ハードロックの元祖は「レッド・ツェッペリン」と、言われ
ますが、その少し前に「ジミ・ヘンドリックス」「ヤードバーズ」
「クリーム」「ヴァニラ・ファッジ」らが、ラウドなロックを
やっていました。だから、そういったサイケデリック・ロックの
ムーブメントなくして「レッド・ツェッペリン」はありませんでした。
そもそも、「レッド・ツェッペリン」は、「新生ヤードバーズ」とし、
「ジミー・ペイジ」がメンバー総入れ替えから始まったので、
「レッド・ツェッペリン」も同じ穴の狢ですね。
ハードロックの基盤ともなった「ヴァニラ・ファッジ」の2008年
ライブのDVDを見ました。
僕は「コージー・パウエル」が好きですが、「コージー・パウエル」に
最も近い演奏スタイルのドラマーが「カーマイン・アピス」です。
実は、「レンボー」2代目ドラマーは、「カーマイン・アピス」になる
予定でしたが、「カーマイン・アピス」がセッションで忙しく、友人の
「コージー・パウエル」を紹介した事から、「レインボー」三頭時代
が生まれました。
一般的に「コージー・パウエル」がハードロックで最初の2バスドラマー
と思われていますが、実は「カーマイン・アピス」が最初です。
「カーマイン・アピス」は「ジョン・ボーナム」「イアン・ペイス」
「コージー・パウエル」に多大な影響を与えた、ロックドラマーの
パイオニアです。
「カーマイン・アピス」は高校時代には、すでに「ジェームス・ブラウン」
「アレサ・フランクリン」「ウィルソン・ピケット」のバックドラマー
でした。
「ジェフ・ベック」の「ベック・ボガート&アピス」や、
「ロッド・スチュアート」や、「トミー・ボーリン」や、「ブルーマーダー」
「ジェフ・ワトソン」「ギターゼウス」など、そうそうたるバンドで
名演奏を披露してきました。
特に田村直美の「パール」に参加した時は驚きました。そして、
「カーマイン・アピス」は日本人と結婚し、チャーと「CBA」や、
はたけらと「ギターゼウス・ジャパン」を始動したり、日本での活躍も
華々しいです。
余談が多くなってしまいました。「ヴァニア・ファッジ」のDVDの
感想に話を戻しますが、還暦を越えたドラマーとは思えぬ力強く、見事
な演奏です。「カーマイン・アピス」&「トニー・フランクリン」も名
コンビですが、「ヴァニラ・ファッジ」での「カーマイン・アピス」&
「ティム・ボガート」コンビはやっぱり素晴らしいです。
元祖ハードロックドラマーの風格は衰えず、複雑難解な演奏を難なく
こなし、見事な歌声も健在ですし、シンバルの使い分けも、芸術の域
です。
「カーマイン・アピス」関連の映像を収集したく成りました。
まず、新生パールのDVDとか欲しいですね。生産中止になってないかな?