佐々木六角氏の都市計画とビイスタ論
◆一般者
『近江與地誌略』にも収録されている
「源頼朝の隠し砦」見学会が4月23日
に迫ってまいりました。誰でも予約が
なく参加できるとの事で楽しみにして
います。jR河毛駅午前東口午前10時
でしたね?
◆みんな
そんな馬鹿な『近江與地誌略』にも
「源頼朝の隠し砦」が収録されたの?
◆長谷川
参加者が5名様でしたら当日の隠し砦
の縄張図や関係資料をコンビニでコピ
ーして配布しますから予約は不要です。
◆一般者
城郭ビイスタ論、展望論ってスゴイです!
よく考えてみれば長崎の「出島」なども扇
型に作られているのに学校では放射角度を
利用して幾何学的に作られているなどと?
全く教えてもらえなかった。城郭ビイスタ
論やはり戦前戦後を通して画期的な城郭論!
◆対談者
長谷川先生の城郭ビイスタ論動画再生
回数が2200回を超えて滋賀県中の人々
が驚いておられます。私自身もですよ!
◆一般者
そりやそうですよ!鎌倉自体がビイスタ工法
を応用した東国武家政権の都市であると先生
のブログに紹介されていて衝撃を受けました。
通常は鎌倉七口として知られてはおりますが?
都市計画、地域総合グランドプランとしてまた
ランドスケープ論として非常に斬新で興味深い
◆質問者
『吾妻鑑』で源頼朝が近江守護職の初期拠点
東近江市の小脇に宿泊していますが小脇に
もビイスタ構造やランドスケープ論は該当
するのでしょうか?私は八日市と言います。
◆長谷川
非常に概略的概念的な図ですが
小脇館を中心とした地形は扇の形
に配置された景観が存在します。
後に小脇山城は城郭として充実
し堀切土塁曲輪が残っています。
◆質問者
近江佐々木六角氏の居城観音寺城に
ビイスタ工法は使われてましたか?
◆反論者
そんのある訳ないクダラナイ事だよ!
ふん!城や館を遠目で計測していた
証拠があるのかよ証明して見ろや!
◆長谷川
感情的にならずに江戸時代には
遠目で城を測量していましたよ
幕末の学者、吉田松陰日本の城
には「規矩」きくが備わったと
言っています。つまり私達現代
人が明治大正昭和平成令和忘却
していた「規矩術」曲尺「かね」
で分度を計算して行く数式です。
「規矩術」とは「幾何学」の事。
◆質問者「匿名」
繖山の近辺に住まいする者です匿名で
御願いを致します。佐々木六角氏居城
観音寺城は中世城郭としては石垣作り
の城郭としては日本最大級の中世石垣
城郭だと常々思っております。ズバリ
最近話題のビイスタ工法が観音寺城に
存在します?石垣を全山の城郭に使う
観音寺城は石垣の直線はこれ即ち直線
や幾何学で設計されたと考えています。
近世石垣城郭の先駆的城郭と考えます。
◆長谷川
あなたの御意見を、高飛車に最初から
否定する事は謙虚な学問する学者資質
に私が欠ける事になります。質問され
たら浅学ながら及ばずながらも観音寺
城のビイスタ工法の可能性に挑戦して
考察致します。先ずは佐々木六角氏の
山麓居館石寺地域には、所謂「お館」
「おやかた」近辺にビイスタ工法が読
み取れると思います特に館と日吉神社
の二局、二見の構成が潜在するように
思います。青線で表示する事にします。
▼六角館や日吉神社にビイスタ工法が
観音寺城の城下町は壮麗荘厳な景観
を石寺の城下も含め都市計画された。
◆一般観光客様
すごい!何度も繖山に石寺方面から登山
してますがこんなスゴイ城下の秘密があ
るとは全く知らず素晴らしいと感じます。
とくに六角館と日吉神社の配置が見事!
天正の教林坊のビイスタ工法も見事です。
◆反論者
ふん!あほらしい!しょうもない事を言うわ!
◆対談者
あほらしいと下品に感じる感受性よりも新しき
城郭の学問を進化させ近江滋賀を行楽観光産業で
活性化させる意義の方が学問的にも重要な事です!
◆長谷川
山岳山城部佐々木六角被官の山屋敷「山上城館」に
複数のビイスタ工法を用いた都市計画がなされた。
◆質問者「匿名」
これスゴイ見事やで!石段までビイスタ線
とシンクロしとるやないか?これスゴイ!
