各建造の場に準備されている自前作りのモノサシといえば、ロープでできており、1キュビットごとに結び玉が作られていた。このロープを用いて二人は額に汗して採寸作業を行った。
パリヌルスが採寸箇所を指示する、ドックスが結び玉ロープで採寸箇所のの寸法を測る。パリヌルスがドックスの告げる数値を木板に書き入れた。
『ドックス、採寸必要箇所の採寸は終わったな。これからあとは、話し合いながら書き込む。こちらに来て座れ』
『解りました』
ドックスは作業している者たちに採寸作業が終わったことを告げ、パリヌルスに向かい合って座った。
『パリヌルス隊長、これはいい思い付きですな。これを見れば、新艇がどんな船なのかが、直ちに理解できる。客にとってありがたい資料ですな。今、使っている船と比べて、どこがどう違うかがすぐに理解することができる。実物を見なくともどんな船かということが解ります』
『お前もそのように思うか。俺の考えもお前が今言ったように考えている。だがだ、気にかかることもある。まあ~、仕事を終えてから考えようと思っている。ドックス、仕事だ、仕事を続ける。俺の聴くことに答えてくれ』
『はい、聴いてください』
『確認する、俺の質問に答えてくれ』
パリヌルスは、採寸結果について確認質問をした。
『次!帆柱の本数は?』
『2本です』
『帆柱高さは?』
『20キュビット(9メートル)です』
『漕ぎ座の数は?』
『左右両舷合わせて、20座です』
『乗船できる総人数は何人?』
『それは、まだ決めていません』
『それについては、俺は35人くらいが適当と考えている』
『言われることが解ります。それくらいが言われる通り適当な人数です。40人は無理です。これを目安に積み荷する積載適量といえます。その線で行きましょう』
『帆柱は2本、展帆総枚数4枚』
『間違いありません』
『ドックス、吃水は、どれくらいと考えている?』
『はい、私は、1キュビットを超えると考えています。進水の時に確認するということでいきます』
『よしっ!以上で仕様書き作業完了!ドックス、ご苦労であった』
パリヌルスは、オキテスに渡す新艇の姿形図と仕様を新しい木板に書いて作った。
オキテスが姿を見せる。
『おう、パリヌルス、仕様書きの作業が終わったのか?』
『ドックスの準備がよくできていたので予定より早く終わった。この姿形図と仕様書きは、お前に渡す分だ』
パリヌルスは作成した新艇の姿形図2枚と仕様書き2枚をオキテスに渡した。
『おう、ありがとう。この2枚では、集散所方に渡して、スダヌスに渡せば俺の分がなくなる』
『そうか明日中に作る。ドックス、木板の作り置きがあるかな?』
『いえ、ありません。作ります』
『では、こうしてくれ。とりあえず10枚作ってくれ。そのあとに10枚ほど木板を作っておいてくれ』
『解りました』
『この木板に、この仕様書きをを書き写せ。これはお前の分だ』
『ありがとうございます』
パリヌルスが採寸箇所を指示する、ドックスが結び玉ロープで採寸箇所のの寸法を測る。パリヌルスがドックスの告げる数値を木板に書き入れた。
『ドックス、採寸必要箇所の採寸は終わったな。これからあとは、話し合いながら書き込む。こちらに来て座れ』
『解りました』
ドックスは作業している者たちに採寸作業が終わったことを告げ、パリヌルスに向かい合って座った。
『パリヌルス隊長、これはいい思い付きですな。これを見れば、新艇がどんな船なのかが、直ちに理解できる。客にとってありがたい資料ですな。今、使っている船と比べて、どこがどう違うかがすぐに理解することができる。実物を見なくともどんな船かということが解ります』
『お前もそのように思うか。俺の考えもお前が今言ったように考えている。だがだ、気にかかることもある。まあ~、仕事を終えてから考えようと思っている。ドックス、仕事だ、仕事を続ける。俺の聴くことに答えてくれ』
『はい、聴いてください』
『確認する、俺の質問に答えてくれ』
パリヌルスは、採寸結果について確認質問をした。
『次!帆柱の本数は?』
『2本です』
『帆柱高さは?』
『20キュビット(9メートル)です』
『漕ぎ座の数は?』
『左右両舷合わせて、20座です』
『乗船できる総人数は何人?』
『それは、まだ決めていません』
『それについては、俺は35人くらいが適当と考えている』
『言われることが解ります。それくらいが言われる通り適当な人数です。40人は無理です。これを目安に積み荷する積載適量といえます。その線で行きましょう』
『帆柱は2本、展帆総枚数4枚』
『間違いありません』
『ドックス、吃水は、どれくらいと考えている?』
『はい、私は、1キュビットを超えると考えています。進水の時に確認するということでいきます』
『よしっ!以上で仕様書き作業完了!ドックス、ご苦労であった』
パリヌルスは、オキテスに渡す新艇の姿形図と仕様を新しい木板に書いて作った。
オキテスが姿を見せる。
『おう、パリヌルス、仕様書きの作業が終わったのか?』
『ドックスの準備がよくできていたので予定より早く終わった。この姿形図と仕様書きは、お前に渡す分だ』
パリヌルスは作成した新艇の姿形図2枚と仕様書き2枚をオキテスに渡した。
『おう、ありがとう。この2枚では、集散所方に渡して、スダヌスに渡せば俺の分がなくなる』
『そうか明日中に作る。ドックス、木板の作り置きがあるかな?』
『いえ、ありません。作ります』
『では、こうしてくれ。とりあえず10枚作ってくれ。そのあとに10枚ほど木板を作っておいてくれ』
『解りました』
『この木板に、この仕様書きをを書き写せ。これはお前の分だ』
『ありがとうございます』