平成24年7月10日・北海道の幌尻岳に登頂する。
前日の9日夕刻、JAL便で羽田より千歳空港に向かう。
搭乗する飛行機・・・・・・行きはガラガラであった。
滑走路を移動中、最近就航した最新型ボーイング787。
飛行中、ふと雲の上に小さな丸い虹の輪が見えた。
飛行機のブロッケン現象?
千歳空港に到着。
レンタカーを借りて幌尻岳登山口のとよぬか山荘に向かう。
深夜の到着で駐車場でそのまま3時間ほど仮眠。
朝1番の午前3時発のシャトルバスを予約している。
激しい雨が車の屋根をたたく。
「予報ではこんなはずではなかった。これでは沢が増水して行けないかも・・・・・。」
そうとう不安であった。
2時過ぎ起床。
やはり雨。しかし、小雨となっており心の中で
「これから晴れるはずだ。」
と、言い聞かせて準備にかかる。
午前3時、予定通りシャトルバスは出発。
登山者は自分を含め7名。
午前4時、シャトルバス終点の第2ゲート到着。
雨は上がった。
「さあ、行くぞ!」
気合を入れ、出発。
実は、帰りの最終バスが16時から17時に変っていた。
1時間遅くなっただけであるが、日帰りは十分可能である。
最悪、沢の増水などで下山できず山中2泊しても良いように食料他準備してきた。
この荷物は、幌尻山荘にデポして山頂をアタックすれば良い。
長い林道であるが、行きは足取りは軽い。
ヘッドライトも2つ準備してきたが、この時間、全く不要でった。
残念なのは天気だけ。
そのうち、きっと晴れる。
第1ゲート到着。
まだ、林道は続く。
北電の取水口到着。
増水時の注意があるが、今日は全く増水していないように感じた。
夜の激しい雨はなんだったんだろう。
鎖が設置してある岩のへつりをすぎ、しばらくして沢靴に履き替える。
渡渉場所にはテープや丸に「ヒ」と記されたペンキが目印としてある。
今日は、全ての渡渉で膝下の深さであり、まったく問題はなかった・・・・・
というより、沢歩きが楽しいぐらいである。
もし、話に聞く増水時の腰の深さだったらぞっとするだろう。
順調に幌尻山荘に到着。
靴を履き替え、小屋の荷物置き場にデポしていく荷物を分ける。
そして、朝ごはん。
羽田空港で購入した空弁のサケの押し寿司。
美味しい。
小屋脇の登山道を幌尻岳に向かって登り始める。
あいかわらずすっきりしない天気。
ガスは晴れるはずだ。
登山道わきにちらほら目立つようになってきた花。
尾根に乗り、少し進むと命の泉(ガイドブックには命の水とある)に到着。
水はたっぷり持っているので水場に立ち寄らずそのままパス。
早く晴れないかな。
這松の尾根道。
このころからカメラの調子が悪くなる。
ディスプレイで見える画像が白くモヤがかかったよう。
レンズを拭いてみるが解消しない。
レンズのカバーシャッターがひっかかり全開しない。
これは、手で動かし復帰した。
とにかく、きれいに写っているんだかわからないけどシャッターだけは押し続けた。
結局、きれいには映っていなかった。
幌尻岳は、晴れていれば素晴らしい姿をカール左奥に見せたであろう。
残念であるが雨でないだけ良しとしなければ。
稜線の登山道からカールにかけて素晴らしい花が咲き誇っている。
チシマフウロもカメラの不調のおかげで幻想的な光を放っている????
おおっ!
ガスが切れるか!
切れない・・・・・・。
新冠コース分岐到着。
ここまで来れば山頂はもうすぐ。
がやがやと人声が聞こえてきた。
そこが幌尻岳山頂か。