いわき市議会11月定例会時の一般質問の3回目です。
通告した質問は次の通りでした。
1 職員の働き方改革について
(1) 職員の超過勤務の実態について
(2)改善の取り組みについて
2 風力発電事業に関する安全確保に向けた本市の取り組みについて
(1)中山間4地区区長会の要望事項について
(2)アカシア・リニューアブルズの環境影響評価方法書への意見について
3 いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について
(1)(仮称)磐城平城・城跡公園整備について
(2)都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備事業の概要について
4 教員の働き方改革など教育の諸問題について
(1)いわき市立小中学校部活動運営方針等について
(2)ふくしま学力調査について(時間の関係で質問できませんでした)
一般質問の第3回は、「いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について」を掲載します。
なお、いわき市議会の議会中継で、すでに録画中継がアップされていますので、よろしければそちらもご覧ください。
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3 いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について
(1)(仮称)磐城平城・城跡公園整備について
伊 藤
昨年の市長選挙で、磐城平城・城跡公園に櫓の整備を掲げた市長公約に関して、市長は、これまでに、市民の建設に賛同する声も、反対する声も受けとめてきたことを明らかにしております。
一方、磐城平城の教育への活用については、櫓を身近に感じることで本市の歴史への関心が高まるとともに、ふるさとへの愛着や誇りの醸成にもつながるとして、史実に可能な限り忠実に再現することが望ましいとしておりました。
また、市長は、磐城平城の再興を通して、文化の香り漂う中心市街地を形成するというまちづくりの方向性に理解と支持をいただいているとして、市民の反対の声を受け止めながらも、あくまで櫓の整備をすすめる考えを示しておりました。
そして、今後の検討については、専門家からなる文献等調査会議を設置し、磐城平城が築城された背景、城や磐城平藩が担ってきた役割などについての調査を進めるとし、この中で三階櫓等も含めて、磐城平城の往時の姿についても検証したいと、このように答弁されてまいりました。
そこでまず、これまでに、仮称・磐城平城・城跡公園整備に向けた検討は、どのように進んでいるのか、お伺いします。
都市建設部長
仮称・磐城平城・城跡公園整備につきましては、公園全体面積約1.5haの公有地化に向けて、用地の取得を推進するとともに、昨年8月に公表いたしました整備構想図における基本方針に基づき、櫓や塀を除く広場、遠路、アプローチ階段、トイレ、駐車場等の公園施設の配置や規模等に係る計画、既存樹木を活用した植栽計画等の検討、さらには、既存家屋の構造調査を踏まえた施設計画について検討を進めているところでございます。
また、三階櫓や八棟櫓につきましては、その整備にあたり、財源の確保、構造や規模に係る歴史的検証、利活用の方策の検討、さらには市民のみな様の機運醸成などの課題がございますことから、庁内か関係部署により、これら解決すべき課題の共有化を図ってきたところでございます。
伊 藤
ごめんなさい。聞き漏らしました。櫓の部分についてはどのように検討を進めているのか。
都市建設部長
再度、お話するような形にもなりますが、三階櫓や八棟櫓につきましては、その整備にあたり、財源の確保、構造や規模に係る歴史的検証、利活用の方策の検討、さらには市民の皆様の機運醸成などの課題がありますことから、庁内関係部署により、これら解決すべき課題の共有化を図ってきたところでございます。
伊 藤
すみません。次の質問の事を考えて意識が飛んでいまして、申し分けございませんでした。
この公園整備について市長は、
2016年、平成28年のことですが、年頭所感に「本丸跡地の公有化の検討に着手」、このように盛り込み、
