9月30日、奥大山古道ハイキングに参加しました。
奥大山古道(大山道・だいせんみち)は、古くから大山への信仰の道であり、江戸時代初期からは牛馬市への道でもありました。平成22年に地元有志の方たちや鳥取大学の学生が現地を調査、笹刈り等をして歩道を整備し、江府町の御机鍵掛峠~御机集落~下蚊屋の奥大山古道が復活しました。
今回私たちは御机集落から鍵掛峠まで、標高差約300m、4㎞の距離を現地のガイドさんの案内で歩きました。約3時間の行程です。
<10月30日撮影>
12時45分ごろ、御机集落(みつくえ)を出発
御机の伝説
後醍醐天皇が隠岐から脱出し、京へ帰られる途中、この地に立ち寄られました。村には天皇のお休みにあてる場所がないので机を三つつなぎ合わせた仮座にお休みいただいたことから「三机」⇒「御机(みつくえ)」と呼ぶようになったと伝えられています。
御机集落の茅葺小屋。のどかな田園風景です。バックには大山の南壁が見えるのですが、霞んで写真にはうまく写りませんでした。^^;
御机集落から鍵掛峠まで、約4kmの行程です。
集落の農道から林道へ出ました。前方に大山の南壁が見えます。手前の山の尾根を歩きます。
標高600m、ここから山道に入ります。
「大山道」の道標、お地蔵さん、五輪塔がありました。ススキがきれいです。
ブナ林の中を歩いていきます。右眼下に奥大山スキー場がみえます。
ブナの木を見上げてみました。特徴ある木肌です。地衣類(菌や藻)が付着してできた模様が面白い。
ブナの葉と種 / 大きなどんぐり(ミズナラ?)
ブナは森の女王
ブナは雄大で美しい姿から「森の女王」と言われているそうです。
ブナの森を歩くと、その床はふかふかしたやわらかいスポンジのようです。そのスポンジは雪や雨の水をたっぷりと抱えることができる言わば「緑のダム(天然のダム)」です。さらに、この緑のダムの役割をしている土壌は、ろ過装置となって透明・無垢な水を少しずつ湧き出し、森に恵みを与えてくれます。
大山には、豊かな大地で濾過され、自然のミネラルたっぷりに湧き出す湧水ポイントが各所に点在し、美味しい水(ミネラルウオーター)の工場がたくさんあります。
また、ブナ林が作る緑のダムは鉄砲水や地滑りも防いでくれます。
オオイワカガミの群生地がありました。春に来てみたいな~。笹をかき分け行くと車道に出ました。こちらからだとどこが古道入り口か分からないですね。車道を少し歩くとゴールの鍵掛峠です。
鍵掛峠の伝説
鍵掛峠にも後醍醐天皇にちなんだ伝説があります。
鎌倉幕府倒幕の企てに失敗した後醍醐天皇は隠岐の島に流される途中この地を通り、坂道の途中、木の枝に杖をかけて再興を祈られました。天皇の故事にちなみ、以後道行く人々は折った木をほうりなげて旅の安全を祈ったので「鍵掛峠」と呼ぶようになったと言われています。
ゴールの鍵掛峠からの展望。
大山の南壁を望む鍵掛峠は、標高910mの位置にあり、大山の荒々しい稜線と山麓のブナ樹林を一望できます。新緑や紅葉の時期の景観は見事です。大山環状道路沿いにあり、駐車場もあるので、大山でも屈指の絶景ポイントとして人気を集めています。
この峠には何度も来たことがあり、素晴らしい紅葉に感動したことも何度かあります。なので今年の紅葉はちょっと物足りないかな~? でも、自然の中を歩いてたどり着いた大山の眺めはまた格別です。
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奥大山古道(大山道・だいせんみち)は、古くから大山への信仰の道であり、江戸時代初期からは牛馬市への道でもありました。平成22年に地元有志の方たちや鳥取大学の学生が現地を調査、笹刈り等をして歩道を整備し、江府町の御机鍵掛峠~御机集落~下蚊屋の奥大山古道が復活しました。
今回私たちは御机集落から鍵掛峠まで、標高差約300m、4㎞の距離を現地のガイドさんの案内で歩きました。約3時間の行程です。
<10月30日撮影>
12時45分ごろ、御机集落(みつくえ)を出発
御机の伝説
後醍醐天皇が隠岐から脱出し、京へ帰られる途中、この地に立ち寄られました。村には天皇のお休みにあてる場所がないので机を三つつなぎ合わせた仮座にお休みいただいたことから「三机」⇒「御机(みつくえ)」と呼ぶようになったと伝えられています。
御机集落の茅葺小屋。のどかな田園風景です。バックには大山の南壁が見えるのですが、霞んで写真にはうまく写りませんでした。^^;
御机集落から鍵掛峠まで、約4kmの行程です。
集落の農道から林道へ出ました。前方に大山の南壁が見えます。手前の山の尾根を歩きます。
標高600m、ここから山道に入ります。
「大山道」の道標、お地蔵さん、五輪塔がありました。ススキがきれいです。
ブナ林の中を歩いていきます。右眼下に奥大山スキー場がみえます。
ブナの木を見上げてみました。特徴ある木肌です。地衣類(菌や藻)が付着してできた模様が面白い。
ブナの葉と種 / 大きなどんぐり(ミズナラ?)
ブナは森の女王
ブナは雄大で美しい姿から「森の女王」と言われているそうです。
ブナの森を歩くと、その床はふかふかしたやわらかいスポンジのようです。そのスポンジは雪や雨の水をたっぷりと抱えることができる言わば「緑のダム(天然のダム)」です。さらに、この緑のダムの役割をしている土壌は、ろ過装置となって透明・無垢な水を少しずつ湧き出し、森に恵みを与えてくれます。
大山には、豊かな大地で濾過され、自然のミネラルたっぷりに湧き出す湧水ポイントが各所に点在し、美味しい水(ミネラルウオーター)の工場がたくさんあります。
また、ブナ林が作る緑のダムは鉄砲水や地滑りも防いでくれます。
オオイワカガミの群生地がありました。春に来てみたいな~。笹をかき分け行くと車道に出ました。こちらからだとどこが古道入り口か分からないですね。車道を少し歩くとゴールの鍵掛峠です。
鍵掛峠の伝説
鍵掛峠にも後醍醐天皇にちなんだ伝説があります。
鎌倉幕府倒幕の企てに失敗した後醍醐天皇は隠岐の島に流される途中この地を通り、坂道の途中、木の枝に杖をかけて再興を祈られました。天皇の故事にちなみ、以後道行く人々は折った木をほうりなげて旅の安全を祈ったので「鍵掛峠」と呼ぶようになったと言われています。
ゴールの鍵掛峠からの展望。
大山の南壁を望む鍵掛峠は、標高910mの位置にあり、大山の荒々しい稜線と山麓のブナ樹林を一望できます。新緑や紅葉の時期の景観は見事です。大山環状道路沿いにあり、駐車場もあるので、大山でも屈指の絶景ポイントとして人気を集めています。
この峠には何度も来たことがあり、素晴らしい紅葉に感動したことも何度かあります。なので今年の紅葉はちょっと物足りないかな~? でも、自然の中を歩いてたどり着いた大山の眺めはまた格別です。
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