あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

死ぬこともあると思う冬の空  あきオジ

2012-02-19 06:36:50 | 日記
大桟橋です。
この木材を使ったデザインが好きです。
世の中には、自分の作ったものが残る人もいるのですね。

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ひやひやと壁をふまへて昼寝かな  芭蕉

花咲いて死とむないが病かな  小西来山 

新らしき蒲団に聴くや春の雨  村上鬼城

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あることもないこともとけ消え春がくる  あきオジ

ああそうか中途半端な昼ごはん  あきオジ

それもありこれもあれど三月がくる  あきオジ

過去形で体験話すビルの中  あきオジ

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忘れまいと思っても、忘れてしまうし、記憶から落ちて行くのが人の営みですね。
過去を忘れまいとするか、とりあえず記憶を置いて、前を向くか
どちらがどうか分かりませんが、過去から立ちあがれないのも説明がついてしまいますね。

私には、同情する思いが極端に欠落しているらしいのです。
それらしい態度もとるのが苦手です。

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言いわけを思いつきし霙かな  あきオジ

2012-02-19 06:28:29 | 日記
みなともらいの自動車デーラーの玄関

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深刻な色分けもなき二月空  あきオジ

好きなどと頼りにならないひとりごと  あきオジ

絵手紙をしている冬ののど自慢   あきオジ

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雨の日は御灯ともし一人居る  放哉

あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める  放哉

(この句は「お気に入り」の句です。静かな心静かな「諦め」の中に入り込んだもののように思えます。多くのそれなりに「放哉」の匂いがあるものとは違った透明感がありますから好きです。)

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過ぎ去りし梅の記憶も伊豆の海  あきオジ

2012-02-19 06:16:44 | 日記
横浜スタジアム前の噴水です。
野球に興味がありませんが
横浜ベイスターズは球団名が変わったとか
どんな名前だったのか忘れました。

覚えていなうのですから、忘れることもありませんね。

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炎天をいただいて乞ひ歩く  山頭火

鴉啼いてわたしも一人  山頭火

生死の中の雪ふりしきる  山頭火

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山頭火の句でアップしたのはごく一部かもしれませんが、それなりに俯瞰できる程度にはアップしたような気がします。これからが二巡目、三巡目になりますね。これからが楽しみです。買い物するときもそうですがいったりきたりしながら迷ったりしているときが楽しい。あの感覚とは違いますが、それに近いと思います。山頭火や放哉にそれを感じます。素人の気軽さでしょうか、それ以上のことは研究したり、考察したいなどとは思いません。

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「うすらばか」そうかもしれぬ心地良さ  あきオジ

悲しみを悲しく歌う貧しさよ  あきオジ

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声掛ける気楽さ消えて春めぐり  あきオジ

2012-02-18 20:03:21 | 日記
みなとみらいですね。

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俳句を作る気などさらさらなく
俳句の形式を借りた人生メモのようなものですね。
それくらいがちょうどいいですね。

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夕燕我には翌(あす)のあてはなき  一茶

菫越して小さき風や渡りけり  篠原温亭

かげろうやほろほろ落つる岸の砂  服部土芳

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貧乏も季語になるかと聞いてみる  あきオジ

何事も過ぎて消えて過去もなし  あきオジ

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梅の花さもあればあれ霙ふり  あきオジ

2012-02-18 19:29:56 | 日記
みなとみらいの風景です・
モダンなものと古いものが調和された珍しいところですね。

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どうしようもないわたしが歩いている  山頭火

こほろぎに鳴かれてばかり  山頭火

(「鳴かれて」の用法うがいいですね。意外性があって面白いですね。)

けふもよく働いて人のなつかしや  山頭火

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自負心と負い目がごちゃまぜになってでたり入ったり、それが山頭火なのですね。達観と言うか諦観言うのか分かりませんが、。観念として理解されている人のせつなさなのでしょうかね。自己分裂をしていますね。

