伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

議員だより書きました。テーマは非核平和都市宣言と市・市議会

2016年08月17日 | 市議会
 あわてました。

 生活パターンが大きく変わって曜日の感覚がなくなり、すっかり失念していたのですが、きょうは水曜日・・ということは、議員だよりの原稿を書かなければならない日でした。

 台風の余波で朝から雨降の中、愛犬の散歩もそこそこにして、このことに気がついたのは午前8時30分頃、それからあわてて原稿を書き始めました。

 しかし、テーマもない、材料もない、そんなところからの出発です。何を書こうか、何を材料にしようか、と思い悩む中で、じゃんがら念仏盆踊り大会が頭に浮かびました。8月15日、終戦の日、そしてこの日はじゃんがら念仏盆踊り大会であり、じゃんがらで戦没者を追悼した。

 これを書き出しにしようと決まれば、自ずとテーマは決まってきます。非核平和都市宣言と改憲、そしてこれにかかわる市政と市議会の対応、そして日本共産党市議団の活動です。

 おそるおそる、材料を探しながら書き出して、11時30分頃までかかりましたが、書き終えたのが次の原稿でした。書けて良かった。

 でもこれで安堵とはいかない。あと3回分の原稿を用意しなければなりません。



市政でも 市議会でも/非核平和都市宣言を活かす/日本共産党はがんばります


 8月15日、じゃんがら念仏踊りの鉦と太鼓の音が、暗い空に響きました。旧盆のこの頃、市内各地で盆踊りが催されますが、遠野町では戦没者の追悼もこめた「じゃんがら念仏盆踊り大会」が開かれます。この日は71回目の終戦記念日。追悼の心に市議会はどう応えるのか。


戦没者を追悼したじゃんがらの舞い


問「非核平和都市宣言が目的とするものは何なのか」
答「核兵器の廃絶を強く訴え、世界の恒久平和を実現することは人類共通の願いです。このようなことから、本市は、昭和61年3月に非核平和都市宣言をしました」

 2009年6月定例会の日本共産党の質問に、市執行部はこう答えました。

 この世界の恒久平和の願いは、日本国憲法願いであります。

 戦前、中国大陸と東南アジアに侵略した日本は、310万人の国民と2000万人のアジアの人々の犠牲の上に、現在の憲法を手にしました。

 この憲法は、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とし、この達成のために、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」としました。

 ところが、再軍備を内容とする改憲の動きや、集団的自衛権行使のための安全保障関連法制・戦争の制定が続くなど、これに逆行する事態が続いています。

 日本共産党は、非核平和都市宣言を現実の政治に活かす立場から、市政にもその立場を問いただしてきました。

問「憲法が戦後日本に果たしてきた役割への認識は」
答「私たちが平和で豊かな暮らしを享受できるのは、多くの犠牲と戦火を乗り越え、復興の礎となった人々の英知と努力のたまものであることを忘れてはならないと考えています。多くの尊い命を奪った戦争は、私たちに、戦争の悲惨さや平和の尊さを教えてくれています。この教訓を忘れることなく後世に伝えていくことが今を生きる私たちの責務と認識しています。

問「歴代の内閣ができないとしてきた集団的自衛権の行使は、相入れないと考えるが、市長の認識は」。
答「国の防衛に関することですので、論評は差し控えます」

 このように、肝心のことには口を閉ざしてしまうのが、市政の常です。

 それでも平和への思いを共有していくことは、改憲のねらいを包囲していくために、大切な意味があります。

 日本共産党は、市議会にも同様の働きかけを行ってきました。

 市議会は、国をはじめとした行政機関に、地方議会は意見書を提出する権限を持っています。

 この権現に非核平和都市宣言を活かすための意見書を市議会に提出してきました。

■憲法96条改定を行わないよう求める意見書(案)=2013年6月定例会
■日本国憲法の原理である立憲主義の立場に立って安倍首相及び内閣が行動することを求める意見書(案)=14年6月定例会
■特定秘密の保護に関する法律案に対し慎重な対応を求める意見書(案)=14年11月定例会
■「安全保障関連法案」の慎重審議を求める意見書(案)=15年2月定例会
■安全保障関連法案の慎重かつ徹底した審議を求める意見書(案)=15年9月定例会

 これらは、志帥会や清政会、公明党、つつじの会などから反対や態度保留があり、ことごとく廃案になってきました。 

 日本が恒久平和をどういう手段で達成していくのか。武力に武力で応える道を歩むのか。それとも外交を通じた平和的な手段で応えていくのか。この姿勢が問われる問題です。

 武力に武力で応える道は怨恨を生み出し、これを利用してテロ集団がばっこする余地をつくりだしてきました。

 市の非核平和都市宣言には「核兵器はつまらないからよせ」という一節があります。一方が核兵器を持つから、相手も核兵器持ち、増やす。こうして核戦争の危機を高めてきた歴史があります。

 この例に学ぶなら、「武力での威嚇による国際問題の解決はつまらないからよせ」という立場で行動することこそ、宣言は求めていると思います。

 日本共産党は、今後もこの宣言を活かすための取り組みを強めていきたいと考えています。





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