翌2017(平成29)年の年頭所感では、「公園の整備に向け、取り組んでいく」と表明しておりました。
同年7月の平地区まちづくり懇談会では、その記録を見ますと、都市建設部長が、仮称・磐城平城・城跡公園基本計画の取りまとめを進めており、芝生広場、ステージ、カフェなどの整備を検討していると回答しておりました。この回答からは、櫓の整備を検討していくということを読み取ることができない回答でありました。
しかし、懇談会の締めくくりにコメントをした市長は、「磐城平城の復元が実現すれば、復興のシンボルになる」と発言して、櫓の建設を打ち出し、整備手法についても、市民や企業・団体からの浄財をいただきながら「みんなで作った城跡公園」という形にしていければ、素晴らしいこととのべています。かなり、財源の問題も含めて、具体的なコメントをしているわけであります。
この記録の発言要旨からは省略されておりますが、以前の私の質問でも紹介した、オリンピックで増える外国人観光客に、いわき駅のホームで「オーワンダフル」と言わせたいという市長のコメントがありましたから、少なくともこの時点、2017(平成29)年の7月時点には、磐城平城・城跡公園に櫓を整備することは市長の夢だったものから、市長の中では実現に向けた具体的な構想に昇格していたのではないかということが分かってくるのであります。
遡って同年6月の日付が入った「いわき市長清水敏男後援会連合会」のニュースでは、「夢元気プロジェクト」の第1に、「磐城平城の再興」と明記していますから、市長は、6月以前に、櫓を整備する意思を固めていたと見られます。
そこで、実際に、市長が、同公園に櫓を整備する構想を具体的に持った時期は、いつ頃だったのか伺いたいと思います。
市 長
震災と原発事故によって大きな被害が生じた本市において、真の復興を成し遂げるためには、震災前にもまして、魅力にあふれるまちを創ることが必要であり、本市の魅力を高めるためには、市民のみな様が歴史や文化を感じ、本市に対する郷土愛や誇りを持つことができる風格のあるまちづくりを進めていくことが重要であると認識しております。
磐城平城につきましては、260年余りの歴史を持つ本市の貴重な歴史的資源の一つであり、市議会議員をはじめ、市民各界各層のみな様からも磐城平城の持つ歴史的価値に改めて光を当て、市民のみな様がその重要性について再認識する機会を提供するとともに、歴史と文化が息づくまちづくりに取り組むべきではないかとのご提案を幾度となく拝聴してまいりました。
また、民間団体や地域住民のみな様が主体となり、本丸跡地において、一般開放や本市の歴史に触れることができる様々なイベントの開催に取り組まれるとともに、磐城平城の歴史的経緯を記した案内看板や下絵図の設置、さらには、市制施行50周年記念事業として実施されました「磐城平城復元一夜城プロジェクト」などを通しまして、多くの市民のみな様が、磐城平城の存在や由来等について、改めて認識されたものと受け止めております。
加えて、戊辰戦争から150年という大きな節目が間近に迫る中、戊辰戦争等の視点から磐城平城の歴史を振り返る講座や朗読劇の開催などにより、市民のみな様が、本市が歩んできた近世の歴史について理解を深め、歴史的財産を活かしたまちづくりに対しての関心や機運が高まっているものと受けとめたところであります。
そのような中、私は、2期目の市長選出馬にあたり、実現には様々な困難が伴う事業であっても、市民のみな様が将来に夢や希望を抱くことができる施策を推し進めていくことが、真の復興と私が掲げる輝く“ひと”魅力ある“まち”豊かな“しごと”の実現につながるとの思いを強くし、「磐城平城の再興と文化の香り漂う中心市街地の形成」を、わくわくする“夢元気プロジェクト”の一つに位置づけたものであります。
伊 藤
ま、非常に丁寧なご説明でありましたけれども(・・長い答弁に対する皮肉なんですけれど、評価しているように聞こえますね。つい言ってしまう。気をつけなくちゃ・・)、とすると具体的に構想を持った時期というのは、2期目の出馬にあたりということでありましたので、出馬表明は去年の6月でしたかね、その頃が具体的に構想を持った時期だったのだというふうに答弁は受け止めさせていただきました。
