6月定例会の議会報告「市議会だより」を作成中ですが、大枠の割付を終わり、今度は原稿を書く段に移るわけですが、その前に、自分の一般質問の発言と答弁をしっかりと押さえておかなければならない。なぜなら、原稿にはことを結構話しているからだ、
文字起こしをしてみると、あらら・・間違った言葉が結構あり、赤面の至りだが、とにかく次のような論戦が展開されました。
今回は、検討が進んでいる第二次都市計画マスタープランと植民地型開発(市外の事業者による開発)が進む民間の太陽光発電の設置を適正誘導するよう仕組みを整えること、の2項目の質問をしているが、まずは、都市計画マスタープランについて掲載する。
なお、動画をいわき市議会の議会中継で見ることもできるので、次にリンクを貼っておきます。
伊 藤
みなさん。おはようございます。
10番、日本共産党いわき市議団の伊藤浩之です。
午前10時から、歴史的な日朝会談(「米朝会談」の誤り)が開かれるということで、私の質問時間も、ちょうど同じ時間に始まるという、非常に歴史的な質問になったというふうに思います。内容がともなうように頑張りたいというふうに思っています。
さて、昨日の一般質問で、道徳の話を聞いていて、綿足、このようなことを思いました。子ども達に道徳を語る時、大人社会のあり方をしっかり見つめ、現実から目をそらさず、問題があるならばこれを正していくことが必要なのではないか、このように思ったのであります。
公文書が隠され、出てきたと思ったら、例えば戦場ではないとされてイラクに派遣された自衛隊がいた場所は、戦場と変わらない場所だったことが分かったように次々と問題点が発覚する。森友加計学園問題では、首相が関与を否定すると、その発言を否定するような新証拠が次々と出てくる。
官僚によるセクハラとこれをかばう大臣。勇気をもったレイプの告発がありましたが、そこでは、内閣にかかわる人物が逮捕状の執行を停止させていたことが明らかになった。しかもレイプしたとされる人は、首相を題材にした本を執筆した人だった。
そしてこうした問題に口をつぐむ状況が一方にはある。こうした現状を正して、大人が範を示してこそ、社会をより正しく生きるための道徳心を子どもたちに育むことができるのではないか。そんな思いがあります。
範を示すと言えば、現在、本市で検討が進んでいる第二次都市計画マスタープランに関する座談会(「懇談会」の誤り)で、「このプランを自信をもって子ども達に語れますか」という発言がありました。プランでは新しい都市像として「星座型都市」が出てきますが、これに関する発言であります。
この星座型都市という言葉には非常に強い違和感を私はもっております。そこでまず、第二次都市計画マスタープランについて質問していきたいと思います。
1 都市計画マスタープラン等について
(1)都市計画マスタープランと他の計画等との関連について
伊 藤
まず市のまちづくりの上で、上位計画となるいわき市総合計画「ふるさと・いわき21プラン」との関連でうかがいます。
都市計画マスタープランは、「市町村が、創意工夫のもとに住民の意見を反映し、まちづくりの具体性ある将来ビジョンを確立し、地区別のあるべき『まち』の姿を定めるもの」とされています。
その上位にあたる計画として、「総合計画」やこれに基づく「総合土地利用計画」があります。
この「いわき市総合計画」は2020年度、平成32年度までが計画年度となっており、今後、策定作業に入ると聞いております。
そこで、まず、上位計画でありながら後から作ることになる総合計画に、現在策定が進められている都市計画マスタープランはどのように影響することになるのか、おうかがいします。
総合政策部長
総合計画は、めざすべき本市の姿とそれを実現するための基本的な方針を定めたものであり、また、都市計画マスタープランは、総合計画に即し、都市計画に関する基本的な方針として都市づくりの基本理念や将来の都市構造などを掲げているものでございます。
次期総合計画は、本市の課題を様々な角度から分析して策定していく考えでありますが、人口減少、少子高齢化の流れが続いており、その対策などが重要な課題になるものと認識しております。
一方、現在、策定作業を進めております、都市計画マスタープランにつきましても、人口減少や少子高齢化の社会情勢の分析等を踏まえた都市づくりの理念などを検討しておりますことから、次期総合計画の策定にあたり、その根底に置くべき基本的な考え方や方向性等については、共通するものとしてとらえていくことになるものと考えております。
伊 藤
このいわき21プラン、現在の総合計画ですが、これには「流域に着目したまちづくり」を進めるとの考えが盛り込まれていました。こうした考え方は新しい総合計画ではどのように活かされることになるのでしょうか。
総合政策部長
現在の総合計画におきましては、将来都市像の一つとして、循環を基調とした、持続可能なまちを位置付けており、その実現に向けた基本的な考え方といたしまして、「自然環境を大切にする」の中で、河川の流域圏を一体的に捉えた土地利用を図ることが示されているところであり、次期総合計画の策定作業を進めていく中で、あらためて、そのあり方について検討してまいりたいと考えております。
伊 藤
都市計画マスタープランは人口の減少を前提にしている点で、いわき創生総合戦略を踏まえたものと考えられますが、総合戦略との整合性はどのように図られているのでしょうか。
都市建設部長
当該プランにおきましては、いわき創生総合戦略の市人口ビジョンにおきまして示している将来推計人口を踏まえまして、今後の急速な人口減少や超高齢社会に対応するため「コンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けたまちづくり」を都市づくりの視点として取り入れているほか、都市づくりの課題として「若い世代の流出抑制」や「第二次、第三次産業の活性化」を掲げるなど、いわき創生総合戦略における基本目標との整合性を図っているところであります。
伊 藤
今の答弁の中でも、一部語られていたと思うんですけども、この総合戦略の目的の一つには、「人口減少に歯止めをかける」という文言があります。このマスタープランの中では、どのような考え方としてこの部分展開されていますか。
都市建設部長
当該プランの都市づくりの基本方針におきましては、質の高い都市の形成を一つに掲げ、本市を支えている若い世代が定着する都市構造の実現を図る考えを示したところであります。
