『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第2章  トラキアへ  248

2010-07-06 07:04:10 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 アエネアスは、一息入れて話を続けた。
 『ところで、イリオネス、人口調査の件は進んでいるか』
 『はい、我が方については終わりました。近隣については進行中です。』
 『そうか、ならばよい。我々の方だが、あまりにも男の数が多い。問題は、彼らの生理的欲求の問題だ。事件となるようなことが起きねばいいがと懸念している。イリオネス、オロンテス、この件についての気配りをくれぐれも宜しく頼む』
 『判りました』
 『農作物のことに付いて、オロンテスから詳しく話を聞いた。いい具合に育っているそうではないか。喜ばしいことだ。だが、晴天続きで水やりが大変だそうだ。雨がほしい、こればかりは、注文どおりには行かないな』
 『そうですね、近いうちに嵐が来ますよ』
 『嵐とは、穏やかじゃないね』 話し合いは終わった。
 雨と山行きは連絡待ちであった。3日後に雨が来た。雨模様の日が2日続いた。まさに慈雨であった。
 雨上がりの日にトリタスが砦に来た。村の者を一人連れている。イリオネスが彼らを迎えた。
 『お~お、トリタス、よく来た。これへ』 と部屋へ案内した。

 お詫び  昨日の投稿で変換せずをやりました。
      深くお詫びいたします。
      とりで を 砦 に変換しませんでした。