で、私先だって全国市議会議長会のフォーラムが宇都宮市でありまして、終了後の列車待ちの時間を利用して、宇都宮城に復元された櫓を見てまいりました。
宇都宮城址公園という公園になっているわけでありますが、ここは平地で、石垣等の往時の姿を見ることはできなかったのでありますが、公園整備の一環として内部に鉄骨を組んだ高さ10mの土塁を築造し、その上に木造で漆喰塗を施した2つの櫓を建て、その間を土塀で結んでいると、そのような状況になっておりました。整備時期は2001(平成13)年度から2006(平成18)年度で、城址公園整備の総事業費は約33億円、うち2つの櫓と土塀でおおよそ7億円がかかる、そいういう状況であります。
磐城平城の場合も、歴史に可能な限り忠実に作ると言っていますので、同じような事業費がかかってくるということが想定されるわけであります。実際には10年以上前の事業費を参考にしていますから、これから建設しようとすれば、さらにもっと大きな事業費になるのことは間違いありませんないことだろうと思います。
宇都宮城址公園の場合、タクシーの運転手さんの話ですと、ここを会場としたイベントが割合開かれておりまして、1週間前にも餃子まつりで10万人の人出があったと言っておりました。城址にはボランティアの解説員もいますから、宇都宮の歴史を来場者に知ってもらう機会になるという意味で、宇都宮城址公園の場合、櫓の利用価値が高いと言えるかもしれません。
いろんなイベントが平中央公園ということになっております本市とは条件的な違いも大きいと感じました。磐城平城の櫓は何のための再興なのか、やはり、そう考えざるをえない事業であります。先ほど述べましたような事業費が想定されることを考えれば、公園にかかる総事業費を圧縮するため櫓の整備という市長の「夢」の具現化は撤回すべきではないか、市長に検討することを要望するのものであります。
(2)都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備事業の概要について
伊 藤
さて、城跡公園の足元を通る都市計画道路搔槌小路幕ノ内線・柳町工区の整備事業が進められております。これについて伺ってまいりたいと思います。
これまで委員会の説明資料では、お手元に配布した資料のように事業範囲が同路線の上に線状に示されていましたが、発行されている同事業のパンフレットで確認すると、同線の他、JRいわき駅北口広場のすぐ脇の道路。ここも大規模に改修される計画になっていることが分かりました。
そこでまず、都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備概要はどのようなものなのか伺いたいと思います。
土木部長
整備概要につきましては、いわき駅北口交通広場から、都市計画道路・正内町北目線の梅香町交差点までの区間約560mにおいて、幅員が狭隘で、歩道が未整備であることから、歩道付き2車線道路の整備を行うものであり、歩行者や自転車の安全性の確保、及び自動車交通の円滑化、さらには、北口交通広場へのアクセス強化を図ることを目的としております。
また、都市計画道路事業として、平成29年2月に県の事業認可を取得しており、施工期間については平成29年2月から平成35年3月まで、全体事業費につきましては、約40億円としております。
伊 藤
ま、その整備計画の狙いは分かるんですね。いまも、ここでも話していたんですが、朝の通学時ですね、高校生たちの通学の安全だとか、そういうことを考えるとですね、ここをしっかり整備していく、これはどうしても必要なんだと思います。
柳町工区の白銀町に接続していく取り付け道は、2017年・平成29年1月の事業計画説明会の時点では詳細な平面図はなく、同年7月の用地補償説明会で初めて詳細な平面図が説明に用いられております。この平面図がまとまったのはどの時期なんでしょうか。
土木部長
柳町工区の白金町に接続する取り付け道路につきましては、平成29年1月の事業計画説明会においては、事業認可に係る全体説明を実施した中で、現在の計画とほぼ同一となる施行予定箇所を示した平面図を提示したところであります。
