気負うことはないのです。
一発逆転はないのですから。
Peoples Heroは、やるかやられるかのドキドキ感の中から
生まれてきます。
一昨日のボクシングのKOシーンは、すべて腰が入っていました。
捨て身の一発のように見えました。腰を入れるには勇気がいるのです。
逆にカウンターとなる危険性が高いからです。快心の一打でした。
祖母は、火事の時重い漬物石を運んで、後に皆が驚いたと
兄から聞きました。火事場の底力です。
私は、美人の前ではてんで駄目でした。
上っついてしまって、冷静でいられませんでした。
どうしてあんなにドキドキしたんでしょう。
いつもと違う自分が情けなかった。
調子が上がらない時でも、それなりにまとめるのがプロです。
そのまま、自分を見失うほど落ち込むのがアマです。
この精神的な強さの差はとても大きいのです。
修羅場の数々。思い出しても、汗がにじみ出てくる経験が
誰にもあります。だけど乗り越えて来ました。
失敗の数が多いほど、説得力があります。
何故なら、失敗を恐れずにやったから。またやらせてもらえたから。
It's Difficult ではなく、 Not so easy と挑戦しました。
多くの先輩たちの助言は、すべて自分の血の汗の結果から出たものです。
気持ちの入った空振りは、相手の投手にとっては怖いものです。
ダルビッシュは、頭角をあらわしてきつつあった前田健の打席で、
自分の持ち球を隠すことなくすべて見せたと聞きました。
粋な計らいです。
腰を痛めた昨年から、少しずつ体幹を鍛える(維持のほうが正しい)
運動を毎夜かかさないようにしています。
腰痛で神経が遮断された右足のふくらはぎは、踏ん張る左足に較べ
小さくなりました。それを補う筋肉が両腿の上に盛り上がってきました。
背中に、筋肉の張りができました。
今は疲れないよう、また休まないように、身体をいじめています。
底力。
いつ来るかわからないピンチのために。
めぐってきたチャンスをものにするために、雌伏の時です。
余談ですが、対局の言葉が雄飛とは。
女性が逆境に強いのは、昔から。
「おかん」は強かったし、どんなに貧乏でも笑っていた。
もうすぐ5時です。東の空が染まってきました。
嬉しくなる瞬間です。力がみなぎってくるのを感じます。
今日も、なんとかやれそうです。
毎日、感じられると良いのですが。
私はへなちゃんです。
そう思えない時がしばしばあります。
そんな時は、誰かにきっと励まされているのでしょう。
ありがたい。
暁と 鳥のさえずり 背中押す
2015年5月3日