あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

甍越え紅葉降りたる乾門   あきオジ

2009-12-04 20:45:33 | 日記
皇居前の噴水です。

皇居前の噴水はいろいろな表情を作ることができます。
その噴出する高さとか量
そして方向などで楽しい姿を見せます。

このような仕掛けが好きな私はいつまでも見ていました。
上野公園内の噴水も品格があって素敵ですが
私は、この噴水が好きです。


芸妓らが早足になる年の暮れ      あきオジ

2009-12-04 05:28:00 | 日記
和服の年配の人が急ぎ足です。
蕪村なら
町の情景をしっかり切り取って俳句にするでしょう。

思えば
蕪村の時代と現在とでは
暮らしている人の仕事が見えなくなったことが
特徴の一つではないでしょうか。
武士、商人、芸妓さん、大工さん
それぞれがそれぞれの仕事を明らかにした服装をしていました。
ですから、俳句などにも鮮明にその差異を表現することができます。
でも、最近はその人の職業を着ているもので識別したり
想像するのが難しいこともあるのですね。

服装もしぐさも家も、それぞれの暮らしが見えた
そんな時代だったから俳句が可能だったのだ。
そんな無茶なことを想像していました。

だから、現代は饒舌に自分を語り続ける
ロック等が表現形式として生まれたのだ。
そんなことを思うのです。


下町の師走が見えないビル二つ   あきオジ

2009-12-04 05:18:31 | 日記
浅草の言問橋の向こう側は「向島」なのでしょうか。
雲のようなオブジェが乗ったビル
あれはアサヒビール
けっこう目立ち
写真を撮る観光客が多く
外国人はおおはしゃぎです。

その左側にもビルがあります。
ビルとビルの間に工事中の電波塔があります。

かつて、いかにも下町
取り残された記憶
そんな雰囲気がいっぱいだった地域も
一気にそれらしい雰囲気になりました。
昔を懐かしみ、保存した方がいい
そんな言い方をするつもりはありません。

写真アルバムだってないのですから
過去を振り返ることもありません。

でも、この景色を20年後に見たとき
何か自分の日々を思い出すことになるのだろうか

いやそれはそれ
突き放されたようなほろ苦さだって
時代が過ぎれば、醸成されるかもしれません。

景色が変わらなくても、自分の思いは日々変わるのですから。

山茶花も靄の中で眠りたり    あきオジ

2009-12-04 05:09:27 | 日記
新しい朝です。
目覚めの時間です。
新しい家が並んでいます。
ひっそりとしていますが
もう出勤時間です。

あの新しい家
憧れていたのでしょうね。
でも・・・
ローンを組んで支払っている人もあるでしょう。

支払い続けることが難しいということで退去する人の話を聞きます。
大変ですね。

会社で堅実に働いていれば生活できる
家も手に入れることもできる。
そんな計算が狂ってしまった人もいるのですね。

それぞれの人がそれぞれの事情があり
ときには挫折し、苦い思い出を抱えるのでしょうが

最近の若い人は、案外、不満をもったりしながらも
笑って、乗り越える明るさもあります。
それでいいのか悪いのか

家一軒を手に入れることは
一生のうちでもっとも高い買い物ですからね。
ごくろうさまです。