あなたのそばが好き。というタイトルの絵です。
建物の前に座っていました。
のびやかな脚に魅かれて描き始めました。
邪心や作為が入り、見事な脚を表現できませんでした。
先輩の飯は、何でもごはんの上に載せて掻っ込むです。
職人は、速くそ早飯が当たり前と威張っておられました。
ところが、手術をされ、スケジュールを埋めたくなってからは、
腹が減らなくなりました。食事も時間がかかるようになりました。
今リハビリ中です。
今日のテーマは、「腹が減った」です。
各種各様の欲望の中で、一番単純で速攻で解決する欲望の一つです。
小学生の時、遊びに来た同級生5人に、母がカレーライスをご馳走しました。
瞬く間に、一升飯が同級生の腹に納まりました。
4杯目、五杯目の皿にかぶりつく。
その後、何でもなかったように遊びに夢中になりました。
開高健のオーパでは、
一時間、幸わせになりたかったら 酒を飲みなさい。
三日間、幸わせになりたかったら 結婚しなさい。
八日間 幸わせになりたかったら 豚を殺して食べなさい。
永遠に 幸わせになりたかったら 釣りを覚えなさい。
(抜粋)
と書かれています。
結婚より幸せになれるのが食欲であることに、感動したのを覚えています、
未婚の時だったから、衝撃でした。
同氏の日本三文オペラでは、
もつに難儀している主人公に、
「おっちゃん。コツはやな、かまんと呑むこっちゃ。
かむのはお愛想や。歯があるねんよってにな、
やっぱり顔たてたらんといかん」
(抜粋)
と、いかにも憎たらし気な子どもが、手ほどきするのであった。
ここでは、子供でも世間の荒波にもまれて生きる術に、
すでに長けていることである。
生きるためのエネルギーのすべてを補充するのが、食べることである。
先輩は、「腸ろう」(400Kcalを直接腸に送る)を外すのが怖かった。
400Kcalを口から入れて消化することが、どれほど大変なことか。
ある日、腸ろうの管が内蔵に癒着した。
再度手術するより、取りましょうと医師があっさり決めてしまった。
胃袋を掴んで離さないのが、出来た女房の生き道です。
私もその口です。
腹減った 化粧するより 飯食わな
2017年11月29日