自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~キマダラカメムシ~

2024-11-22 | 昆虫

家のカーテンにとまっていたのがこのキマダラカメムシ。

これまでカメムシの顔写真はほとんど撮っていなかったのですが,今回撮る気になりました。カメムシは触覚を盛んに動かすので,撮影しにくいところがあります。かつてサシガメを撮ったときはたいへんでした。それでじつはこりごりしたのでした。ところがこのキマダラ,寒くなって来たからなのか,性質からなのか,動きがじつにゆっくりしていました。それで意外と簡単に撮れたというわけです。

 

からだは硬い殻に包まれています。というより,そういう重装備のからだをしているというのが印象に残ります。

 

こうして見ると,いくぶん(?)美しさも感じられそう。

 

みごとな頭部です。

 

前方向から見ました。扁平さが際立つからだつきです。

 

頭部だけのアップです。

 

臭いがしない限り,カメムシの撮影もいいものだと感じました。臭いを嗅ぎながらの撮影はどうも。冬を利用してカメムシを撮るのもよいかもしれません。

 


ナツアカネ,突然の産卵

2024-11-20 | 昆虫

11月11日(月),朝,畑にて。

近頃,わが家周りの赤トンボに目を向けています。トンボについてはほんとに素人のわたしなのですが,赤トンボにも数種あることを知って以来,どんな種が出現しているのか知りたくなり,とことん追求をし始めたという次第です。

それで,畑に行くときは捕虫網を手にしています。今朝もそうでした。お陰で赤トンボを一匹捕らえることができました。そうして翅を指で挟んで同定し始めたら,なんと産卵を始めたのです。種はナツアカネです。今秋は,よく似た事例に出会うことすでに二つ。今回で三例目です。

 

卵は数珠つなぎで次々に産付されました。下写真は,かろうじて撮れた貴重な写真です。排卵孔の位置がわかります。

 

もちろんこれを自然水に入れました。その一粒を湿ったティッシュペーパーにおいて撮影。長さは0.56mmです。

 

受精卵なら来春に孵化するでしょう。さて結果はどうなるでしょう。

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~続・ナツアカネ(メス)~

2024-11-19 | 昆虫

ナツアカネがまだがんばっています。昼が過ぎて暖かくなる出現。それを狙ってレンズを向けます。

 

背景が青空というのが理想です。下から見上げながら撮ります。ふつうの写り方でない写りを,といつも思います。

 

前から,横に広がる翅を入れて撮ります。

 

トンボはすっかり安心しているか,レンズが目に留まっていないか,どちらかでしょう。それだけ注意深くレンズを寄せていきます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~オオハナアブ~

2024-11-18 | 昆虫

ツワブキの花弁の黄色が目を引く季節です。わが家の畑と隣家との境は石垣になっていて,石の間からツワブキが伸びて来ています。その花にハナアブたちが訪れ,花粉や蜜を集めています。その中にオオハナアブがいました。

その顔写真を撮ることにしました。オオハナアブの顔写真はこれまでにもご紹介しています。複眼の縞模様がひときわ目を引き付けますが,今回はさほど明瞭ではありません。

 

こうして撮るには苦労がつきものです。

 

真正面からの撮影は欠かせません。吻が出ているのが気に入っています。

 

花粉がからだにたくさんついています。

 

動きの鈍ったときを狙って撮るのがポイントです。昆虫それぞれの顔,見ていると,撮っていると,おもしろい!

 


'24 昆虫の頭・顔 ~アキアカネ(メス)~

2024-11-17 | 昆虫

捕獲したアキアカネ(メス)の顔写真を撮りました。

この個体はしきりに翅を震わせたり動き回ったりしたので,撮影では困難を極めました。以下の写真はかろうじて撮れたコマです。

 

反対側からも。

 

真正面からです。ナツアカネといい,ミヤマアカネといい,じつによく似ています。とっさには区別できません。じっと見ていてもよくわかりません。色合いは差異を語るのにあまり当てになりません。本人はどのようにしてなかまを識別しているのでしょう。

 

撮影機会を与えてくれたアキアカネに感謝。

 


'24秋 虫の目レンズは友 ~オンブバッタ(続)~

2024-11-16 | 昆虫

鹿柵の支柱の先に,オンブバッタがとまっていました。オスです。この偶然に出くわしてラッキー!

わが家の畑を囲う柵なので,すぐ撮影ができました。脚の格好は堂々たるもの。このバッタ,なにを思い,なにを感じているのでしょうか。

 

バッタは向きを変えました。空が澄んでいて,撮影しているわたしはスカッとした気持ちになれました。バッタの思いは?

 

霜月がもう半分過ぎました。木枯らし第一号が吹きました。冬の始まりに立つと,なんだか気持ちが引き締まります。

 


'24秋 虫の目レンズは友 ~オンブバッタ~

2024-11-14 | 昆虫

公園の駐車場で見かけたのがこのオンブバッタ。気温が低下したので動きの鈍いこと! まもなく世代交代の節目を迎えます。この時期ゆえ,じっくり撮影できました。

 

平日ながら車の出入りが結構ありました。前方向から撮れたのはハッピー!

 

枯れ葉が風で運ばれていきます。車から出て来た人を背景に入れました。この枯れ葉の上にバッタが乗った瞬間があったのですが,惜しくも撮れませんでした。

 

まもなく昆虫に冬が訪れます。

 


アキアカネ,突然の産卵

2024-11-13 | 昆虫

畑にて。

支柱の先にトンボがとまっていました。トンボを見ると,同定したくなる癖がついています。それで捕獲。なんと,アキアカネのメス。黒条に先が尖っています。アキアカネはナツアカネの陰に追いやられたような存在で,自宅周りではほとんど見られません。

 

指で挟み同定作業中のこと。突然産卵を始めました。ふつうだとアキアカネの産卵はペアリング飛翔しながら水面に産み付けるのですが,まったく意外な事実に遭遇。卵は塊りになって出て来ました。

 

大慌てで水中に入れた次第です。後で調べると,アキアカネは卵越冬,卵サイズは0.56mm程度だそうです。

夜見ると,黒っぽくなっていました。はたして受精卵なのでしょうか。これがどうなるやら,想像がつきません。とりあえず,このまま観察を続けようと思います。

下写真は翌日に撮ったものです。

 

たった一日でこんな色になると,なんだか期待外れの結果になりそう。

 

とにかく来春まで待ちます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~クマバチ~

2024-11-12 | 昆虫

空き地に生えた雑草の花にクマバチが来て吸蜜中でした。

それを捕獲。そしてスタジオで撮影開始です。さかんに動くので,静止画像を撮るのはたいへん。

 

縦方向の画像も撮りました。

 

真正面からも。

 

もっと倍率を上げて,顔を画面いっぱいに撮りました。トリミングなしです。

 

クマバチの顔を見ていると,“貫禄”ということばが浮かんできます。堂々とした表情に見えます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~オオスズメバチ~

2024-11-07 | 昆虫

わが家脇の道でオオスズメバチを見かけました。なんだかもがいている様子。どうやらいのちが絶える寸前のよう。

それを家に持ち込み,枯れ木において撮影しました。いかにも凄みの感じられる顔です。このハチに太ももを刺されて,とんだ目に遭ったことがよみがえって来ます。その跡形がまだくっきり残っています。

 

反対側からも撮りました。

 

ぐっと拡大。外骨格の硬さが伝わって来ます。

 

真正面からです。威圧感が漂っています。

 

もう一枚です。

 

今回はうれしい撮影機会となりました。この個体には申し訳ない思いなのですが,感謝。