キクの花にクロバエのなかまがいました。たぶんクロバエのなかまだろうと推測しているだけなのですが,同定はできていません。
それをスタジオに持ち込んで撮影しました。
これは動いているときのコマです。花の下,つまり愕の方に逆さになってるところです。左複眼がへこんでいます。なにかに当たったようです。複眼の内部がなんだか想像できそう。液体で満たされているわけでなく,個眼が錐体になって逆さに入っているにちがいありません。錐体の間はどうなのか,それはわたしにはわかりません。
口元が動きかけたので,花の上下を逆にしてハエを観察しました。
そうしたら,口の中から吻が出てきたのです。それはなんとも複雑なしくみを持った器官に見えました。ハエの味覚器官は恐るべき威力を発揮していますが,これを見るとその雰囲気が伝わって来ます。
そこに前脚を持っていきました。脚をきれいにするしぐさなのでしょうか。
頭を90度回転させて,顔掃除をしかけました。
逆方向に90度回転。こうすることで複眼の上の方をきれいにできます。
くわしく見ていくと,いくらでもおもしろさが広がります。