所用でご近所さんに電話した時、「電話を借りて悪いんですが、主人と相談してお願いに行こうと言ってたところだったんです」と言うので、用件を聞いてみた。
「初めて『キクイモ』って言う品種を作ってみたけど、食べ方やら保存方法がわからないので、ネットで調べてもらおうと思って」とのことだった。
「そんなことだったら、わざわざ来てもらわなくても調べとく」と。
ネット社会とは縁のないご近所の高齢者の方から、調べものや買い物などで重宝がられることがチョクチョクある。
・・・キクイモを調べた(以下「旬の食材百科」より抜粋引用)・・・
外観は生姜みたいだった。
ショッキングだったことが2つ。
1.キク科ヒマワリ属の多年草で、日本には江戸時代末期に家畜の飼料用として導入され、「豚いも」とも呼ばれていた。
2.菊芋は非常に繁殖力が強く、在来種に対し競合・駆逐のおそれがあるとされ環境省から要注意外来生物に指定されています。
「コレッ 食べられるん?」 「ひまわりの根やんか!」と思った。
でも、3つの効果・効用があった。
1.イヌリンが含まれている
注目されるのは「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」が含まれている。このイヌリンは消化によってオリゴ糖の一種キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となり、血糖値の異常によっておこる糖尿病などに良い影響を与える。
2.低カロリーの健康食材
デンプンをあまり含まないため、芋でありながらカロリーが低く、ジャガイモの半分以下のカロリーしかありません。
3.カリウムは筋肉にとっても欠かせないミネラル
菊芋には沢山のカリウムが含まれています。カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。
その他、保存方法や食べ方、主なレシピなども記載し、お渡しした。
・・・・・
「フーン、キクイモってこういう品種やったんや!」 調べるのを頼まれていなかったら、自分も知らないままだった。
プリントを渡すと丁重すぎるほどのお礼を言ってくれたが、「イヤイヤ、お陰で自分も知らないことを知ることができました」と、逆に感謝の言葉をお伝えした。
ただ、最後に一言付け加えた。「食べて美味しかったら、頂戴よ!」と。