アキノノゲシの葉裏に小さな卵が二つ並んでいました。形や大きさからみて,どうやら小型のヒラタアブのそれのよう。無理に同定するとすればの話なのですが,ヒメヒラタアブのなかまではないかと思われます。しかし,ちがっているかもしれません。
卵の長さは1.0mm,表面の突起は点状になっています。その卵の孵化をたのしみに待っていました。
日が経ち,孵化が近づいた頃は内部が黄色っぽく見えかけています。「いよいよ孵化近しだな」と予感できます。
もしかすると,夜間あるいは未明に孵化するかもしれません。見逃したくないので,やむなくインターバル撮影にセットしてその瞬間に備えることにしました。
早朝,起きてすぐに確認。すでに孵化し終えていることがわかりました。画像を確かめると,タイミングよく写せていて,見たい画像が得られていました。「ほっ!」。ただ,目の当たりにする実感・満足度とはずいぶんかけ離れています。これは贅沢というものでしょうか。
再現すると以下のようになります。
一匹目が出始めます。
出終わりました。からだの毛が見えます。
続いて二匹目です。
これで無事に誕生!
徹夜をして孵化の瞬間を待つほどの元気はわたしにはもうありません。これは仕方ないと思っています。それはともかく,記録がとれてやれやれ,です。