なお、先ほど議員が配布した図面は取り付け道のおおむねの一の葉選で表示されていたものが、コピーの関係で消えているものと認識しております。
その後、同年6月に詳細設計を発注し、7月の用地補償説明会においては、平面線形は検討中ではあるものの、権利者のみな様に対し、用地取得や物件移転補償に係る目安となる範囲を示すものとして、より具体な平面図を提示したところでございます。
なお、取り付け道路の基本構造については決定しておりますが、詳細につきましては、現在も実施設計を行っているところであり、今年度中の完了を目途に、検討を進めているところでございます。
伊 藤
大変、申し訳ありません。コピーにコピーを重ねているので、sの点線の部分が消えてしまっていると。実際に点線で1月30日の事業計画説明時点では位置関係が示されているというは、実際、その通りであります。
今のような答弁でありましたが、この経過を追ってみるとですね、先ほど、磐城平城・城跡公園の経過について、市長が櫓を建設することを決断した時期、その経過について伺ってまいりましたけれど、市長が城跡公園に櫓の構想を具現化した時期と、この北口広場脇の白銀町に接続する道路の整備が具体的な形として図面化された時期が重なってくるという状況に見えるものですよね。
そこで、公表されている詳細な平面図を見ますと、取り付け道の部分ですね対面2車線で、歩道とともに2ヶ所の路側帯が設けられておりますが、この路側帯の目的は何でしょうか。
土木部長
本事業のパンフレットの事業計画図に標記の2ケ所の路側帯につきましては、当初、残地の有効活用を図るため、停車帯としての活用を検討することとしておりましたが、県公安委員会との協議により、路肩への駐車等に伴い、円滑な通行の妨げになることから、これらを設けないことと、現在はしているものところでございます。
伊 藤
残地の有効活用として、それらは付けようと考えたということですけども、確実性など、そういうことを考えた時に、残地の有効利用だったから描いてみようというのも、何となく納得できないようなところがあるんですよね。実際、残地の有効活用として、それをどのような目的、どんな場合を想定して活用しようと考えたのか説明していただければと思います。
土木部長
今、説明したとおり、停車帯の目的で設置する考えでしたが、設計の検討段階において、残地の有効利用を図るため、曲線を連続する取り付け道路において車両のすれ違いを考慮して設置を検討したものでございます。
伊 藤
一つは停車帯ということを考えた時、それまで問題になっていた搔槌小路幕ノ内線の所での列車を降りてくる子どもまちの車が通行の障害になっているっていうのは、だいぶ解消してきているっていう話も聞いておりましたし、そういう意味では、そこで停車帯を設けるのが本当に必要だったのかなと疑問に思うところなんですね。
それで、いま、対面交通を確保するために停車帯を設けたというのが、そこがちょっと分からないんですが、どういうことなんですか。
土木部長
現地の新しい線形がS字カーブになってカーブが連続するような形になりますので、カーブの曲線半径が小さい場合に車が対向車線の方にはみ出す可能性、内側にはみ出したりすることが想定されますので、安全面を考慮して拡幅しておく場合がございます。
伊 藤
なる程、分かりました。対面交通の安全を確保するために、広げておいた方がいいという考え方もあるんだということですよね。
この取り付け道は他の取り付け部の改修とは違い、規模がはるかに大きい改修となっています。規模が大きくなったのはどのような理由によるものでしょうか。
土木部長
取付道路の改良計画につきましては、本選の幅員が取り付け道路側に約13m広がることに伴い、道路構造令に基づく適正な縦断勾配を確保するために約160mの擦りつけ区間を要することとなった物であります。
あわせまして、県公安委員会との協議において、交通事故防止の観点から、本線部での食い違い交差の解消を図るよう要請されたことから、市道旧城跡・四軒町線と正対させるべく十字交差としたものであり、党外取り付け道路の規模については、適正なものと認識しております。
伊 藤
その事業費はどの程度が見込まれていますか。
土木部長
取付道路の事業費につきましては、延長約160mの道路改良の工事費として約7,000万円、
