昭和記念公園のコスモス
コスモスの季節
人の表情が替わるような気がします。
何かにこやかで
「さあー」と声を出す勢いのようなものがあります。
・・・・・・・・・・
今日の放哉
海が少し見える小さい窓一つもつ 放哉
今はシルバーウイーク中
そんなことば、今年、はじめて知りました。
そんなこと関係なく
静かな日々を淡々と過ごす。
それがいい。
それがいいに決まっている。
・・・・・・・・・
今日の方代さん
甲州の柿はなさけが深くして女のようにあかくて渋い
笑顔が見えるような作品ですね。だからどうのというようなものではないとしても、店頭に並んでいる旬の果物のように「季節の風」を感じますね。そうですね。甲州の「ころ柿」の写真を撮りにいかなくちゃね。
・・・・・・・・・・
今日の子規
秋晴れてものの煙の空に入る
秋晴れて敷浪雲の平なり
秋の日、写真ネタがない時空を撮る。これって、面白いですね。春は小川がいいですね。探せばどこにでも被写体は見つかる。自分で歩けばなんでもある。
・・・・・・・・・
今日の山頭火
おべんとうをひらく落葉ちりくる
きょうも冷たい草鞋を穿き、一日じゅう山河を歩いた。半日ほど歩いて、途中でお弁当をひらいた。行乞はきびしいけれど、昼食は楽しい。あたりは葉を落としてしまった雑木山。お弁当の上にも、はらはらと残った落ち葉がちってくる。お弁当のご飯は、まだあたたかかった。朝が寒かっただけに、このほかほか弁当が、何ともうれしかった。安宿で、朝出発するときつくってくれた。お婆さんの漬物がおいしい。親切が身にしみてありがたかった。
出家の坊さんなら、このような弁当に意味を与えたり、過剰な思い込みをするのでしょうがさすがの山頭火。素直に喜んでいる。このようにして、人の親切に感謝しながら「まだいいだろう」と溺れてしまう。それが山頭火なのでしょう。でも、絵本のような優しさが見える句ですね。
・・・・・・・・・・
今日の蕪村
山は暮れて野は黄昏の薄哉
「里の秋」という童謡があったことを思い出します。
静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨(よがも)の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子(やし)の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ(注) 父さんよ御無事(ごぶじ)でと
今夜も 母さんと 祈ります
この歌、南方から引き揚げて来る父親を思い出して歌っているのですね。
それぞれの人にそれぞれの思い出があり
そんなことを引っ張り出してくれますね。
・・・・・・・・・・・・
今日の一茶
大根引き拍子にこけり小僧かな
おもわす微笑みが湧く。
それにしてもこどもをどうして「小僧」と呼ぶのしょうかね。
コスモスの季節
人の表情が替わるような気がします。
何かにこやかで
「さあー」と声を出す勢いのようなものがあります。
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今日の放哉
海が少し見える小さい窓一つもつ 放哉
今はシルバーウイーク中
そんなことば、今年、はじめて知りました。
そんなこと関係なく
静かな日々を淡々と過ごす。
それがいい。
それがいいに決まっている。
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今日の方代さん
甲州の柿はなさけが深くして女のようにあかくて渋い
笑顔が見えるような作品ですね。だからどうのというようなものではないとしても、店頭に並んでいる旬の果物のように「季節の風」を感じますね。そうですね。甲州の「ころ柿」の写真を撮りにいかなくちゃね。
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今日の子規
秋晴れてものの煙の空に入る
秋晴れて敷浪雲の平なり
秋の日、写真ネタがない時空を撮る。これって、面白いですね。春は小川がいいですね。探せばどこにでも被写体は見つかる。自分で歩けばなんでもある。
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今日の山頭火
おべんとうをひらく落葉ちりくる
きょうも冷たい草鞋を穿き、一日じゅう山河を歩いた。半日ほど歩いて、途中でお弁当をひらいた。行乞はきびしいけれど、昼食は楽しい。あたりは葉を落としてしまった雑木山。お弁当の上にも、はらはらと残った落ち葉がちってくる。お弁当のご飯は、まだあたたかかった。朝が寒かっただけに、このほかほか弁当が、何ともうれしかった。安宿で、朝出発するときつくってくれた。お婆さんの漬物がおいしい。親切が身にしみてありがたかった。
出家の坊さんなら、このような弁当に意味を与えたり、過剰な思い込みをするのでしょうがさすがの山頭火。素直に喜んでいる。このようにして、人の親切に感謝しながら「まだいいだろう」と溺れてしまう。それが山頭火なのでしょう。でも、絵本のような優しさが見える句ですね。
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今日の蕪村
山は暮れて野は黄昏の薄哉
「里の秋」という童謡があったことを思い出します。
静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨(よがも)の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子(やし)の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ(注) 父さんよ御無事(ごぶじ)でと
今夜も 母さんと 祈ります
この歌、南方から引き揚げて来る父親を思い出して歌っているのですね。
それぞれの人にそれぞれの思い出があり
そんなことを引っ張り出してくれますね。
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今日の一茶
大根引き拍子にこけり小僧かな
おもわす微笑みが湧く。
それにしてもこどもをどうして「小僧」と呼ぶのしょうかね。