くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

遙かなるラグーサへの道6 遺跡だ!

2006-12-23 11:57:20 | 連載もの 遙かなるラグーサへの道

Agrigento3600
紀元前の遺跡と最新の高層建築
シチリアも変わっていくのだ

 昼過ぎにSS(高速)を降りる。本日の投宿地であるアグリジェント付近に着いたらしい。
 イタリア旅行では、初めての土地に着いた場合、まずはその街のチェントロ(centro)を探すのが最善の方法。チェントロとは英語で言うセンター、すなわち街の中心部であります。そこにはインフォメーションがあり、旅人が欲しい情報が手に入るわけです。
 我々が欲しい情報は、
1、予約してあったホテルの場所
2、夕飯が食えるところ
3、この街(アグリジェント)の地図
 なのであります。
 何となれば、車はcentroと書いた標識に従って進んでいく、いや進めていくわけですね。

Centro400
下から三番目にcentroとある
何はともあれ、これを探して向かうこと

 同じ坂を上ったり下ったり、はたまた一方通行を逆走したりと、我らがシボレーは排気音も逞しく迷走する。
 なんとかチェントロに辿り着き、車を駐めたときには腹ペコでありました...。
 こうして宿も見つかり、チェックインも済ませた。ドライブインで昼食も腹に収めた。
 いよいよアグリジェント最大の魅力を観に行くわけですぞ。


Agrigento1400
撮影まゆみーな

 紀元前500年頃の遺跡、ディオスクーリ神殿の跡であります。
 イタリアであるシチリア島に、なぜギリシアの遺跡があるのか知らん。
 紀元前800年頃から、シチリア島の各所にはギリシアの植民地が出来たらしいです。
 ギリシア本土をしのぐほど栄え、大ギリシアとまで言われたその文明も、その後はカルタゴによって破壊されつくしたとのこと。シチリアは、様々な民族に侵略された歴史があるのですね。
 Ticket300このほかに、まるでアテネのパルテノン神殿のような遺跡も、ここアグリジェントにはあるのです。
 僕はそれが観たかった。
 何故か知らぬが、遺跡好き。
 しかしですな、それが修復中なのであります。全体が工事用ネットに覆われて、まるで見えないんであります。
 とほほであります、読者諸賢よ。
 →入場料は6ユーロ、プリペイド式であった



Agrigento4600
この円柱群も工事用フェンスの向こう側
なぜかこういうの、すごく好き

Agrigento5400
遺跡近くにあったオリーブの古木
寿命がとても長いらしい

 さて、この夜。
 トラットリア・ダ・ジョバンニというレストランで食べた夕飯が、まことに美味かった。
 味付けがみな濃いめで、それがいかにも地元の人の好みという感じ。

Agrigento6600
シチリアのワインは太陽と風のかほり

 前菜で早くも食べ過ぎてしまったが、アーティチョークとリコッタのパスタがやたらと美味い。豚肉のグリルが巨大で嬉しい。
 こうしてアグリジェントの夜は更けていったのでありますぞ。


 つづく
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