また、同計画と合わせまして策定を進めている立地適正化計画におきましても、まちづくりの方針を「人口構造を改善する都市機能を誘導し、選ばれる都市へと」掲げ、計画の主なターゲットを若い世代に据えながら、多くの世代にとって暮らしやすい都市の実現を図ることとしたところであり、今後、居住や医療、福祉、商業等の誘導を図る方針や施策の検討を進め、人口減少に歯止めをかけてまいりたいと考えております。
(2)策定中の都市計画マスタープランの特徴について
伊 藤
暮らしやすい都市をめざすことによって、若い世代ターゲットに、このいわき市に来ていただこう、増えていただこう、そういう計画になっているということなんですけれども、そこで策定中の都市計画マスタープランについてうかがってまいりたいと思います。
まず、検討されている第二次都市計画マスタープランの特徴はどのようなものでしょうか。
都市建設部長
当該プランにおきましては、今後の急速な人口減少や超高齢社会の到来を見据えまして、「コンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けたまちづくり」や、東日本大震災の経験を踏まえた「安全・安心で防災性の高いまちづくり」を新たな視点と設定いたしまして、現在、策定を進めているところであります。
伊 藤
気にかかるのは、この第二次マスタープランに、第一次マスタープランのこの総括がどのように反映しているのかというところなんですが、この第一次マスタープランの総括は、どのように活かされているのでしょうか。
都市建設部長
現行のマスタープランにおきましては、本市特有の広域多角型の都市構造を踏まえ、市内各地域が有機的に連携した一体の都市として担うべき役割と機能配置を明確にし、地域の特性を活かしながら、魅力と賑わいにあふれた都市づくりを図ることとしております。
これまで、当該方針に基づきまして、平一町目及びいわき駅前地区市街地再開発事業や、いわき駅周辺再生拠点整備事業並びに小名浜港背後地整備事業等を実施してきたほか、国道6号常磐バイパスや、49号平バイパスの4車線化をはじめとした主要幹線道路等の整備や、公園、下水道などの都市施設の整備を進め、さらには、当該プランの地区別計画である「地区まちづくり計画」を策定し、地元まちづくり団体と協働でまちづくりを進め、市街地の再生整備などを行ってきたところであります。
今後は、このような総括や各種事業の進捗等を踏まえながら、部門別構想や地域別構想の検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
えーと、この第一次マスタープランはですね、今答弁の中にもあったと思うのですが、総合計画等上位にあたる計画の考え方を引き継ぎながら、基本方向の1に「流域圏を軸とした『環境共生の都市づくり』をすすめます」、このように記載しております。
具体的には、本市を、中央都市ゾーン、南部都市ゾーン、周辺拠点と3つのゾーンに分け、それぞれに区分けされた16地区に具体的な担うべき都市機能を位置づけておりました。
そこで気にかかるのが、新たな総合計画では検討するということも話されておりました流域という考え方が第二次都市計画マスタープランからは読み取ることができないということです。
第一次マスタープランの流域圏という考えはどのように総括されて、この第二次プランに活かされているのか。その点についておうかがいしたいと思います。
都市建設部長
現行の第一次マスタープランにおきましては、河川の上下流を、今、議員が示しました一体的に捉える視点は重要だということで、考え方はいっしょでございまして、その視点は持ち続けながらも、人口の減少、超高齢社会の対応が不可欠な状況を考慮し、日常生活圏や高齢福祉等の観点から、めざす都市構造における拠点と軸の配置、これらを踏まえまして、地域別を設定してまいりたいというふうに考えております。
伊 藤
これは遠野の懇談会の時にですね、住民の方からも出された意見でありましたけれども、あのー、下流域の都市拠点を守る時にですね、やはり上流域の中山間地の地区を守るということは非常に大切な事なんだ。
例えば、洪水一つとっても、上流域が荒れていれば、下流域で洪水が起きてしまうようなことが起こるわけで、そこのところをしっかあり押さえたものにしてほしいんだというお話があったんですよね。
それが、残念ながら、明確な形で第二次都市計画マスタープランに検討されている中に見えてこないというものがあるもんで、そこのところは十分検討することが必要なのかなという感じがいたします。
(3)将来都市像「海・まち・山に輝く星座型都市」について
伊 藤
で、次の質問ですが、現在検討がすすんでおります第二次都市計画マスタープランは、基本理念に「“人とまちが輝く煌きある都市”『未来に誇れる都市への挑戦』」をうたい、第一次プランの「流域圏」という考え方は、今言ったようになかなか見えてこない。
そうした中で、本市を縦に「やまなみゾーン」「やまのべゾーン」「都市丘陵ゾーン」「まちのゾーン」「沿岸ゾーン」の5つに切り分け、本市の将来都市像を「海・まち・山に輝く星座型都市」、このように表現しています。この、星座型都市とはどのような都市像を示しているのか、おうかがいします。
都市建設部長
「海・まち・山に輝く星座型都市」につきましては、各地区における都市機能の集積状況を踏まえまして、平、小名浜、勿来、泉、常磐、内郷、いわきニュータウン及び四倉の8地区を主要な拠点を表す恒星にたとえ、好間、久之浜・大久、小川、川前、三和、遠野、田人及び江名の8地区を周辺の生活拠点を表す惑星にたとえ、これら主要な拠点と周辺の生活拠点が連携し、有機的な軸で結ばれることにより、それぞれの利点を恩恵として相互に受けながら、長きにわたり輝き続ける都市像を表現したものであります。
伊 藤
宇宙の年齢は130億年とか言われているんでしたっけか。これから何年、宇宙が続くか分からない、まだ解明がされていないという状況で、永遠にそういうものが続ければいいんですけども、今のお話の中にあった恒星、それから惑星、それぞれ寿命があるわけですよね。
そこでね、通常、恒星とはどのようなものをいうのでしょうか。
都市建設部長
恒星につきましては、太陽と同じように自ら発光する天体のことであります。
伊 藤
自ら発光する。中ではですね、核融合が起こっておりまして、そのエネルギーでもって自ら光を発する星、これが恒星ということになるわけですよね。自ら輝く、ここが大切だと思うんです。