我らの近江大観音寺城は安土城に先行する
石垣大城郭の先駆として日本全国の人々に
発信して全く恥ずかしくないあの安土城に
も遜色ない壮大豪壮な城郭だと再認識した。
◆城郭研究家
これは衝撃と言うほかありません。私達
研究家は戦前戦後を通して山城や城郭は
自然地形に従った造形として自然地形論
に終始し切ってた我々は近視眼的に堀や
虎口の巧妙な配置に魅せられ束縛されて
戦前戦後の保守的な城郭研究の伝統手法
のみに固執する凡庸さを継承継続し続け
た。城郭遺跡全体を総括するき巨視的な
グランドプラン経始縄張城郭ビイスタ論
を凡庸な研究家が看破洞察できなかった。
長谷川さんの縄張図は繊細詳細を極めた
図面として以前から知られてたが城全体
の総括統括的グランドプランを巨視的に
言及考察する稀代の城郭研究家と誰1人
気付けなかった。
◆質問者
源頼朝は『吾妻鑑』で滋賀県東近江の旧
八日市、小脇つまり佐々木氏の初期拠点
に宿泊していますが小脇にもビイスタ論
やランドスケープ論的な展望配置要素が
読み取れますか?
◆みんな
薄々気づいていた人は滋賀にも潜在的に
昔から数多くおられます。滋賀県外出身
の私達は客観的に長谷川先生を高く評価
できる冷静さや物事の本質を看破洞察が
できる外部客観性を常に持ち併せていた
各地で催されるローカリズムの色彩を濃
く反映した地域歴史観に醸造された史観
や集団とは異なるグロバーリズム的視点
で「みんな」は長谷川先生を冷静に評価
しています。広い視野。広い歴史視座を!
◆長谷川
繖山の東峰にそびえる「布施淡路丸」も
掛線のビイスタ工法線に従属しています。
観音寺城の各屋敷や曲輪は通説はランダム
に各武将が思い思いに城郭や削平地造成や
石垣構築を自由勝手気ままには実施しては
いない。それは近江守護職佐々木氏の権限
が発動されて統制され観音寺城を築城した。
◆反論者
大名が山城に縄張りする時に大名自ら山城
の屋敷割を仕切るつまり指示した実例文献
があるのか!いい加減勝手な論説を言うな!
◆長谷川
歴史は感情や私情でありません冷静に願いします。
『信長公記』首巻「二宮山御こしあるべきの事」
一 、上 総 介 信 長 奇 特 な る 御 巧 み こ れ あ り 。
清 州 と 云 ふ 所 は 国 仲 、真 中 に て 、
富貴の地なり。或る時、御内衆悉召し列 れ ら れ 、
山 中 高 山 、 二 の 宮 山 へ 御
あがりなされ、 此 の 山 に て 御 要 害 仰 せ 付 け
ら れ 候 は ん と 上 意 に て 、 皆 々 、
家宅引き越し 候 へ と 御 諚 候 、 爰 の 嶺 、
か し こ の 谷 合 を 、 誰 々 こ し ら へ 候 へ
と、御屋敷下され、其の日御帰り、又、急ぎ
御出あつて、弥 、 右 の 趣 御 諚
候。」とあります。
◆長谷川
二の宮山への築城は小牧山に変更されましたが
この「信長公記」は大名みずから山城の構築の
指示を出した類例として貴重な文献と言えます。
近江観音寺城み都市計画ランドスケープ論とし
て用意周到城郭縄張したと私は思います日本史
でビイスタ工法「放射測量方法」看過できない。
▼城郭ビイスタ論動画「於長浜臨湖会館」で撮影
◆滋賀県民
長谷川先生の講義を聞きたくても私達
は受講できなかった。しかたなく近江
公民館で『信長公記』の民間連続講座
皆で協議して開催して好評との事でし
た。しかし長谷川先生の城郭講座とは
数少ないし土日が忙しく無理なのです。
◆対談者
東海北陸近畿の要の駅
米原駅から徒歩7分の場所
来る4月28日、木曜日から
米原学びあいステーシヨン
午前10時~11時30分まで
連続講座が毎月城郭講座
が実施されます。500円
予約は0749-52-2240
米原学びあいステーシヨン
「木曜はお城でしよう」です。
▼日本各地の城郭ビイスタ論が飛び出す可能性も!?
▼諏訪原城のビイスタ工法
学説の冴えがあります。