平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い161 再再度、トルコのテロ悲劇について

2015-10-26 10:38:40 | 日記
平和への希い161 戦後70年 
         再再度、トルコのテロ悲劇について 2015.10.26.

東京原宿のトルコ大使館前で、11月1日に行われるトルコ総選挙の在外投票に来た、トルコ人同士の
乱闘騒ぎで7人程重軽傷者が出たようです。
今年6月の総選挙で、与党・公正発展党(AKB)が大きく議席を減らし、過半数割れ。一方、クルド系
国民民主主義党(HDP)が躍進。その後の連立協議はまとまらず、エルドアン大統領は、やり直し選挙
の実施を決めたのです。その選挙が11月1日なのです。
乱闘は、トルコ系の人とクルド系の人が『旗』のことから言い争いになり、暴力抗争に発展したようです。
『旗』とは、反クルドの極右政党の旗を掲げたことが引き金に、クルド系非合法組織・労働党(PKK)
の旗を掲げようとして論争。

トルコは、民族・宗教・流民・国境線紛争など複雑な難問を抱えて苦悶しています。
6月の選挙後、テロが続発、拡大しているのです。
テロは、 過激派組織「イスラム国」(IS)、 クルド労働者党(PKK)、非合法武装組織
が絡んでいるようです。
7月20日、トルコ南東部スルチでIS関与の自爆テロ、死者30人。
7月22日、トルコ南東部でPKKが警察官2人を射殺。
7月24日、トルコ軍がPKKとシリア領のISを空爆。
8月28日、トルコ軍、米主導のIS空爆作戦に参加。
9月6日、トルコ南東部でPKKがトルコ軍を攻撃、兵士16人死亡。
10月10日、首都アンカラで自爆テロ、死者97人負傷者244人。

テロに対して、武力で抑えようとして、更にテロが報復。まさに武力抗争のスパイラルで、抗争が泥沼に。
トルコ、シリア、イラクなど、主に山岳地帯中心に3000万人のクルド人が、長年「クルド独立」を
夢見て、独立のチャンスを狙っているとのことです。

トルコエルドアン大統領は、「どんな代償を払ってもシリアにクルド独立国家ができることは認めない」と公言。
ルコ政府は、特に「シリアの紛争に乗じてシリアの一角にクルド人が独立国」を造ることに警戒している
ようです。シリアにクルド人の国家ができると、トルコ内にいるクルド人も分離独立のために立ち上がること
を警戒しているのです。トルコ軍のシリア空爆は、ISとともにクルド勢力をも狙ったものだそうです。

原宿争乱は、以上のような背景があるのです。トルコ内の抗争の縮図なのです。
ノー天気な安倍総理は、安保関連法を背景に、トルコの武力に依る封じ込めに賛同を表明しているのです。
トルコ政権憎しのテロは、トルコ政支持の安倍政権に対しても「憎い」矛先を向け、米国憎しの過激派組織
「イスラム国」(IS)とともに、日本をテロの渦中に引きずり込む懸念が大きくなりつつあります。

やはり、戦争やテロの火の中へ「油を注ぐ」悪法である安保関連法を無効にするために、
来年の参議院選挙で、お好きな野党へ投票して、自民・公明を激減させる必要があります。