では、惑星とはどのようなものをいうんでしょうか。
都市建設部長
惑星につきましては、地球と同じように、恒星の周囲を公転する星のことであります。
伊 藤
地球の周りを公転する星、それが惑星だ――ああ、地球を回っちゃだめだ、それは月だ、それは衛星ですね(議場にどよめき)。失礼しました。――恒星の周りを公転するのが惑星だ。こういうお話でありました。公転する星であってですね、太陽をはじめとした恒星とは違って自らは輝くことがない星ということになるわけですね。あくまで輝くのは、恒星からの光を反射して輝いている。そういう星の事を惑星というわけです。
では、星座とはどのようなものをいうのでしょうか。
都市建設部長
星座につきましては、天球上の星の並びを、人、動物、物などに見立てて呼び名をつけたものであります。
伊 藤
天空の星を結んだものですよね。すなわち恒星を結んだものが星座ということになるわけなんです。
で、そういった時からですね、一般的な星座の姿から見れば、惑星と恒星で形作られている星座はないということになると思うんですね。それなのに、検討中のプランでは、「恒星」と「惑星」を合わせて「星座型都市」と言っています。
都市計画マスタープランでは各地区を恒星あるいは惑星と位置付けた上で、その集合体をなぜ「星座型」と呼称するのでしょうか。
都市建設部長
星座型都市の表現につきましては、自ら光を発する恒星と、それを周回する惑星を対等としながら、商業、医療、福祉及び業務等の都市機能を有する主要な拠点「恒星」と、豊かな自然環境を有する生活の拠点「惑星」とが、相互に機能を補完しあい、生活圏として結ばれることとしており、将来都市構造図を見た際に、全体として星座のように輝いているイメージを持つことができるものとして検討を進めてきたものであります。
伊 藤
あえて、恒星と惑星を対等とすると解説しなければならいように、この星座型都市の星座というものがですね、非常に分かりづらいものになっている。独特の解釈をして、こういう星座型というお話になっているわけなんですよね。
で、第一次マスタープランは、検討段階にある第二次マスタープランで「周辺の生活拠点」の「惑星」と位置づけた地域に、具体的な機能を明記していました。
例えば 私の住んでいます遠野町は「周辺拠点」ですが、主な機能は「地区拠点機能、森林レクリェーション機能、環境保全機能、交通連携中継機能、田園生産機能」、こようにされていました。
これは市民から見ても、プランの方向性を市民に分かりやすく提示したものになっていたというふうに思います。
第二次マスタープランでは「惑星」とする地域にどのような機能を期待しようとしているのか、おうかがいします。
都市建設部長
当該プランにおきましても、具体的な機能を明記しておりまして、地域の特性に応じた暮らしや地域産業等の活力を支える生活拠点としての機能を期待しているところでございます。
伊 藤
そういう記載はたしかにあるんですが、第一次マスタープラン程、明確ではないというふうに、私、第二次都市計画マスタープランを読んでいてそのように思います。
このプランの中では、生活拠点と位置付けられる惑星と、拠点都市と位置づけられる恒星、これが相互に依存するというようなことを説明しておりますが、先ほど来申し上げておりますように現実に恒星と惑星では、その存在にあまりに大きな違いがあります。
恒星は自ら輝きますが、惑星は自ら輝くことはありません。明けの明朝、宵の明朝と呼ばれる金星も、恒星である太陽の光を反射しているに過ぎないのであります。
住民懇談会では、恒星は「輝き」、惑星は「輝きを失わせない」と説明をされました。私は、この説明にこのマスタープランの考え方の基本が集約されているように感じました。
鏡である惑星に輝きを失わせないためには、その輝きの元である恒星の輝きを失わせないことが必要となります。その結果、惑星は恒星の輝きを維持するための資源の供給源という位置づけにしかならなくなる。すなわち恒星とされた地区に人口を供給し、都市機能維持を支える地域という位置づけです。
こう考えると、このマスタープランは、いっしょに検討されている「土地利用適正化計画」、コンパクトシティーに誘導する計画ですが、この計画を市全域に拡大させたにすぎないと思えてくるのです。生活拠点とされる「惑星」の地域から主要な拠点に人口を流動させる。その思想がベースに座ったプランとしか見えてこなくなります。
懇談会で指摘されていましたが、こうした考えが根底にあるからこそ、配布されたアンケートのうち人口減少に対する取り組みを聞いた設問の回答に、行政等は「中山間地域から撤退する」などという選択肢が用意されているのではないか、このように思えてくるのです。
すなわち「惑星」は将来消滅する地区と位置付けてこのマスタープランが書かれている。そのように感じてしまいます。
(4)住民懇談会で出された意見について
伊 藤
それは、検討されているみなさんにとっても本意ではないと思います。そこでまず、第2次マスタープランに住民のみなさんの意見を反映するため、5月に開かれた各地区の住民懇談会で、「星座型都市」についてどのような意見が出されていたのでしょうか、おうかがいします。
都市建設部長
一部の地都市建設部長区におきまして、「惑星は恒星でないため光輝かず、星座になりえない」といったご意見をいただいているところでございます。
なお、合わせて実施したアンケートの中では、「星座型」の考え方に関する設問におきまして、
「良い」と思うが36%、
「ふつう」と思うが21%、
「あまり良くない」が16%、
「わからない」が21%との結果となっております。
伊 藤
懇談会の進め方の中でもあったのですが、この場でね、計画について説明をされて、ご意見をと言われてもなかなか分からないでしょうから、みなさんの地区の要望等をここの場では答えていただきたいというふうな状況で、懇談会そのものが進んでいるわけなんです。
そうして考えた時に、今のアンケートにあるような回答が、どれ程、この計画の中身を理解して書かれたものなのか、いうのは、なかなか難しいんじゃないでしょうか、というのが、私の率直な感想です。
そういう意味では、そういう数字、アンケートの結果出ているにしても、その結果を全てとする考えはないとは思いますが、やはり、そこで出された意見等をしっかりと受け止めて、この計画をつくって行くことが大切なのではないか、このように思います。
