一行のいる地点は、砦よりやや高みのところであるらしい。砦が遠くに小さく望まれた。
『ここから砦が見えるとは、、、』
砦の向こうには広いエーゲ海が視界の中にあった。一同は、感動のまなこで風景を見ていた。彼らは持参した水でのどを潤した。
『う~ん!うまいっ!』『うまいっ!』
一同は、のどを通る水を味わった。トリタスは、アエネアスに話しかけた。
『統領、この草原は東に向かっては限りがないくらいに広がっています。しかし、北のほうに向かっては限りがあります。私の指差す方向に目を向けてください。あの辺りから、小高い丘、丘陵が東に向かって広がっています。この丘陵が今日、私たちが案内しようとしている樹林帯です。あらゆる樹木が繁茂しているはずです。この樹林帯には、先住の者たちも足を踏み入れていないはずです。統領が目指される樹木があるかどうかは、春の開花期にもこの丘に近づいたことがありませんから判りません』
『そうか、判った。とにかく、そこを目指そう。皆、いいな』
『ここから砦が見えるとは、、、』
砦の向こうには広いエーゲ海が視界の中にあった。一同は、感動のまなこで風景を見ていた。彼らは持参した水でのどを潤した。
『う~ん!うまいっ!』『うまいっ!』
一同は、のどを通る水を味わった。トリタスは、アエネアスに話しかけた。
『統領、この草原は東に向かっては限りがないくらいに広がっています。しかし、北のほうに向かっては限りがあります。私の指差す方向に目を向けてください。あの辺りから、小高い丘、丘陵が東に向かって広がっています。この丘陵が今日、私たちが案内しようとしている樹林帯です。あらゆる樹木が繁茂しているはずです。この樹林帯には、先住の者たちも足を踏み入れていないはずです。統領が目指される樹木があるかどうかは、春の開花期にもこの丘に近づいたことがありませんから判りません』
『そうか、判った。とにかく、そこを目指そう。皆、いいな』
