審議の場に緊迫感がみなぎっている、イリオネスが改まる、一同と目を合わせる、うなずくアヱネアスと目を合わせた。アヱネアスが決断を示している。
『一同!』と声をかけて見まわす、
『決定だ!新艇の販売政策価格を『1520ドラクマ』と決定する。オキテス、今度の販売価格決め話し合いには、この数字でもって決着してくれ。言い添えておくことがある。1520ドラクマ以下に落とすこと、これは認めない。あとはお前に一任だ』
『解りました』
『一同、ご苦労であった。では、君らが考えている案件を話してくれ。誰からだ?』
問いかけるイリオネス、三人が目を合わせる、パリヌルスが手をあげる。
『パリヌルス、話してくれ』
パリヌルスは木板に素描していた新艇の姿形図を披露した。
『これが完成した新艇の姿形です』
『ほう、これが新艇の姿形か!』と言って、アヱネアスは手に取ってしげしげと素描の絵を見つめた。
『おう、なかなかいい姿形だな』
『このように絵にすると、新艇が海上を駆ける姿をイメージできる』とオキテス。
『これが新艇の完成予想図か。自賛するわけではないが、これはいい!』とイリオネス。
『この姿は、カッコイイ!毎日、ヘルメスに乗っていて、わかってはいるが、性能は下まわることはないだろうな?』とオロンテス。
『おう、オロンテス、言ってくれるな、それはない!以上であっても以下はない!』
『そうか、それは大安心というところだ』
『オキテスと毎日顔を突き合わせて相談して、いい船に仕上げようと努力している。ところで賛同してもらいたい件は、新艇の仕様を書いたものを作ってはどうかと考えている。新艇の全長に始まり、船幅、漕ぎ座の数、帆柱の高さといった仕様を明示すると、誰もが新艇を理解しやすいと考えている』
これを聞いたアヱネアスが言葉を発した。
『おう、パリヌルス、お前の意向にうなずける。イリオネス、どうだ?俺はいいことだと考える。これをやれば、商機が拡大する』
『そうですね。同感です』と答えて一同に声をかけた。
『オキテス、オロンテス、お前ら、どう考える?』
『これは、もろ手をあげて大賛成です』二人が答える。
『いいだろう!パリヌルス、即、取り掛かってくれ』
オキテスがパリヌルスに声をかけてくる。
『おう、パリヌルス、明後日の話し合いに、その資料を持参したい。間に合わされるか?』
『おう、解った!明日中に出来あがる』
案件は、即決で決定した。イリオネスが言い足す。
『パリヌルス、即、実現に骨を折ってくれ』
『解りました』
『一同!』と声をかけて見まわす、
『決定だ!新艇の販売政策価格を『1520ドラクマ』と決定する。オキテス、今度の販売価格決め話し合いには、この数字でもって決着してくれ。言い添えておくことがある。1520ドラクマ以下に落とすこと、これは認めない。あとはお前に一任だ』
『解りました』
『一同、ご苦労であった。では、君らが考えている案件を話してくれ。誰からだ?』
問いかけるイリオネス、三人が目を合わせる、パリヌルスが手をあげる。
『パリヌルス、話してくれ』
パリヌルスは木板に素描していた新艇の姿形図を披露した。
『これが完成した新艇の姿形です』
『ほう、これが新艇の姿形か!』と言って、アヱネアスは手に取ってしげしげと素描の絵を見つめた。
『おう、なかなかいい姿形だな』
『このように絵にすると、新艇が海上を駆ける姿をイメージできる』とオキテス。
『これが新艇の完成予想図か。自賛するわけではないが、これはいい!』とイリオネス。
『この姿は、カッコイイ!毎日、ヘルメスに乗っていて、わかってはいるが、性能は下まわることはないだろうな?』とオロンテス。
『おう、オロンテス、言ってくれるな、それはない!以上であっても以下はない!』
『そうか、それは大安心というところだ』
『オキテスと毎日顔を突き合わせて相談して、いい船に仕上げようと努力している。ところで賛同してもらいたい件は、新艇の仕様を書いたものを作ってはどうかと考えている。新艇の全長に始まり、船幅、漕ぎ座の数、帆柱の高さといった仕様を明示すると、誰もが新艇を理解しやすいと考えている』
これを聞いたアヱネアスが言葉を発した。
『おう、パリヌルス、お前の意向にうなずける。イリオネス、どうだ?俺はいいことだと考える。これをやれば、商機が拡大する』
『そうですね。同感です』と答えて一同に声をかけた。
『オキテス、オロンテス、お前ら、どう考える?』
『これは、もろ手をあげて大賛成です』二人が答える。
『いいだろう!パリヌルス、即、取り掛かってくれ』
オキテスがパリヌルスに声をかけてくる。
『おう、パリヌルス、明後日の話し合いに、その資料を持参したい。間に合わされるか?』
『おう、解った!明日中に出来あがる』
案件は、即決で決定した。イリオネスが言い足す。
『パリヌルス、即、実現に骨を折ってくれ』
『解りました』