![Caltagirone2400 Caltagirone2400](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/42/b0f9dac0eb31193deb76506d7fd08cad.jpg)
ついにラグーサという標識が出てきたゾ!
(撮影まゆみーな)
明けて、翌日の朝。シチリアも4日目であります。
遺跡の街アグリジェントを出発。車はシチリアの南岸を、東に進んでいく。
道沿いに咲いているのは、ハイビスカスやブーゲンビリア。
窓からは暖かい風が吹き込み、後部座席の洗濯物を乾かしていく。
右側に広がる海の向こうはアフリカ大陸なのだ。こりゃあ暖かい(日中は暑い)はずだ。
本日は約140kmを走って、まずはカルタジローネという街を観光。そこからさらに約60kmを走って、いよいよ待望のラグーサに投宿予定であります。
ところで...。
実は、一つだけ気掛かりなことがありましてな。
それは、ラグーサで今夜の宿を取っていないことなのですな。
「行けば何とかなるよ」と細君はのたまうが...。
![Caltagirone3600 Caltagirone3600](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ba/8a44d19db6d1ca5d9f3a704616885fdf.jpg)
わわわ、ホントにここ通るの?
イタリアでは小さい車じゃないとイケン
![Caltagirone1400 Caltagirone1400](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ba/eb6f205164450f7bc1f9a333c44a87c6.jpg)
この階段、とても長~いのですぞ
立ち上がりにタイルが貼ってあるのですぞ
(撮影まゆみーな)
海岸線から内陸に入り、車はぐんぐん標高をかせいでいく。カルタジローネは小さな山の上にありました。
一番高いところにドゥオーモ(一番大きい教会)があり、そこから下は急峻な階段と、狭く曲がりくねった急坂。
空を見上げると、自分が非常に狭い山頂に立っているような気がする。登山で頂上に立っているのと良く似た感覚なんであります。
個人的には、これを「てっぺん感覚」とよんでおります。まさに非日常、異空間であります。
![Caltagirone4400 Caltagirone4400](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/23/018e9ca7354211d162c0230a99b20594.jpg)
ここがてっぺんだっ
それでいて、街には暖かみがあるのですね。
個人の駐車場に車を突っ込んでおいたら(それもまずいのだが)、持ち主がやってきて
「あまり長くならないんなら、もっとどーんと駐めていいよ」
みたいなことをおっしゃるのであります。
陶器屋を冷やかしていると、店のあるじは
「日本から来たのか? トーキョーか? トーキョーは憧れだ、俺、いつか行きたい。夢だ」
なんておっしゃるのであります。そういうこと言われると、にわかに愛国心がくすぐられるんであります。カルタジローネはいい街だなあ。