そこで、懇談会で出された意見は、第二次都市計画マスタープランにどのように生かされていくのか、おうかがいします。
都市建設部長
住民懇談会においていただいた意見につきましては、地域の基本目標や地域づくりの方針等を定める「地域別構想」において、十分に反映されるよう検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
地域別構想に活かされるっていうのはですね、たぶん、要望等出された、その地域の独特の課題というところが、そこに活かされていくんだろう。で、今の星座型都市というのは、今の話の中には入っていませんよね。この星座型都市というのは、どのように扱っていきますか。
都市建設部長
星座型都市につきましては、市民のみな様が、将来都市構造図を見た際に、全体として星座のように輝いているイメージを持つことができるものとして、策定委員会などにおいて検討してきたものでございます。
今後は、パブリックコメントや公聴会等を実施する機会もございますので、今後とも市民のみな様のご意見をお伺いする機会を設けながら、引き続き検討を行ってまいりたいと考えております。
伊 藤
もちろん、これは、懇談会の中でですね、あの――検討会か――検討会の中で検討されてここに出てきている事項ですので、この場でどうこうすると言えないことは分かります。
しかし、やはり、言葉そのものには大きな問題があると思うんですよね。例えば、こういうストーリも浮かんでくるんです。
マスタープランには、恒星は3段階の大きさで示されているんですね。仮に、小さい方を太陽程度の恒星とすると、その末期はどうなるのか。地球の軌道程度まで膨張し、赤色巨星と呼ばれますが、軌道の内側の惑星を飲み込んでしまいます。最大の星として描かれる平は、質量が十分大きい恒星と思われますので、大きい質量の恒星はブラックホールになってしまい、周りの恒星を全て飲み込んでしまう。
このブラックホールも先だって亡くなったホーキング博士の提唱ではやがて消滅する。こういうことがあるのではないかと言われております。
こう考えてみた時に、「星座型」という、本市の将来都市像がこれでいいのか、という疑問が浮かび上がってきます。
そもそも住民は、自らの住む地域を自ら輝かせて、地域が存続していくことを願い、日々、努力を積み重ねています。地域に「恒星」や「惑星」という区別、ある意味「主」と「従」の関係を持ち込むことは、この住民の意思あるいは願いに反しているというふうに思います。「恒星」「惑星」の呼称あるいは「星座型都市」という本市の将来都市像は変更すべきと考えますが、事務局は執行部が担っていると思いますので、事務局としてのお考えをお伺いしたい。このように思います。
都市建設部長
今回の将来都市像には、市民がイメージしやすいように、各地域を、光り輝く星に例えて「星座型」としたところでございますが、今、議員のような意見もございますことから、今後の検討の中で、それについても検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
ご答弁のように、検討中の案ではありますので、修正は十分可能な段階にあります。審議会(「検討会」が正しい)でも十分な議論を促し、より妥当な都市計画マスタープランを策定してくださいますようお願いしまして次の質問に移ります。
(5)住民懇談会のあり方について
伊 藤
懇談会の開き方の質問です。ここにも問題があったように思いました。
国の指導では、マスタープランは住民の意見を反映して作りなさいとなっています。懇談会はそのための重要な機会です。
ところが、各地区での懇談会は1回限りで1時間程度。私が出た懇談会は田人と遠野でしたが、6人と10人程度の参加で、少ない所では2人、3人、1人の会場もあったというふうに聞いたのですが、とにかく出席自体も少なく、懇談会のあり方に課題を残していると思います。
第二次都市計画マスタープランでは、住民懇談会の開催を1度としていますが、どのような理由からだったのでしょうか。
都市建設部長
当該プランの策定に向けましては、これまでも、市民2,000名の方々へのアンケートや、民間企業等へのヒアリングのほか、学生とのワークショップ等を開催するなど、市民意見等を十分に踏まえながら検討を進めてまいりましたが、加えて住民懇談会を開催することにより、これまでの検討状況や、本市を取り巻く社会状況等を地域の方々と共有するとともに、地域の課題や強み等について、ご意見をいただくこととしたものであります。
さらに、懇談会開催後におきましても、各支所や市ホームページに、懇談会にて説明した内容を分かりやすく示したポスター等を掲示しながら、アンケートを実施しておりまして、参加できなかった方やまちづくりの提案を行いたい方などからもご意見をいただく機会を設けているところでもあり、1度の懇談会としたところでございます。
伊 藤
せっかく開く懇談会ですので、懇談会そのものが、実効性というか、いいものになるっていうことが大切なんだと思うんですね。そういう意味では、集まっていただくことがもったいないっていう感じなんですね。
住民の意見をマスタープラン等にしっかり反映するため、同じ地区で複数回開催し、住民の理解を深めた上で意見を聴取する。このような懇談会のあり方っていうのもあると思いますが、どのように考えますか。
都市建設部長
当該プランの策定に置きましては、これまでの市民意見をうかがう手法の他、今後は、策定委員会の検討状況について、ホームページだけではなく、各支所へ掲示するなど、幅広く広報しながら意見を伺うとともに、公聴会やパブリックコメント等を実施するなど、様々な機会を設けながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
各地区ごと――公聴会か――公聴会は市内1か所ということになって、遠くの方はなかなか来づらいっていう状況がある。そういう時に各地区で、懇談会を開いておるのですから、各地区に出かけて行って意見を聞く機会をもっと増やしてもいい。私はそのように思います。
ぜひ、今後、こういうことも検討していただきたいということを要望しながら、次の質問、民間事業者による適正な事業を確保するための本市の対応等について、に移ってまいりたいと思います。太陽光事業が中心の質問になります。
■6月定例会一般質問Vol.2は次でご覧ください = 民間太陽光発電の適正な事業確保に仕組みづくりを / 6月定例会一般質問Vol.2