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あるがまま生きると言い切る春になり  あきオジ

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過ぎたこと霙になりてとどまらず  あきオジ

2012-02-18 19:13:45 | 日記
みなとみらいです。

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自らをののしり尽きずあふむけに寝る  放哉

ばたばた暮れきる客がいんだ座ぶとん  放哉

(放哉の句には、定型でなくても放哉のリズムがあり、それが面白いのですが、これは破調のままですね。そんな気がしますが、ふてくさつたままで後片付けをしている姿が想像できて面白いですね。)

青空ちらと見せ暮るるか  放哉

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桜まつ世間話のとどまらず  あきオジ

あこれもこれも梅の花かかぐわしく  あきオジ

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桜まち手帳をひらく日は長く  あきオジ

2012-02-17 05:55:30 | 日記
みなとみらいです。
春になればいろいろな花も見えてきます。
今がじっとしている季節です。

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春寒し水田の上の根なし雲  河東碧梧桐

春の寒さたとえば蕗の苦みかな  夏目成美

(この夏目成美という俳人、現代作家を想わせる鋭さがあり、いいですね。注目しています。次に目を向けたい俳人です。)

公達に狐化けたり宵の春  蕪村

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深刻な顔もせずに春を待つ  あきオジ

いずかにかあるか見えぬ休みどころ  あきオジ

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落語聞く春の陽ざしにまどをあけ  あきオジ

2012-02-17 05:44:58 | 日記
大桟橋の風景です。
春の気配ですね。

明日は都合がつけばラン展に出かけます。
ラン展も年々活気が薄くなります。
需要が少なくなり、業者もシフトを変えているのでしょうかね。
でも、それなりに楽しめます。

春の花の代表ですから
いっぱい写真にします。
楽しみにしています。

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青葉の奥へなお径があつて墓  山頭火

木かげは風がある旅人どうし  山頭火

日の光ちよろちよろとかげとかげ  山頭火

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あるだけでいいと語りし梅の花  あきオジ

犬連れていずこへいくかたよりなき  あきオジ

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雪の中世に出るように家をでる  あきオジ

2012-02-17 05:30:20 | 日記
今日も寒いですが
少しずつ暖かい日がやってきます。
ありがたいことです。

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ドア開ける一瞬に春入りこむ  あきオジ

深大寺さらさら回る風車  あきオジ

ここにいる誰か見てくださるか  あきオジ

(人は自分が生きていたことさえ忘れられるのが怖いのかもしれませんね。)

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悪いことをすると、その事実を忘れられない。その事実を懸命に肯定するしかない。
そんな辛さが罰になりますね。

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人も見ぬ春や鏡のうらの梅  芭蕉

(芭蕉にも、素人からみれば「だからなに?」という句もいっぱいありますね。専門家ならありがたさや境涯の深さなどを懸命に読みとり解釈もするのでしょうが素人は簡単に片づけてしまいます。その定型が私かもしれません。まあ、いいか。)

かぞへ来ぬ屋敷屋敷きの梅やなぎ  芭蕉

いざよひもまだ更科の郡哉  芭蕉

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どうしても行かねばらない冥途哉  あきオジ

2012-02-16 04:56:02 | 日記
中華街の入り口ですね。
異国に地で生涯を終える。
そんな人生もあるのですね。

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福寿草どうにかなると思うころ  あきオジ

根性をしぼる気力もない寝どこ  あきオジ

何もかも中途半端な雨になり  あきオジ

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何となく俳句(もどきであっても、俳句とは言いたくないような)を作っていますが、そんな真面目なものではなく、上達する願いもない。単なる日々の生活メモでいいいと思っていますし、それ以上ではありません。それくらいがちょうどいいですね。時制を合わせるとか、文法的な整合性など気にせず、推敲もせず、思いついたら書いて見るだけなのですね。当然、パソコンの前に座ったときに思いついたものであっても、吟行などありませんし、ノートメモなどしたことなどありません。その気楽さが長続きの秘訣なのでしょうかね

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桜がりきどくや日々に五里六里  芭蕉

命二つ中に生きたる桜哉  芭蕉

植る事子のごとくせよ児桜  芭蕉

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