ブロッコリーの葉でじっとしているモンシロチョウです。早朝なので寒くてほとんど動けないのです。
真正面から撮りました。
すこしずつ近づいていきます。
複眼は白色を基調にしているので,写真では個眼の並び方がよくわかりません。それにしてもよくもまあこうも毛で覆わたことか!
毛は体温を維持したり,からだを守ったりするのに大きなや役割を果たしているように見えます。
ブロッコリーの葉でじっとしているモンシロチョウです。早朝なので寒くてほとんど動けないのです。
真正面から撮りました。
すこしずつ近づいていきます。
複眼は白色を基調にしているので,写真では個眼の並び方がよくわかりません。それにしてもよくもまあこうも毛で覆わたことか!
毛は体温を維持したり,からだを守ったりするのに大きなや役割を果たしているように見えます。
露玉で覆われた左側の表情です。
右側の複眼には目立つ水玉は付いていないようです。両方の表情はまるで違っています。
真正面からのアップ写真です。右側の眼にもわずかに水玉がありました。個眼の見え方がいろいろ違っていて,意外性というかおもしろさを感じます。
脚も入れて撮りました。
朝を演出した露に感謝。
秋が進んでいきます。ススキや雲海の便りが届くようになりました。我が家のある平地でも,深い霧が出始めました。裏山に登れば雲海の向こうに山々が望める季節です。
畑の野菜に朝露が降りています。キャベツを覆ったネットにも降りています。ネット内で羽化したモンシロチョウがじっとしていました。裏返してよく見ると,からだは露だらけ。
これは興味深いすがただと感じ,急いで撮影開始。気温が低いので,チョウはほとんど動きません。お陰でゆっくり撮ることができました。
まず真正面からの撮影。水滴がどっさりついているのがわかります。向かって左側の複眼に大きめの水玉がいくつか見えます。
それで,まずは左側から撮影。確かに水玉がどっさり。頭部にも脚にも,翅にも触覚にも。
頭部に近づくと,水滴越しに個眼が見えます。さらにおもしろいことに,水玉の大きさによって個眼の大きさがくっきり違って見えます。これは凸レンズの役割を果たす水玉の焦点距離が異なることによります。
もっと近寄ると,はっきり確認できます。
毛先や触覚に付いた水玉も合わせると,おもしろいほどの光景が広がっています。
もう一度全体を見てみると……。水玉だらけ。毛がからだを守っている様子が手に取るように理解できます。
このつづきは次回に。
大きく口を出しました。
こうなると,もうどんどん出始めるといった感じです。
頭をすっぽり出しました。側単眼が並んで見えます。
ゆっくり,それでいてさっさと出て来ます。
頭部にピントが合うように注意深く撮影していきます。
頭が葉の表面に触れた瞬間です。
前脚で着地。第一歩を踏み出します。
あとはさっさと殻から出てしまうのみ。このあと,卵殻を食べます。大抵はほとんど。あるいはすっかり。誕生物語の大筋は遺伝子情報として体内に組み込まれています。
モンシロチョウの孵化を追っています。春先の産卵なので,暖かい時期と比べると卵期は長くなります。それで気長に付き合えます。
産付の瞬間から観察してきた個体ではないので,ここまでかかった日数はわかりません。それが孵化するまでに至りました。
上から見ると,顎が見えます。殻を開け始めたのです。
よこから顎の辺りを見ると,はっきり動いて見えます。
もう一度上から撮影。顎が出ています。油断しないで見守ることに。
モンシロチョウの舞う季節になりました。
畑にはキャベツやブロッコリーの株が残ったままになっています。そこから脇芽が伸び,新しい葉が次々に出てきます。それを産卵場所と心得て,モンシロチョウがたくさん訪れています。
見ていると,さっさと産卵します。卵を産むために,つまり子孫を残すために生まれてきたことがよくわかります。
去ったあとを見ると,卵がちゃんと産付されています。
もっと葉を調べると,あちこちに産み付けられているのがわかります。
なかには,産み付けられてから日が経ったものもあります。色が黄色っぽいので,ちがいがわかります。
放っておくと,幼虫が誕生して農家には害虫として嫌がられる存在です。わたしは適当に野菜を残して,観察することにしています。ありふれたチョウでも,いのちの観察につながるものは観察者のこころを引き付けるものです。
モンシロチョウはアブラナ科の植物に産卵します。畑の野菜だと,キャベツやブロッコリーが大好きです。ヒトからみると,やっかいな害虫ということになります。いちばん健全な対策は下写真の向こうに見えるように,野菜をネットで覆うことです。そうすると,農薬の散布は要らなくなります。
写真中,こちらの葉に見えるのがモンシロチョウの卵です。植物は葉ボタン。
冬が近づいて来ているので,モンシロチョウは産卵を急ぎます。モンシロチョウは冬を幼虫か蛹で越します。今卵を産むと,孵化した幼虫はある程度成長し寒さに耐えることができるようになります。
葉をよく見ると,ほんとうにたくさんの卵が見つかります。
チョウには申し訳ないのですが,結局これらを退治するほかありません。
アオムシはモンシロチョウの幼虫。野菜づくりには厄介な害虫です。家庭菜園のあり方としては,ネットで野菜を覆って産卵できないようにするのがいちばん。でも,今秋はまだそこまでしていません。
結果,あちこちにモンシロチョウが産卵。キャベツ・ブロッコリーはもちろん,葉ボタン,ダイコン,カブといったように,至るところに卵を産み付けています。それで,アオムシがあちこちで発生。葉が食べられて穴が開いたり,葉脈だけになったり。
もうすぐ対策を講じようと思っています。
その前に,朝日を浴びるアオムシを撮影しておきました。からだには朝露が付着しています。葉はカブ。あちこちに食痕があります。
反対側からアオムシを撮りました。葉はこんなに食べられています。
すこし向きを変えて撮りました。朝日が当たっています。
9月22日(日)。午前9時40分。もう一つの卵で孵化が始まりました。
頭を突き出しました。
下に向かって出て来ます。
着地!
10時1分。すっかり出てしまいました。
出口を開け始めてからここまで21分。無事に誕生しました。
産付後,ざっと3日22時間。意識して観察してみたら,「今どきの孵化」の経過がちょっと見えて来ました。
9月22日(日)。午前7時49分。孵化始まる。
頭部が出て来ました。
出て来たと思ったら,すぐに身を乗り出しました。
動きは休むことなくさっさと進んで行きます。
午前8時1分。殻から出終わりました。出始めてからここまでで12分。そして,産付後ざっと3日と20時間が経過。
残ったもう一つの卵については次回に……。