あゝ定年 これから妻が 我が上司
第一生命保険の第28回サラリーマン川柳コンクールの
上位10選に選ばれた作品です。
永年サラリーマンをされ、やっとあの上司から解放されると
思うのも当然のことです。
待っていたのは、かみさんが君臨する家庭に入ることです。
折り合いをつけるのはどちらも同じように労力が必要です。
私は、あるAV監督のことばを思い出します。
「やらせていただく」気持ちで接します。
朝からこんなことを書くのは気が引けるのですが、
的確な例えとして引用させていただきました。
人間どこかに驕りがあるものです。
自分が稼いだ金で、お前たちは生活ができているんだと。
大事な家庭を必死に守って来てくださったのは、妻です。
私達は、そのお蔭で憂いなく思う存分仕事が出来たのです。
家庭で上下関係はないのです。
私達は、料理を教えていただいたり、洗濯物のたたみ方を
妻に教えていただかなければならないのです。
料理をする妻のそばで、洗い物をさせていただくのは、
当然のことです。生活の場の師匠です。
永年苦労してきた俺様のために、感謝のお茶を淹れるのは
当たり前とどこかで思いがちなのです。
さて、今日の本題の「ビジネスモデル」について書きたいと
思います。
提案書(見積書でも良い)の中でよく見かけることがあります。
自分の得意なこと(自社の技術、自分の得意なスタイル)を売る姿勢です。
自社技術を売ることが目的の提案書です。
顧客が求めているのは、
「価値の創造」です。
技術そのものを求めてはいないのです。
コピー機を売る時代ではなく、コピー1枚はいくらの時代です。
課金制度を売るのです。高性能のコピー機は高価です。
鮮明な画像で、しかも速く印刷でき、多機能です。
顧客はその良さ(使う価値)を求めているのです。
つまり、「売っちゃるけん。」では通じないのです。
ルートセールスで人間関係を維持する「御用聞き」的な
ビジネスモデルも厳しくなってきました。
インターネットで簡単に価値を検索できますから。
「やらせていただく」的な感謝の念があって丁度よいのです。
女性は、テクニックや素晴らしい道具を求めてはいないのです。
結びつき、心の癒しを求めているのではないでしょうか。
以前、食品スーパーの「PCセンター」を提案したときのことです。
総菜などの下ごしらえや包装を店舗のバックヤードではなく
PCセンター(工場)で生産することです。
食品スーパーの役員の方に、
御社が、他の食品工場で実施した
ソリューションの成功例を話してくださいと言われました。
私達は、その良さを取り入れられるか判断します。とも。
つまり、価値の創造が可能か判断するということです。
反面、素人のあなた方が提案される
テクノロジーの売り込みは必要ないと言われているのです。
私は、視点を変えること(PCセンターで何をどれだけ作るか)で、
利益がこれだけ上がります。という提案をしました。
私達は、これから家庭に入ります。
奥様、不束者(ふつつかもの)ですが、ご指導くださるようお願いします。
教えてね 炊事洗濯 喜んで
2015年5月26日