文字起こしをしてみると、あらら・・間違った言葉が結構あり、赤面の至りだが、とにかく次のような論戦が展開されました。
今回は、検討が進んでいる第二次都市計画マスタープランと植民地型開発(市外の事業者による開発)が進む民間の太陽光発電の設置を適正誘導するよう仕組みを整えること、の2項目の質問をしているが、まずは、都市計画マスタープランについて掲載する。
なお、動画をいわき市議会の議会中継で見ることもできるので、次にリンクを貼っておきます。
動画でご覧になりたい方は画像をクリックしてください。市議会の議会中継に飛びます。
伊 藤
みなさん。おはようございます。
10番、日本共産党いわき市議団の伊藤浩之です。
午前10時から、歴史的な日朝会談(「米朝会談」の誤り)が開かれるということで、私の質問時間も、ちょうど同じ時間に始まるという、非常に歴史的な質問になったというふうに思います。内容がともなうように頑張りたいというふうに思っています。
(議場少しどよめく)
さて、昨日の一般質問で、道徳の話を聞いていて、綿足、このようなことを思いました。子ども達に道徳を語る時、大人社会のあり方をしっかり見つめ、現実から目をそらさず、問題があるならばこれを正していくことが必要なのではないか、このように思ったのであります。
公文書が隠され、出てきたと思ったら、例えば戦場ではないとされてイラクに派遣された自衛隊がいた場所は、戦場と変わらない場所だったことが分かったように次々と問題点が発覚する。森友加計学園問題では、首相が関与を否定すると、その発言を否定するような新証拠が次々と出てくる。
官僚によるセクハラとこれをかばう大臣。勇気をもったレイプの告発がありましたが、そこでは、内閣にかかわる人物が逮捕状の執行を停止させていたことが明らかになった。しかもレイプしたとされる人は、首相を題材にした本を執筆した人だった。
そしてこうした問題に口をつぐむ状況が一方にはある。こうした現状を正して、大人が範を示してこそ、社会をより正しく生きるための道徳心を子どもたちに育むことができるのではないか。そんな思いがあります。
範を示すと言えば、現在、本市で検討が進んでいる第二次都市計画マスタープランに関する座談会(「懇談会」の誤り)で、「このプランを自信をもって子ども達に語れますか」という発言がありました。プランでは新しい都市像として「星座型都市」が出てきますが、これに関する発言であります。
この星座型都市という言葉には非常に強い違和感を私はもっております。そこでまず、第二次都市計画マスタープランについて質問していきたいと思います。
1 都市計画マスタープラン等について
(1)都市計画マスタープランと他の計画等との関連について
伊 藤
まず市のまちづくりの上で、上位計画となるいわき市総合計画「ふるさと・いわき21プラン」との関連でうかがいます。
都市計画マスタープランは、「市町村が、創意工夫のもとに住民の意見を反映し、まちづくりの具体性ある将来ビジョンを確立し、地区別のあるべき『まち』の姿を定めるもの」とされています。
その上位にあたる計画として、「総合計画」やこれに基づく「総合土地利用計画」があります。
この「いわき市総合計画」は2020年度、平成32年度までが計画年度となっており、今後、策定作業に入ると聞いております。
そこで、まず、上位計画でありながら後から作ることになる総合計画に、現在策定が進められている都市計画マスタープランはどのように影響することになるのか、おうかがいします。
総合政策部長
総合計画は、めざすべき本市の姿とそれを実現するための基本的な方針を定めたものであり、また、都市計画マスタープランは、総合計画に即し、都市計画に関する基本的な方針として都市づくりの基本理念や将来の都市構造などを掲げているものでございます。
次期総合計画は、本市の課題を様々な角度から分析して策定していく考えでありますが、人口減少、少子高齢化の流れが続いており、その対策などが重要な課題になるものと認識しております。
一方、現在、策定作業を進めております、都市計画マスタープランにつきましても、人口減少や少子高齢化の社会情勢の分析等を踏まえた都市づくりの理念などを検討しておりますことから、次期総合計画の策定にあたり、その根底に置くべき基本的な考え方や方向性等については、共通するものとしてとらえていくことになるものと考えております。
伊 藤
このいわき21プラン、現在の総合計画ですが、これには「流域に着目したまちづくり」を進めるとの考えが盛り込まれていました。こうした考え方は新しい総合計画ではどのように活かされることになるのでしょうか。
総合政策部長
現在の総合計画におきましては、将来都市像の一つとして、循環を基調とした、持続可能なまちを位置付けており、その実現に向けた基本的な考え方といたしまして、「自然環境を大切にする」の中で、河川の流域圏を一体的に捉えた土地利用を図ることが示されているところであり、次期総合計画の策定作業を進めていく中で、あらためて、そのあり方について検討してまいりたいと考えております。
伊 藤
都市計画マスタープランは人口の減少を前提にしている点で、いわき創生総合戦略を踏まえたものと考えられますが、総合戦略との整合性はどのように図られているのでしょうか。
都市建設部長
当該プランにおきましては、いわき創生総合戦略の市人口ビジョンにおきまして示している将来推計人口を踏まえまして、今後の急速な人口減少や超高齢社会に対応するため「コンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けたまちづくり」を都市づくりの視点として取り入れているほか、都市づくりの課題として「若い世代の流出抑制」や「第二次、第三次産業の活性化」を掲げるなど、いわき創生総合戦略における基本目標との整合性を図っているところであります。
伊 藤
今の答弁の中でも、一部語られていたと思うんですけども、この総合戦略の目的の一つには、「人口減少に歯止めをかける」という文言があります。このマスタープランの中では、どのような考え方としてこの部分展開されていますか。
都市建設部長
当該プランの都市づくりの基本方針におきましては、質の高い都市の形成を一つに掲げ、本市を支えている若い世代が定着する都市構造の実現を図る考えを示したところであります。
