『おう、何だ言ってみろ。何かむつかしい事か』
『いえ、難しいことではありません。荷積みする船は、かなり沖に停泊させて荷を運搬しなければなりません。それについてですが、いま、私どもが運用する用船の数では、少々心もとないのです。それでですが、トリタス様から荷運びの用船を借りるように軍団として正式に要請していただけないでしょうか』
『う~ん、そういうことか。何艘くらいいる?』
『出来れば、10艘くらい、そして、1艘につき2,3人の水夫をつけていただけるようでしたら、なお、いいのですが。軍団長から、頼んでいただけませんか』
『トリタス、今の話、聞いていたか』
『え~え、聞こえました。判りました。イリオネス様、その件承知しました。お貸しいたします。オロンテスさん、いかがですか。それから、食事のことにふれますが、副菜類は足りていますか』
『その件ですが。新鮮な野菜が不足しています。それに、魚の干物がもう少しあれば安心なのですが』
『判りました、よろしいでしょう。その件、この私が引き受けましょう』
トリタスは、イリオネスに向かって、オロンテスの要請を引き受ける旨の返事をした。
『有難う、トリタス。厚く礼を言う』
アエネアスは、礼を述べた。
『いえ、難しいことではありません。荷積みする船は、かなり沖に停泊させて荷を運搬しなければなりません。それについてですが、いま、私どもが運用する用船の数では、少々心もとないのです。それでですが、トリタス様から荷運びの用船を借りるように軍団として正式に要請していただけないでしょうか』
『う~ん、そういうことか。何艘くらいいる?』
『出来れば、10艘くらい、そして、1艘につき2,3人の水夫をつけていただけるようでしたら、なお、いいのですが。軍団長から、頼んでいただけませんか』
『トリタス、今の話、聞いていたか』
『え~え、聞こえました。判りました。イリオネス様、その件承知しました。お貸しいたします。オロンテスさん、いかがですか。それから、食事のことにふれますが、副菜類は足りていますか』
『その件ですが。新鮮な野菜が不足しています。それに、魚の干物がもう少しあれば安心なのですが』
『判りました、よろしいでしょう。その件、この私が引き受けましょう』
トリタスは、イリオネスに向かって、オロンテスの要請を引き受ける旨の返事をした。
『有難う、トリタス。厚く礼を言う』
アエネアスは、礼を述べた。