伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

大津波を想定しながら対策とらず、東電の体質にうんざり

2012年06月15日 | 原発
 昨日の新聞が、東電福島大1原子力発電所5号機で、大津波への対策を実施した場合、対策で最大80億円かかることを試算しながら、何の対策もとらず、放置していたことが報道された。

 報道によると、資産は2004年のスマトラ沖地震の津波で、インドの原発でポンプ室が浸水したことを受け、2006年に報告書がまとめられたという。津波の波高を、想定を「大幅」に上回る13.5m、20mなどと仮定し、影響を分析した。その結果、海抜13mにある5号機では、建屋内への浸水などを防ぐ工事で20億円、防潮壁で囲った場合は80億円が必要と試算されたが、大津波の想定に科学的根拠が無いとして対策がとられなかったという。

 この手の報道は、これまでも繰り返し見てきたが、原発は過酷な事故は起こさないという「安全神話」に毒された東電の体質にうんざりする思いだ。

 その東電が、再建計画には第一原発5号機、6号機、第二原発の4つの原子炉の廃炉を盛り込まなかったことに見られるように、今後とも、あわよくばこれらの原子炉を再稼動させようと考えているようだ。いい加減にしてちょうだいと強く言いたい。県内マスコミの世論調査で、約8割の県民が県内原発廃炉を求めている。原発が存在することになれば、故郷から離れざるを得なくなったり、健康などへの不安を抱き続けなければならないなどのリスクに、再び直面する恐れがあるのだから当然だ。

 昨日、始まったいわき市議会6月定例会には、前議会から福島県内の全原子炉を廃炉にすることを求める意見書が継続審議になっている。県内13市の中で唯一廃炉を求める決議あるいは意見書を採択できていないのがいわき市議会。今度こそ、採択をさせたいものだ。

     ◆

 今朝の散歩では、ヌマトラノオがつぼみをつけた花房を伸ばし始め、二株だけだがギボウシが花をつけていた。ホタルブクロ(右上写真)も花を開いている。木の葉の上にクロヒカゲモドキ(左写真)が羽を休めている。羽の光沢がなかなか美しいことに気づいた。


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