あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

蝸牛蹲いつしか渡りきり  あきオジ

2011-06-15 20:11:02 | 日記
神代植物園です。
菖蒲が見頃を迎えています。

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春風の女見に出る女かな  一茶

御仏や寝てござつても花と銭  一茶

(このような表現を選ぶしかなった一茶の思いが痛々しいですね。ひょっとして名句になるかもしれない素材を逆転させてしまう。芭蕉に似ていると言われることは許せなかったのでしょうね。命がけで句を作るとなると、このような展開になることもあるのですね。)

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傘並ぶマンションの窓開け放つ  あきオジ

2011-06-15 18:54:58 | 日記
深大寺の泰山木です。
堂々とした姿に圧倒されますね。

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朝顔やしたたかぬれし通り雨  一茶

うつくしき団扇持ちけり未亡人  一茶

(一茶のにおいが薄い句ですね。江戸の文化を取り込もうと懸命だった時代なのでしょうね。)

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紫陽花を傘で覆う子がありて  あきオジ

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車椅子ユリの木突き抜け空をみる  あきオジ

2011-06-15 05:29:13 | 日記
神代植物公園です。
ユリの木が伸びています。
隣りで泰山木が咲いています。
時間の流れをゆっくりにして
あせらず季節を迎えています。

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男鹿の荒波黒きは耕す男の眼  兜太

三日月がめそめそといる米の飯  兜太

(兜太がいいわけでなく、それに代わる現代作家が見つからないだけです。でも、探さなくても向こうから飛び込んでくるような気がします。)

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現代の地獄絵のような世界を見てしまった人の中から
宮澤賢治のような俳人が誕生しているかもしれません。
その発見があるまでは長生きしましょう。

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やまぼうし亡き犬呼びし声がする  あきオジ

2011-06-15 05:22:26 | 日記
神代植物公園です。
日曜日に青梅の公園に出かける予定です。

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昼寝さめてどちらを見ても山  山頭火

(当たり前を当たり前に見て、それをそのまま写しとるのが山頭火ですね。余計な思い入れを吹きこんだりしないのがいいですね。どうしても写生をするとかいいながら自分を重ねたり、古典を引用したり、連想させるものを準備したりしたがるものです。そのままを表現する。それって、今の時代難しいですね。どこかで「素朴派」とでもいうべき句風のグループがあるかもしれませんね。

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蝸牛いそぐでもなくうらやまし  あきオジ

2011-06-15 05:12:39 | 日記
神代植物公園です。
紫陽花が咲き始めました。
紫陽花と梅雨
そして蝸牛

今も昔も変わりませんね。

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我家までの月のみち一すぢ  井泉水

(この句、発見した時、東山魁夷を思い浮かべましたね。いい句ですね。風景が幻想的で美しい。お気に入りになりました。)

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俳句でも短歌でも、その言葉の響きに馴れて、そして、繰り返し読んでいるうちに発見がある。そんな体験が無いとつまらないですね。
今、そのやっと、その段階に来たような気がします。「晴れ、どきどき発見」でしょうか。