また、同計画と合わせまして策定を進めている立地適正化計画におきましても、まちづくりの方針を「人口構造を改善する都市機能を誘導し、選ばれる都市へと」掲げ、計画の主なターゲットを若い世代に据えながら、多くの世代にとって暮らしやすい都市の実現を図ることとしたところであり、今後、居住や医療、福祉、商業等の誘導を図る方針や施策の検討を進め、人口減少に歯止めをかけてまいりたいと考えております。
(2)策定中の都市計画マスタープランの特徴について
伊 藤
暮らしやすい都市をめざすことによって、若い世代ターゲットに、このいわき市に来ていただこう、増えていただこう、そういう計画になっているということなんですけれども、そこで策定中の都市計画マスタープランについてうかがってまいりたいと思います。
まず、検討されている第二次都市計画マスタープランの特徴はどのようなものでしょうか。
都市建設部長
当該プランにおきましては、今後の急速な人口減少や超高齢社会の到来を見据えまして、「コンパクト・プラス・ネットワーク形成に向けたまちづくり」や、東日本大震災の経験を踏まえた「安全・安心で防災性の高いまちづくり」を新たな視点と設定いたしまして、現在、策定を進めているところであります。
伊 藤
気にかかるのは、この第二次マスタープランに、第一次マスタープランのこの総括がどのように反映しているのかというところなんですが、この第一次マスタープランの総括は、どのように活かされているのでしょうか。
都市建設部長
現行のマスタープランにおきましては、本市特有の広域多角型の都市構造を踏まえ、市内各地域が有機的に連携した一体の都市として担うべき役割と機能配置を明確にし、地域の特性を活かしながら、魅力と賑わいにあふれた都市づくりを図ることとしております。
これまで、当該方針に基づきまして、平一町目及びいわき駅前地区市街地再開発事業や、いわき駅周辺再生拠点整備事業並びに小名浜港背後地整備事業等を実施してきたほか、国道6号常磐バイパスや、49号平バイパスの4車線化をはじめとした主要幹線道路等の整備や、公園、下水道などの都市施設の整備を進め、さらには、当該プランの地区別計画である「地区まちづくり計画」を策定し、地元まちづくり団体と協働でまちづくりを進め、市街地の再生整備などを行ってきたところであります。
今後は、このような総括や各種事業の進捗等を踏まえながら、部門別構想や地域別構想の検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
えーと、この第一次マスタープランはですね、今答弁の中にもあったと思うのですが、総合計画等上位にあたる計画の考え方を引き継ぎながら、基本方向の1に「流域圏を軸とした『環境共生の都市づくり』をすすめます」、このように記載しております。
具体的には、本市を、中央都市ゾーン、南部都市ゾーン、周辺拠点と3つのゾーンに分け、それぞれに区分けされた16地区に具体的な担うべき都市機能を位置づけておりました。
そこで気にかかるのが、新たな総合計画では検討するということも話されておりました流域という考え方が第二次都市計画マスタープランからは読み取ることができないということです。
第一次マスタープランの流域圏という考えはどのように総括されて、この第二次プランに活かされているのか。その点についておうかがいしたいと思います。
都市建設部長
現行の第一次マスタープランにおきましては、河川の上下流を、今、議員が示しました一体的に捉える視点は重要だということで、考え方はいっしょでございまして、その視点は持ち続けながらも、人口の減少、超高齢社会の対応が不可欠な状況を考慮し、日常生活圏や高齢福祉等の観点から、めざす都市構造における拠点と軸の配置、これらを踏まえまして、地域別を設定してまいりたいというふうに考えております。
伊 藤
これは遠野の懇談会の時にですね、住民の方からも出された意見でありましたけれども、あのー、下流域の都市拠点を守る時にですね、やはり上流域の中山間地の地区を守るということは非常に大切な事なんだ。
例えば、洪水一つとっても、上流域が荒れていれば、下流域で洪水が起きてしまうようなことが起こるわけで、そこのところをしっかあり押さえたものにしてほしいんだというお話があったんですよね。
それが、残念ながら、明確な形で第二次都市計画マスタープランに検討されている中に見えてこないというものがあるもんで、そこのところは十分検討することが必要なのかなという感じがいたします。
(3)将来都市像「海・まち・山に輝く星座型都市」について
伊 藤
で、次の質問ですが、現在検討がすすんでおります第二次都市計画マスタープランは、基本理念に「“人とまちが輝く煌きある都市”『未来に誇れる都市への挑戦』」をうたい、第一次プランの「流域圏」という考え方は、今言ったようになかなか見えてこない。
そうした中で、本市を縦に「やまなみゾーン」「やまのべゾーン」「都市丘陵ゾーン」「まちのゾーン」「沿岸ゾーン」の5つに切り分け、本市の将来都市像を「海・まち・山に輝く星座型都市」、このように表現しています。この、星座型都市とはどのような都市像を示しているのか、おうかがいします。
都市建設部長
「海・まち・山に輝く星座型都市」につきましては、各地区における都市機能の集積状況を踏まえまして、平、小名浜、勿来、泉、常磐、内郷、いわきニュータウン及び四倉の8地区を主要な拠点を表す恒星にたとえ、好間、久之浜・大久、小川、川前、三和、遠野、田人及び江名の8地区を周辺の生活拠点を表す惑星にたとえ、これら主要な拠点と周辺の生活拠点が連携し、有機的な軸で結ばれることにより、それぞれの利点を恩恵として相互に受けながら、長きにわたり輝き続ける都市像を表現したものであります。
伊 藤
宇宙の年齢は130億年とか言われているんでしたっけか。これから何年、宇宙が続くか分からない、まだ解明がされていないという状況で、永遠にそういうものが続ければいいんですけども、今のお話の中にあった恒星、それから惑星、それぞれ寿命があるわけですよね。
そこでね、通常、恒星とはどのようなものをいうのでしょうか。
都市建設部長
恒星につきましては、太陽と同じように自ら発光する天体のことであります。
伊 藤
自ら発光する。中ではですね、核融合が起こっておりまして、そのエネルギーでもって自ら光を発する星、これが恒星ということになるわけですよね。自ら輝く、ここが大切だと思うんです。
では、惑星とはどのようなものをいうんでしょうか。
都市建設部長
