懸命の命のやり取りをすましたアレテスは、へたばった。地面にベタッと腰を落とした。アレテスは気を休ませた。しかし、そのようなヒマはない。彼はやおら立ち上がった。肩で息をしながら闘争の場を見まわした。剣を突き合わせている組があと4組である。そのうちのひと組が血みどろになりながら渡り合っている。彼は、目の前にいる手すきらしい三人に指示を発した。
『お前ら、手を貸してやれ!やっつけろい!』
彼は、従卒の一人を連れて闘いの場を見まわっていく。てきぱきと指示を発していく。手すきの者を呼集した。
『火付けした船もやがて燃え尽きる。お前ら闘いの場を見まわって来い!もしや、虫の息でも息のしている奴がいたら、とどめを刺して完全に息の根を止めるのだ、二度と生き返らんようにだ、直ぐ行けっ!それから、味方の者でケガのしている者がいれば、即、手当をしてやるのだ。その役をする者が三、四人来ているはずだ』
彼は突如声を荒らげた。
『今、言ったこと急いでやれっ!急ぐのだ!』 と指示を発した。
パリヌルスは、カイクスに味方の損害についての調査を急がせた。
夜明けにはまだ間がある。戦闘を開始して費やした時間は、一刻(2時間)ぐらいと思われる。考えていた通りの時間で事は決着した。
太陽が夜明けを告げるまでにあと一刻半(3時間)くらいであろう。彼は戦場整理の段取りを考えた。
偵察隊の面々も武器を手にして戦った。ソリタンは、初めての命のやり取りに加わった。興奮がおさまらない、震えが止まらない、顔は青ざめていた。パリヌルスが声をかけた。
『闘いとは、このようなものだ。胸のつかえがとれたか?これで親御さんも成仏される』
『ありがとうございます。私、お役にたてたでしょうか?』
『おう、ソリタン。それは、充分であったぞ、ありがとう』
彼は、ソリタンの情報があったればこその部分を心中で感謝した。
『お前ら、手を貸してやれ!やっつけろい!』
彼は、従卒の一人を連れて闘いの場を見まわっていく。てきぱきと指示を発していく。手すきの者を呼集した。
『火付けした船もやがて燃え尽きる。お前ら闘いの場を見まわって来い!もしや、虫の息でも息のしている奴がいたら、とどめを刺して完全に息の根を止めるのだ、二度と生き返らんようにだ、直ぐ行けっ!それから、味方の者でケガのしている者がいれば、即、手当をしてやるのだ。その役をする者が三、四人来ているはずだ』
彼は突如声を荒らげた。
『今、言ったこと急いでやれっ!急ぐのだ!』 と指示を発した。
パリヌルスは、カイクスに味方の損害についての調査を急がせた。
夜明けにはまだ間がある。戦闘を開始して費やした時間は、一刻(2時間)ぐらいと思われる。考えていた通りの時間で事は決着した。
太陽が夜明けを告げるまでにあと一刻半(3時間)くらいであろう。彼は戦場整理の段取りを考えた。
偵察隊の面々も武器を手にして戦った。ソリタンは、初めての命のやり取りに加わった。興奮がおさまらない、震えが止まらない、顔は青ざめていた。パリヌルスが声をかけた。
『闘いとは、このようなものだ。胸のつかえがとれたか?これで親御さんも成仏される』
『ありがとうございます。私、お役にたてたでしょうか?』
『おう、ソリタン。それは、充分であったぞ、ありがとう』
彼は、ソリタンの情報があったればこその部分を心中で感謝した。