ガンダルフ~~~
観てきましたよ、ピーター・ジャクソン監督の最新作。
『ホビット~思いがけない冒険~』!!
フロドが! ゴラムが! ガンダルフにサルマンにエルロンド卿にガラドリエルが!
もう、なつかしい顔がスクリーンに映るたびに感慨がこみ上げてきました。
それにしてもニュージーランドってなんてスゴイの。
ホビットにドワーフにエルフなんてのが登場する実写映画で、これほど説得力のある風景が本当に存在するなんて!
物語は「指輪物語」で語られた時代の60年前。
ホビット庄で食べ物とパイプ草に囲まれて平和に暮していたビルボ・バキンズのもとに、よれよれの衣ととんがり帽子を身につけた長身の魔法使い、ガンダルフが訪れます。
「冒険なんてとんでもない!」
自分の家を愛し、故郷のホビット庄を愛するビルボに、ガンダルフがもちかけたのは、よりにもよって竜退治!
次々と押しかけてくるドワーフに家を占領され、食糧は食べつくされ、床もドロだらけになりビルボはカンカンです(笑)
しかし、ビルボはビルボ。
ガンダルフの読みどおり、13人のドワーフとの奇妙で危険な冒険の旅に彼が加わらないはずがありません!
火を吹くドラゴン。
地下に広がるドワーフの王国。
暗黒の力の兆しが見え始めた森。
トロールにゴブリン、オークに岩巨人。
そしてなんといっても、とってもおいしそうな食事シーンに、手に汗握る戦闘シーン♪
13人のドワーフも、すごく個性的で性格も様々。
みんなに共通しているのは失われた故郷に対する熱い思いです。
邪悪な竜、スマウグによって滅ぼされたドワーフの王国。
彼らは故郷を追われ、流浪の民となって長く辛い生活をよぎなくされてきました。
大切な人を失い、多くの仲間を失い、誇りさえも時には捨てざるえなかったのです。生きていくために……
失われた故郷と、そこに眠る財宝を取り戻すべく、13人のドワーフと1人の魔法使い、そして1人のホビットが体験する、様々な苦難と冒険の旅。
この物語から「ロード・オブ・ザ・リング」は始まったといっても過言ではありません。
個人的にはアラゴルンやレゴラスが登場しないのは残念だけど(ギムリのお父さんは登場します♪)、予告編でも使われた、ビルボとゴラムのなぞなぞ対決は面白かった☆
そう、この旅でのちに中つ国の運命を大きく左右する、ビルボとゴラムの出会いが描かれます。
そしてもちろん、あの「ひとつの指輪」も登場!!
映画『ホビット』は3部構成。
まずは第1部ということで、旅の目的や背景が語られますが、それでも170分という上映時間が短く感じるほどのスピード展開でした。
いやぁ、とにかくドワーフって丈夫。
走るは、転ぶは、落ちるは、登るは、下敷きになるは、次々と襲いかかる危機の連続は、まさに一難去ってまた一難という感じ。
そんな中、私が今回一番印象に残ったのは、なぜホビットをこの冒険に連れてきたのかと訊かれた時のガンダルフのセリフです。
これはぜひ本編中で見て欲しい。
今回は恋愛要素が皆無なので、少々男くさいむさくるしい場面が多いですが(苦笑)、多くの原作持ち映画がファンを失望させることが多い中、「指輪物語」の映像化として、ファンも納得の出来だと思います。
でもやっぱり、アラゴルンみたいなイイ男も登場して欲しかったなぁ(笑)