惑星につきましては、地球と同じように、恒星の周囲を公転する星のことであります。
伊 藤
地球の周りを公転する星、それが惑星だ――ああ、地球を回っちゃだめだ、それは月だ、それは衛星ですね(議場にどよめき)。失礼しました。――恒星の周りを公転するのが惑星だ。こういうお話でありました。公転する星であってですね、太陽をはじめとした恒星とは違って自らは輝くことがない星ということになるわけですね。あくまで輝くのは、恒星からの光を反射して輝いている。そういう星の事を惑星というわけです。
では、星座とはどのようなものをいうのでしょうか。
都市建設部長
星座につきましては、天球上の星の並びを、人、動物、物などに見立てて呼び名をつけたものであります。
伊 藤
天空の星を結んだものですよね。すなわち恒星を結んだものが星座ということになるわけなんです。
で、そういった時からですね、一般的な星座の姿から見れば、惑星と恒星で形作られている星座はないということになると思うんですね。それなのに、検討中のプランでは、「恒星」と「惑星」を合わせて「星座型都市」と言っています。
都市計画マスタープランでは各地区を恒星あるいは惑星と位置付けた上で、その集合体をなぜ「星座型」と呼称するのでしょうか。
都市建設部長
星座型都市の表現につきましては、自ら光を発する恒星と、それを周回する惑星を対等としながら、商業、医療、福祉及び業務等の都市機能を有する主要な拠点「恒星」と、豊かな自然環境を有する生活の拠点「惑星」とが、相互に機能を補完しあい、生活圏として結ばれることとしており、将来都市構造図を見た際に、全体として星座のように輝いているイメージを持つことができるものとして検討を進めてきたものであります。
伊 藤
あえて、恒星と惑星を対等とすると解説しなければならいように、この星座型都市の星座というものがですね、非常に分かりづらいものになっている。独特の解釈をして、こういう星座型というお話になっているわけなんですよね。
で、第一次マスタープランは、検討段階にある第二次マスタープランで「周辺の生活拠点」の「惑星」と位置づけた地域に、具体的な機能を明記していました。
例えば 私の住んでいます遠野町は「周辺拠点」ですが、主な機能は「地区拠点機能、森林レクリェーション機能、環境保全機能、交通連携中継機能、田園生産機能」、こようにされていました。
これは市民から見ても、プランの方向性を市民に分かりやすく提示したものになっていたというふうに思います。
第二次マスタープランでは「惑星」とする地域にどのような機能を期待しようとしているのか、おうかがいします。
都市建設部長
当該プランにおきましても、具体的な機能を明記しておりまして、地域の特性に応じた暮らしや地域産業等の活力を支える生活拠点としての機能を期待しているところでございます。
伊 藤
そういう記載はたしかにあるんですが、第一次マスタープラン程、明確ではないというふうに、私、第二次都市計画マスタープランを読んでいてそのように思います。
このプランの中では、生活拠点と位置付けられる惑星と、拠点都市と位置づけられる恒星、これが相互に依存するというようなことを説明しておりますが、先ほど来申し上げておりますように現実に恒星と惑星では、その存在にあまりに大きな違いがあります。
恒星は自ら輝きますが、惑星は自ら輝くことはありません。明けの明朝、宵の明朝と呼ばれる金星も、恒星である太陽の光を反射しているに過ぎないのであります。
住民懇談会では、恒星は「輝き」、惑星は「輝きを失わせない」と説明をされました。私は、この説明にこのマスタープランの考え方の基本が集約されているように感じました。
鏡である惑星に輝きを失わせないためには、その輝きの元である恒星の輝きを失わせないことが必要となります。その結果、惑星は恒星の輝きを維持するための資源の供給源という位置づけにしかならなくなる。すなわち恒星とされた地区に人口を供給し、都市機能維持を支える地域という位置づけです。
こう考えると、このマスタープランは、いっしょに検討されている「土地利用適正化計画」、コンパクトシティーに誘導する計画ですが、この計画を市全域に拡大させたにすぎないと思えてくるのです。生活拠点とされる「惑星」の地域から主要な拠点に人口を流動させる。その思想がベースに座ったプランとしか見えてこなくなります。
懇談会で指摘されていましたが、こうした考えが根底にあるからこそ、配布されたアンケートのうち人口減少に対する取り組みを聞いた設問の回答に、行政等は「中山間地域から撤退する」などという選択肢が用意されているのではないか、このように思えてくるのです。
すなわち「惑星」は将来消滅する地区と位置付けてこのマスタープランが書かれている。そのように感じてしまいます。
(4)住民懇談会で出された意見について
伊 藤
それは、検討されているみなさんにとっても本意ではないと思います。そこでまず、第2次マスタープランに住民のみなさんの意見を反映するため、5月に開かれた各地区の住民懇談会で、「星座型都市」についてどのような意見が出されていたのでしょうか、おうかがいします。
都市建設部長
一部の地都市建設部長区におきまして、「惑星は恒星でないため光輝かず、星座になりえない」といったご意見をいただいているところでございます。
なお、合わせて実施したアンケートの中では、「星座型」の考え方に関する設問におきまして、
「良い」と思うが36%、
「ふつう」と思うが21%、
「あまり良くない」が16%、
「わからない」が21%との結果となっております。
伊 藤
懇談会の進め方の中でもあったのですが、この場でね、計画について説明をされて、ご意見をと言われてもなかなか分からないでしょうから、みなさんの地区の要望等をここの場では答えていただきたいというふうな状況で、懇談会そのものが進んでいるわけなんです。
そうして考えた時に、今のアンケートにあるような回答が、どれ程、この計画の中身を理解して書かれたものなのか、いうのは、なかなか難しいんじゃないでしょうか、というのが、私の率直な感想です。
そういう意味では、そういう数字、アンケートの結果出ているにしても、その結果を全てとする考えはないとは思いますが、やはり、そこで出された意見等をしっかりと受け止めて、この計画をつくって行くことが大切なのではないか、このように思います。
そこで、懇談会で出された意見は、第二次都市計画マスタープランにどのように生かされていくのか、おうかがいします。
都市建設部長
