼い兄は、母親が亡くなってからも、その言葉を胸に妹を見守り続ける…

涙がポロポロ流れてきました!

妻夫木聡くんの笑顔がいい! 長澤まさみちゃんがカワイイ!!

舞台は沖縄。小さな島から那覇で暮らすにーに(兄)の元へ、高校に通うために妹がやって来ます。久しぶりの再会。そして始まる共同生活。

高校を中退して朝は市場、夜は居酒屋で働く兄は、妹を高校、大学へと進学させるのが生き甲斐。早く自分の店を持ち、しっかりした暮らしをしようと懸命に働いています。

血のつながらない兄妹。

にーにから彼女(医学部に通う大学生)を紹介されて、ちょっと複雑な表情を見せる妹が可笑しい♪

でもその彼女も、彼氏の妹にやきもちを焼いたりして♪

兄として、父親かわりとして、妹を守ろうとするにーに。その愛情をありがたいと思いつつ、兄を心配し、負担をかけたくないと思う妹。

そんな時、ある事件が起こります。

どんなに大変な目に遭っても「なんくるないさ」と笑うにーに。

もっと自分のことを考えて、私のことばっりじゃなく、私にも心配させて! と兄をたたく妹。

そして、にーにとケンカしてしまった夜、妹の前に出て行ったはずの父親が…

恋人とも違う、兄妹ならではの関係。ケンカしたり、本気で怒ったり、でもどこかでつながっている。そんな雰囲気をすごくよく表現していました。

あれ? でも自分とこも兄と妹だけど、かなり違うな(苦笑)

ラストに「涙そうそう」の歌が流れるのですが、感動して何度も再生。映画を観てからあらためて歌詞の内容を読むと、またジワァと。

「にーに」って沖縄の言葉、すごく好きです☆

こういうストーリーって、終り方が難しいよなぁ、と思って見ていたのですが、そこでもやっぱり泣いてしまいました。


『ブレイブ・ストーリー』

2007-04-07 04:06:36 | 映画

2006年の映画、『ブレイブ・ストーリー』のDVDを観ました♪

監督は千明孝一。主役ワタルの声を松たか子。宮部みゆきさんの原作をアニメ映画にしたものです☆

声優陣は豪華♪ 今井美樹、伊東四朗、樹木希林、常盤貴子など。どうもヘタだなぁ(笑) と思っていたら、お笑いコンビのインパルスや北陽なんかが起用されていたりして。準主役級のミツル役にウエンツ瑛士というのも驚きでした。(けっこうウマかった)

原作を読んでから観たのですが、トカゲみたいな種族でキ・キーマというキャラクターがお気に入りだったのに、その声を大泉洋がやっていて、ちょっとイメージが軽すぎ。ま、後半は泣きましたが、もう少し活躍させて欲しかったかな(^^)

ストーリーは小学生のワタルが、両親の離婚という危機に直面。その現実を変えるべく、『幻界(ヴィジョン)』という異世界で運命を変えてくれるという女神さまに会う為に冒険の旅をするというもの。

そこはトカゲ男や猫人間が普通の人間と共に暮らし、ドラゴンが飛び交うファンタジーの世界。ワタルと同じように、自分の運命を変えるべくこの世界にやって来た転校生のミツルは強力な魔導士になっていて、見習い勇者のワタルとは大違い。

トカゲ男のキ・キーマや、猫人間の少女ミーナと一緒に旅するワタルと違って(あとドラゴンの子どものジョゾ☆)、たった一人で旅し、魔法の力で森を焼き、街を破壊し、人を傷つけても宝玉を手に入れようとするミツル。

大切なものを手にいれるためには何をやってもいいのか?

