オキテスは、昨日の自分とエノスの浜を出航してからの自分の気持ちのありように気づいて悩んだ。海賊の存在をゆるせない自分であり、その心情から行動を起こした。オキテスは、得体の知れない恐怖におののく自分を感じた。自分の中の第三者的な目が、そのような自分を冷ややかに見つめていることに気づいていた。彼は悩んだ。深刻な悩みであるこの悩みをどのようにすれば払拭できるか悩んだ。
彼は、この海上において見える曙光の射しわたる風景の中に答えを探してみた。が、『そのようなところに答えがあるわけがない。お前、馬鹿じゃないのか。』彼は、愚かな自問自答を笑った。
彼は、風の強さと帆のはらみ具合を見て、漕ぎをやめさせ、風力のみの航走とした。船は波を割って進んだ。オキテスは、船首にたって悩みについて考えた。そのときである、船は大きな波を割った。強い衝撃を身体に感じた。彼は気づいた。
『あっ!そうか、そうであったのか。悩むことがいけないのだ。考えてもいいが、悩んではいけないのだ。』
気がついた。気持ちを切り替えなければいけない。そのことに気がついた。
彼の自問自答が、そして、思考がスピンした。
彼は、この海上において見える曙光の射しわたる風景の中に答えを探してみた。が、『そのようなところに答えがあるわけがない。お前、馬鹿じゃないのか。』彼は、愚かな自問自答を笑った。
彼は、風の強さと帆のはらみ具合を見て、漕ぎをやめさせ、風力のみの航走とした。船は波を割って進んだ。オキテスは、船首にたって悩みについて考えた。そのときである、船は大きな波を割った。強い衝撃を身体に感じた。彼は気づいた。
『あっ!そうか、そうであったのか。悩むことがいけないのだ。考えてもいいが、悩んではいけないのだ。』
気がついた。気持ちを切り替えなければいけない。そのことに気がついた。
彼の自問自答が、そして、思考がスピンした。