数か月前、地区の青春クラブ副会長さんから電話があった。
畑で重いものを持ったはずみに圧迫骨折をしたので、入院することになったと。
・・・圧迫骨折 団体傷害保険の適用基準・・・
青春クラブの事務局兼会計をさせてもらっているので、保険書類を確認した。
「(財)和歌山県老人クラブ連合会」が取りまとめる団体傷害保険に加入してくれていたので、保険が適用されるかどうかを保険会社に問い合わせた。
『加齢での圧迫骨折は対象にならないが、作業をして圧迫骨折した場合は保険の対象』とのことだった。
保険会社にクラブ名や被保険者名を伝え、詳しい状況については本人から伝えてもらうようにした。
その後、副会長さんから「保険会社に説明すると保険適用と言ってくれた。おおきに」と電話をくれたり、「保険会社に提出するので病院の領収書16枚をコピーしてほしい」と頼まれたり、「保険金が振り込まれた」との電話があったり。
・・・自分は事務局・・・
ケガはしないことがベスト。でも、ケガしたときは体が痛むだけでなく、予定外出費に頭も痛くなる。
そんな時、「保険に入っておいて良かった。いろいろ世話になって・・・おおきに」と喜んでくれる時、事務局として取りまとめさせてもらったり保険会社に連絡したりの仲立ちをした自分もホッとする。
副会長さんから、途中、何度も「お世話になって」と恐縮する言葉が出るので、或る時、言った。
「前に事故があった○○さん、保険金が下りた時、奥さんから『一部をクラブへ寄付したいとか、世話をかけたので自分へ手間賃を渡したい』と申し出があったがお断りさせてもらった」「自分は、事務局として当然のことをしているだけ」と。
・・・気持ちだけ・・・
数日前、副会長さんが軽トラで来られた。杖を離せないらしく、歩くより車が楽で安全とのことだった。
「前に、御礼は受け取らんと聞いていたけど、世話になったままでは私の気が済まん。ほんの気持ちだけやから受け取って」と。
わざわざ買ってまで持って来てくれた御礼の品々、その気持ちを考えると突き返す訳にも行かず、有難く受け取らせてもらった。
感謝の気持ちだけで充分なのに・・・
スイカが好物と聞いたので、冷蔵庫にあったジャンボスイカの切り身を持って帰ってもらった。
・・・・・・
田舎暮らし。お互い、自家製の農産物などを『あげたり・もらったり』するのは日常茶飯事。持って行って喜んでもらうと嬉しいし、貰うのも嬉しい。他所からもらってのおすそ分けも、嬉しい。
でも、わざわざ買ってまで持って来てくれたとわかると、ズシーンと重いものを感じる。時代劇に出てくるような、菓子箱の中に小判が入っている訳でもないのに・・・
(注)もらった品ではありません。
時代劇で使えそうな菓子折りを見つけてビックリ<埼玉県朝霞市の(有)セントラル・スコープの販売品>