打ち合わせを終えたパリヌルスは、オキテスと向き合った。
『おっ!オキテス、ありがとう。いいタイミングでパンを届けてくれた。本当にありがとう。まさに時を計ったように来てくれた。感謝感謝だ』
パリヌルスは、握手するべく右手を差し伸べた。彼の気持ちを受けるオキテスは、手をしっかりと握り返した。
『パリヌルス、ご苦労だったな。勝利したか。戦死者が四名か、相手も剛の者どもだ、まあ~、仕方のないところだろう。新しい土地に移っての弔いか、それがいい。スケジュールに組み入れておく。これで今日の見通しが立った。統領、軍団長にも事情を伝える。では、これで俺は引きあげる。お前は休め』
オキテスは、艀に乗り島を去った。パリヌルスにも休息の時が訪れた。彼は、船に戻り、身を横たえた。仮寝の小休止といったところであった。
どれだけの時を身を休めたであろうか。パリヌルスは、横たえた身で青空を見上げた。高く澄んでいた。彼はある程度、正確に時を知ろうと思った。
陽を中天に認めた。充分に睡眠がとれている。意識にあいまいさがなかった。
『どれ、行こうか』
彼は身を起こした。おのずと目線は、島に向く。島を見ることで今日のこれからが考えられた。彼の行動にそつがない、一挙手一投足に無駄がなかった。
『よし!、これからみんなで昼めしを食おう。酒の一樽も積んで来るのだったな』
呟やいて、頭と首筋を平手でたたいた。
『ジャンプするときには、身をかがめる。それが自然の動きというものだろう。くつろいで次へだ』
独り言ちて、海を眺め、岬の方角を見た。
『おっ!オキテス、ありがとう。いいタイミングでパンを届けてくれた。本当にありがとう。まさに時を計ったように来てくれた。感謝感謝だ』
パリヌルスは、握手するべく右手を差し伸べた。彼の気持ちを受けるオキテスは、手をしっかりと握り返した。
『パリヌルス、ご苦労だったな。勝利したか。戦死者が四名か、相手も剛の者どもだ、まあ~、仕方のないところだろう。新しい土地に移っての弔いか、それがいい。スケジュールに組み入れておく。これで今日の見通しが立った。統領、軍団長にも事情を伝える。では、これで俺は引きあげる。お前は休め』
オキテスは、艀に乗り島を去った。パリヌルスにも休息の時が訪れた。彼は、船に戻り、身を横たえた。仮寝の小休止といったところであった。
どれだけの時を身を休めたであろうか。パリヌルスは、横たえた身で青空を見上げた。高く澄んでいた。彼はある程度、正確に時を知ろうと思った。
陽を中天に認めた。充分に睡眠がとれている。意識にあいまいさがなかった。
『どれ、行こうか』
彼は身を起こした。おのずと目線は、島に向く。島を見ることで今日のこれからが考えられた。彼の行動にそつがない、一挙手一投足に無駄がなかった。
『よし!、これからみんなで昼めしを食おう。酒の一樽も積んで来るのだったな』
呟やいて、頭と首筋を平手でたたいた。
『ジャンプするときには、身をかがめる。それが自然の動きというものだろう。くつろいで次へだ』
独り言ちて、海を眺め、岬の方角を見た。