住民懇談会においていただいた意見につきましては、地域の基本目標や地域づくりの方針等を定める「地域別構想」において、十分に反映されるよう検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
地域別構想に活かされるっていうのはですね、たぶん、要望等出された、その地域の独特の課題というところが、そこに活かされていくんだろう。で、今の星座型都市というのは、今の話の中には入っていませんよね。この星座型都市というのは、どのように扱っていきますか。
都市建設部長
星座型都市につきましては、市民のみな様が、将来都市構造図を見た際に、全体として星座のように輝いているイメージを持つことができるものとして、策定委員会などにおいて検討してきたものでございます。
今後は、パブリックコメントや公聴会等を実施する機会もございますので、今後とも市民のみな様のご意見をお伺いする機会を設けながら、引き続き検討を行ってまいりたいと考えております。
伊 藤
もちろん、これは、懇談会の中でですね、あの――検討会か――検討会の中で検討されてここに出てきている事項ですので、この場でどうこうすると言えないことは分かります。
しかし、やはり、言葉そのものには大きな問題があると思うんですよね。例えば、こういうストーリも浮かんでくるんです。
マスタープランには、恒星は3段階の大きさで示されているんですね。仮に、小さい方を太陽程度の恒星とすると、その末期はどうなるのか。地球の軌道程度まで膨張し、赤色巨星と呼ばれますが、軌道の内側の惑星を飲み込んでしまいます。最大の星として描かれる平は、質量が十分大きい恒星と思われますので、大きい質量の恒星はブラックホールになってしまい、周りの恒星を全て飲み込んでしまう。
このブラックホールも先だって亡くなったホーキング博士の提唱ではやがて消滅する。こういうことがあるのではないかと言われております。
こう考えてみた時に、「星座型」という、本市の将来都市像がこれでいいのか、という疑問が浮かび上がってきます。
そもそも住民は、自らの住む地域を自ら輝かせて、地域が存続していくことを願い、日々、努力を積み重ねています。地域に「恒星」や「惑星」という区別、ある意味「主」と「従」の関係を持ち込むことは、この住民の意思あるいは願いに反しているというふうに思います。「恒星」「惑星」の呼称あるいは「星座型都市」という本市の将来都市像は変更すべきと考えますが、事務局は執行部が担っていると思いますので、事務局としてのお考えをお伺いしたい。このように思います。
都市建設部長
今回の将来都市像には、市民がイメージしやすいように、各地域を、光り輝く星に例えて「星座型」としたところでございますが、今、議員のような意見もございますことから、今後の検討の中で、それについても検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
ご答弁のように、検討中の案ではありますので、修正は十分可能な段階にあります。審議会(「検討会」が正しい)でも十分な議論を促し、より妥当な都市計画マスタープランを策定してくださいますようお願いしまして次の質問に移ります。
(5)住民懇談会のあり方について
伊 藤
懇談会の開き方の質問です。ここにも問題があったように思いました。
国の指導では、マスタープランは住民の意見を反映して作りなさいとなっています。懇談会はそのための重要な機会です。
ところが、各地区での懇談会は1回限りで1時間程度。私が出た懇談会は田人と遠野でしたが、6人と10人程度の参加で、少ない所では2人、3人、1人の会場もあったというふうに聞いたのですが、とにかく出席自体も少なく、懇談会のあり方に課題を残していると思います。
第二次都市計画マスタープランでは、住民懇談会の開催を1度としていますが、どのような理由からだったのでしょうか。
都市建設部長
当該プランの策定に向けましては、これまでも、市民2,000名の方々へのアンケートや、民間企業等へのヒアリングのほか、学生とのワークショップ等を開催するなど、市民意見等を十分に踏まえながら検討を進めてまいりましたが、加えて住民懇談会を開催することにより、これまでの検討状況や、本市を取り巻く社会状況等を地域の方々と共有するとともに、地域の課題や強み等について、ご意見をいただくこととしたものであります。
さらに、懇談会開催後におきましても、各支所や市ホームページに、懇談会にて説明した内容を分かりやすく示したポスター等を掲示しながら、アンケートを実施しておりまして、参加できなかった方やまちづくりの提案を行いたい方などからもご意見をいただく機会を設けているところでもあり、1度の懇談会としたところでございます。
伊 藤
せっかく開く懇談会ですので、懇談会そのものが、実効性というか、いいものになるっていうことが大切なんだと思うんですね。そういう意味では、集まっていただくことがもったいないっていう感じなんですね。
住民の意見をマスタープラン等にしっかり反映するため、同じ地区で複数回開催し、住民の理解を深めた上で意見を聴取する。このような懇談会のあり方っていうのもあると思いますが、どのように考えますか。
都市建設部長
当該プランの策定に置きましては、これまでの市民意見をうかがう手法の他、今後は、策定委員会の検討状況について、ホームページだけではなく、各支所へ掲示するなど、幅広く広報しながら意見を伺うとともに、公聴会やパブリックコメント等を実施するなど、様々な機会を設けながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
伊 藤
各地区ごと――公聴会か――公聴会は市内1か所ということになって、遠くの方はなかなか来づらいっていう状況がある。そういう時に各地区で、懇談会を開いておるのですから、各地区に出かけて行って意見を聞く機会をもっと増やしてもいい。私はそのように思います。
ぜひ、今後、こういうことも検討していただきたいということを要望しながら、次の質問、民間事業者による適正な事業を確保するための本市の対応等について、に移ってまいりたいと思います。太陽光事業が中心の質問になります。
■6月定例会一般質問Vol.2は次でご覧ください = 民間太陽光発電の適正な事業確保に仕組みづくりを / 6月定例会一般質問Vol.2
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