用地費として約3,000万円、
補償費として約2億5,000万円となっており、
合計で約3億5,000万円を見込んでおります。
伊 藤
総事業費45億円のうち3億5,000万円の事業費がここにかかることの関係で考えればですね、かなり大きな事業がここに展開されているということを確認することができるんですよね。
そうしたことを考えた時に、当然、議会に対してこのことは説明もしながら、予算の判断を仰ぐということが必要だったのではないか、いうふうに、賛否は別にしてですね、と思うんですね。
ところが委員会に示された図面で搔槌小路幕ノ内線が一本の線で説明された図面を見ると、ちょっと違うんじゃないかなと思うんです。
このような大掛かりな取り付け道整備について、委員会等、議会に対して説明がされてこなかったのは、どのような事情があるからなのか、お伺いします。
土木部長
市議会常任委員会に置ける道路事業の予算説明におきましては、1万分の1の位置図に本線の実施個所の延長、幅員を表示するとともに、その実施内容を記載し、説明しているところであり、事業に伴う取り付け道路等の付帯工や仮設工等の説明は省略させていただいているところであります。
本事業におきましても、平成30年市議会2月定例会産業建設常任委員会に置きまして、同様に位置図を用い、平成30年度の実施内容として、本線の実施個所の延長、幅員を表示するとともに、実施内容である、全延長にわたる設計委託、その区間内で行う用地取得、及び移転補償等を記載し説明を行っているところでございますが、こちらも議員の配布資料は実施内容の記載がございませんが、議員の図面に相違があるのは、こちらは承知しておりません。
など、今後において、本線以外の取り付け道路等の付帯工が主体となる場合においては、それらの適切な説明を行ってまいりたいと考えております。
伊 藤
ちょっとした改良であるばなくともいいと思うのですけど、これだけ大きな規模になってくるときちんと説明するっていうことが、説明責任としても求められているんだというふうに思います。
今後、今の答弁でも説明していくということがありましたので、今後、そういう説明を求めまして7次の質問に移りたいと思います。
教員の働き方改革など教育の諸問題についてです。
以下、4に続く。
以下に、他のテーマの一般質問のリンクを貼っておきます。ご参照ください。
残業のない職場を目ざすなかで超過勤務の圧縮を・職員の働き方改革/11月定例会一般質問1
風力発電事業の安全・安心の確保、アカシア風力事業への意見書の内容は/11月定例会一般質問2
市教委策定の部活動運営方針等の内容確認/11月定例会一般質問4
通告した質問は次の通りでした。
1 職員の働き方改革について
(1) 職員の超過勤務の実態について
(2)改善の取り組みについて
2 風力発電事業に関する安全確保に向けた本市の取り組みについて
(1)中山間4地区区長会の要望事項について
(2)アカシア・リニューアブルズの環境影響評価方法書への意見について
3 いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について
(1)(仮称)磐城平城・城跡公園整備について
(2)都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備事業の概要について
4 教員の働き方改革など教育の諸問題について
(1)いわき市立小中学校部活動運営方針等について
(2)ふくしま学力調査について(時間の関係で質問できませんでした)
一般質問の第3回は、「いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について」を掲載します。
なお、いわき市議会の議会中継で、すでに録画中継がアップされていますので、よろしければそちらもご覧ください。
「平成30年11月定例会」→「12月3日一般質問」→「伊藤浩之」の再生ボタンをクリックすると映像が始まります。
リンクを次の文字に張っておきましたので、「いわき市議会議会中継」の緑の文字の部分をクリックしていただければ中継の選択画面につながります。