というのがこの物語の一つのテーマになっています。(多分)

やっぱり長編小説の映画化ということで、時間的に前半は急ぎすぎ。でも後半はストーリー自体も変更になっているので、よくまとまっていて楽しく見れました。ゾフィ(北の国のお姫様)がミツルより年下だったり、勇者の剣がサーフボードみたいになるのも面白かったけれど、何よりカッツ(女性、たぶん年下)さんが無事でホントに良かった♪

こういう映画は原作ファンには賛否両論あるところでしょうが、わたしもホントならもっと注文をつけたいのに、結局泣いてしまったので、何も言えません(苦笑)

なんだか涙腺が弱くって。

こういう子どもが頑張る映画はいいです♪


『誰も知らない』

2007-04-02 21:41:28 | 映画

是枝裕和監督の映画、『誰も知らない』のDVDを観ました。

主演は柳楽優弥くん。2004年の第57回カンヌ映画祭では、この映画で彼は最優秀男優賞を受賞しています。

とってもキレイな男の子です☆

物語は1988年に実際にあった「巣鴨子供置き去り事件」をモチーフにしたフィクションで、親の育児放棄により置き去りにされた子供たちが破綻に向かってすすんで行く…とっても胸がしめつけられるストーリー。

父親のそれぞれ違う4人の子供を抱える母親役をYOU(ゆー)、そして母親に代わり妹や弟の世話をする長男役を柳楽優弥くんが好演しています。

出生届けも出されないまま、学校にも通っていない子ども達。母親は父親は海外出張で家を空けており、息子との二人暮らしだとアパートの住人には言っていますが、実際はその他に長女、次男、次女の三人が隠れるように暮しています。次男と次女は、引越しの際スーツケースに入れて運び込めるくらいまだ小さい。

実際の事件でも、下の二人(実際は一男三女でした)はまだ3歳と2歳でした。

台本なんてないんじゃないかと思えるほど子ども達と母親とのやり取りがとっても自然で、特に年下の子供たちの演技がイイ♪

最初は仲良く暮らす母子の生活が描かれ、母親は今付き合っている男性と結婚できれば、籍にも入れてもらえて、学校にも通えるようになると長男に話ます。

帰りの遅い母親に代わり、長男は買い物に行き、長女は洗濯。声をひそめながらも、じゃれて遊ぶ幼い次男と次女。母親は長男に頼りきり、それでもなんとか5人の生活は成り立っていました。

でもどんなにしっかりしてるとはいえ、長男は本当ならまだ小学校6年生。

そして、やがて母親は新しい男のもとへと…

「わたしは幸せになっちゃいけないの!」

長男に「だいたいお母さん、勝手なんだよ!」と責められて言う母親のセリフが印象的です。

決して子ども達を愛していないわけじゃない(と思う)、でも、自分でも自分のだらしなさを止められない。お金だけはなんとか送ってくるものの、それもやがて…

帰って来ない母親。子供だけの生活。健気に妹たちの世話をするお兄ちゃん。お金を節約し、お母さんに会いたがる妹をなだめる姿にジワジワくるものがあります。ホント、演技がとっても自然なんです!

でもそのうち、外に出る機会の多い長男は自然と友達ができ、自転車、コンビニ、ゲームセンター、そして万引き…やがてその悪友たちがアパートにたむろするようになり…

長男の遊びたい気持、すごくわかる! この年代って妹や弟なんかより、友達と遊んでいたいものだもの。でも幼い妹たちにはお兄ちゃんがすべて。小学校6年生にここまで背負わせるのは酷だとはわかっているけれど、大人達がいないこの状況じゃどうしたって…

もういつ破綻がくるのか、ハラハラしながら見ていました。

実際の事件では、この悪友たちが引き金になり、ささいなことで三女が暴行を受け、死亡するという痛ましいことになりました(当時2歳)。不良の溜まり場になっているというので、事実が発覚し、ニュースでそのことを知った母親が出てきて、子供が一人足りないことに気付いたといいます。

もちろん映画は、あくまでフィクションなので、実際の事件とはかなり違います。

しかし、やがてお金がなくなり、電気も水道も止められ、困窮してくる兄妹。ゴミのたまった部屋。公園での水くみ。一人追い詰められていく長男。警察や相談所に行くと、兄妹がバラバラになってしまう…

そしてとうとう、とうとう悲劇が………

子ども達だけでこんな問題に直面させるのは辛い。だけど、実際にも育児放棄としか思えない事件が多く起きているのが現実なんですよね。周りにたくさん大人が登場するのに、誰もこの子たちを助けられないのが口惜しいです。

「いい映画」とはとても言えませんが、観ておいてよかったと思える映画でした。