『パリヌルス、判った。小むつかしい手間ひま無しだ。隊の構成が決まった。問題はタイミングを間違えば命取りになるということか。』
『奴らには奴らの戦いの順序がある。こちらがこちらの方法でイニシアチブをとって仕掛けて奴らを制することだ。気をつけて行って来いよ。あ~あ、それから、このこと、統領に話は通してある。それと、葬式のことだが、ポリメストルとやりあった、あの草原で執り行うことになっている。』
『了解した。』
二人は、全身に夕映えを受けて、浜から互いの宿営の場所に引き揚げた。
オキテスは、皆と夕食をともにして、隊を編成した。続いて、明朝未明の出航に関する打ち合わせを行い、寝についた。月のない星の瞬く夜であった。
時が来た。オキテスは身支度を整えて出航の浜へと向かった。交易船は波打ち際を離れた海上に浮かんでいる。さざ波が船底をたたいている。星が降るような闇が気を締め付けてくる、オキテスの好みの雰囲気であった。船中には打ち合わせ通りの仕度が整えられていた。
『奴らには奴らの戦いの順序がある。こちらがこちらの方法でイニシアチブをとって仕掛けて奴らを制することだ。気をつけて行って来いよ。あ~あ、それから、このこと、統領に話は通してある。それと、葬式のことだが、ポリメストルとやりあった、あの草原で執り行うことになっている。』
『了解した。』
二人は、全身に夕映えを受けて、浜から互いの宿営の場所に引き揚げた。
オキテスは、皆と夕食をともにして、隊を編成した。続いて、明朝未明の出航に関する打ち合わせを行い、寝についた。月のない星の瞬く夜であった。
時が来た。オキテスは身支度を整えて出航の浜へと向かった。交易船は波打ち際を離れた海上に浮かんでいる。さざ波が船底をたたいている。星が降るような闇が気を締め付けてくる、オキテスの好みの雰囲気であった。船中には打ち合わせ通りの仕度が整えられていた。