故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

走り出したらいきつくところまで

2017-11-15 07:06:56 | プロジェクトエンジニアー

昭和記念公園で見た紅葉です。
ハローワークで、「今が見ごろ」と教えていただきました。


今日のタイトルは、「走り出したら行きつくところまで」です。
良い意味で書こうとしましたが、
この言葉が持つ印象は、悪いことばかりです。

借金を払うために、借金をする。
嘘を隠すために、嘘を重ねる。

農業生産の効率を上げるために機械を購入する。
購入した機械を最大限働かせるには、
広い耕作地で作る単一品種となる。
頑張っても給料は一緒と機械が掘り切る作物しか獲らない。
自然の摂理で実る、18cmより深い作物は残ってしまう。
落穂ひろいなんて、夢の世界。
そして、余った時間はジョギングをする。

本社工場は機械を導入して、生産効率を上げる。
難しくて利益の出ないものは、下請けに回す。
それでも足りず、生産拠点を海外にシフトする。
在庫リスクを減らすために、注文即納入を迫る。
本社のスタッフは減り、安易な仕事しかなく人材は育たない。

円安で株購入をしやすくする。
株価を上昇させないと、外国人投資家は逃げてしまう。
結果、儲かった金は頑張った従業員には回らず株主に行く。

「行きつくところまで行くしかない」という閉塞感です。

さて、本来の「走り出したら行きつくところまで」について書きたい。
途中で投げ出すのを、翻意と言ったり、根性なしと言われ続けてきました。
物事は、失敗を繰り返す。
繰り返し、成功するまで続ければ糧となる。
若い人は、誰でも初心者です。
老いたる人は、経験豊富でも成功体験を話すばかり。
挑戦したうえでの失敗は、経験となる。
どこが悪かったのか、次に是正できる。
逃げて上手くいっても、良かっただけしか残らない、その場限りとなる。
その場限りを続けたら、岐路で間違った選択をしても気づかない。

けっして楽な方を選ばない。
かつての安易な生活が、今重くのしかかる。
しかし、続ければ何とかなるのじゃないかと頑張ることにしました。
「走り出したらいきつくところまで」と自己責任を通します。
わずかな歯車になれれば良い。
欠けていた歯車が加わると、回り始めるかもしれない。

落ち葉より 木に森重ぬ 昔から

2017年11月15日
コメント
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