城跡公園櫓構想の決断と説明不十分の取り付け道路側帯図面作成がほぼ同じ時期に疑問
3 いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について
(1)(仮称)磐城平城・城跡公園整備について
伊 藤
昨年の市長選挙で、磐城平城・城跡公園に櫓の整備を掲げた市長公約に関して、市長は、これまでに、市民の建設に賛同する声も、反対する声も受けとめてきたことを明らかにしております。
一方、磐城平城の教育への活用については、櫓を身近に感じることで本市の歴史への関心が高まるとともに、ふるさとへの愛着や誇りの醸成にもつながるとして、史実に可能な限り忠実に再現することが望ましいとしておりました。
また、市長は、磐城平城の再興を通して、文化の香り漂う中心市街地を形成するというまちづくりの方向性に理解と支持をいただいているとして、市民の反対の声を受け止めながらも、あくまで櫓の整備をすすめる考えを示しておりました。
そして、今後の検討については、専門家からなる文献等調査会議を設置し、磐城平城が築城された背景、城や磐城平藩が担ってきた役割などについての調査を進めるとし、この中で三階櫓等も含めて、磐城平城の往時の姿についても検証したいと、このように答弁されてまいりました。
そこでまず、これまでに、仮称・磐城平城・城跡公園整備に向けた検討は、どのように進んでいるのか、お伺いします。
都市建設部長
仮称・磐城平城・城跡公園整備につきましては、公園全体面積約1.5haの公有地化に向けて、用地の取得を推進するとともに、昨年8月に公表いたしました整備構想図における基本方針に基づき、櫓や塀を除く広場、遠路、アプローチ階段、トイレ、駐車場等の公園施設の配置や規模等に係る計画、既存樹木を活用した植栽計画等の検討、さらには、既存家屋の構造調査を踏まえた施設計画について検討を進めているところでございます。
また、三階櫓や八棟櫓につきましては、その整備にあたり、財源の確保、構造や規模に係る歴史的検証、利活用の方策の検討、さらには市民のみな様の機運醸成などの課題がございますことから、庁内か関係部署により、これら解決すべき課題の共有化を図ってきたところでございます。
伊 藤
ごめんなさい。聞き漏らしました。櫓の部分についてはどのように検討を進めているのか。
都市建設部長
再度、お話するような形にもなりますが、三階櫓や八棟櫓につきましては、その整備にあたり、財源の確保、構造や規模に係る歴史的検証、利活用の方策の検討、さらには市民の皆様の機運醸成などの課題がありますことから、庁内関係部署により、これら解決すべき課題の共有化を図ってきたところでございます。
伊 藤
すみません。次の質問の事を考えて意識が飛んでいまして、申し分けございませんでした。
この公園整備について市長は、
2016年、平成28年のことですが、年頭所感に「本丸跡地の公有化の検討に着手」、このように盛り込み、
翌2017(平成29)年の年頭所感では、「公園の整備に向け、取り組んでいく」と表明しておりました。
同年7月の平地区まちづくり懇談会では、その記録を見ますと、都市建設部長が、仮称・磐城平城・城跡公園基本計画の取りまとめを進めており、芝生広場、ステージ、カフェなどの整備を検討していると回答しておりました。この回答からは、櫓の整備を検討していくということを読み取ることができない回答でありました。
しかし、懇談会の締めくくりにコメントをした市長は、「磐城平城の復元が実現すれば、復興のシンボルになる」と発言して、櫓の建設を打ち出し、整備手法についても、市民や企業・団体からの浄財をいただきながら「みんなで作った城跡公園」という形にしていければ、素晴らしいこととのべています。かなり、財源の問題も含めて、具体的なコメントをしているわけであります。
この記録の発言要旨からは省略されておりますが、以前の私の質問でも紹介した、オリンピックで増える外国人観光客に、いわき駅のホームで「オーワンダフル」と言わせたいという市長のコメントがありましたから、少なくともこの時点、2017(平成29)年の7月時点には、磐城平城・城跡公園に櫓を整備することは市長の夢だったものから、市長の中では実現に向けた具体的な構想に昇格していたのではないかということが分かってくるのであります。
遡って同年6月の日付が入った「いわき市長清水敏男後援会連合会」のニュースでは、「夢元気プロジェクト」の第1に、「磐城平城の再興」と明記していますから、市長は、6月以前に、櫓を整備する意思を固めていたと見られます。
そこで、実際に、市長が、同公園に櫓を整備する構想を具体的に持った時期は、いつ頃だったのか伺いたいと思います。
市 長
震災と原発事故によって大きな被害が生じた本市において、真の復興を成し遂げるためには、震災前にもまして、魅力にあふれるまちを創ることが必要であり、本市の魅力を高めるためには、市民のみな様が歴史や文化を感じ、本市に対する郷土愛や誇りを持つことができる風格のあるまちづくりを進めていくことが重要であると認識しております。
磐城平城につきましては、260年余りの歴史を持つ本市の貴重な歴史的資源の一つであり、市議会議員をはじめ、市民各界各層のみな様からも磐城平城の持つ歴史的価値に改めて光を当て、市民のみな様がその重要性について再認識する機会を提供するとともに、歴史と文化が息づくまちづくりに取り組むべきではないかとのご提案を幾度となく拝聴してまいりました。
また、民間団体や地域住民のみな様が主体となり、本丸跡地において、一般開放や本市の歴史に触れることができる様々なイベントの開催に取り組まれるとともに、磐城平城の歴史的経緯を記した案内看板や下絵図の設置、さらには、市制施行50周年記念事業として実施されました「磐城平城復元一夜城プロジェクト」などを通しまして、多くの市民のみな様が、磐城平城の存在や由来等について、改めて認識されたものと受け止めております。
加えて、戊辰戦争から150年という大きな節目が間近に迫る中、戊辰戦争等の視点から磐城平城の歴史を振り返る講座や朗読劇の開催などにより、市民のみな様が、本市が歩んできた近世の歴史について理解を深め、歴史的財産を活かしたまちづくりに対しての関心や機運が高まっているものと受けとめたところであります。
そのような中、私は、2期目の市長選出馬にあたり、実現には様々な困難が伴う事業であっても、市民のみな様が将来に夢や希望を抱くことができる施策を推し進めていくことが、真の復興と私が掲げる輝く“ひと”魅力ある“まち”豊かな“しごと”の実現につながるとの思いを強くし、「磐城平城の再興と文化の香り漂う中心市街地の形成」を、わくわくする“夢元気プロジェクト”の一つに位置づけたものであります。
伊 藤
ま、非常に丁寧なご説明でありましたけれども(・・長い答弁に対する皮肉なんですけれど、評価しているように聞こえますね。つい言ってしまう。気をつけなくちゃ・・)、とすると具体的に構想を持った時期というのは、2期目の出馬にあたりということでありましたので、出馬表明は去年の6月でしたかね、その頃が具体的に構想を持った時期だったのだというふうに答弁は受け止めさせていただきました。
で、私先だって全国市議会議長会のフォーラムが宇都宮市でありまして、終了後の列車待ちの時間を利用して、宇都宮城に復元された櫓を見てまいりました。
宇都宮城址公園という公園になっているわけでありますが、ここは平地で、石垣等の往時の姿を見ることはできなかったのでありますが、公園整備の一環として内部に鉄骨を組んだ高さ10mの土塁を築造し、その上に木造で漆喰塗を施した2つの櫓を建て、その間を土塀で結んでいると、そのような状況になっておりました。整備時期は2001(平成13)年度から2006(平成18)年度で、城址公園整備の総事業費は約33億円、うち2つの櫓と土塀でおおよそ7億円がかかる、そいういう状況であります。
磐城平城の場合も、歴史に可能な限り忠実に作ると言っていますので、同じような事業費がかかってくるということが想定されるわけであります。実際には10年以上前の事業費を参考にしていますから、これから建設しようとすれば、さらにもっと大きな事業費になるのことは間違いありませんないことだろうと思います。
宇都宮城址公園の場合、タクシーの運転手さんの話ですと、ここを会場としたイベントが割合開かれておりまして、1週間前にも餃子まつりで10万人の人出があったと言っておりました。城址にはボランティアの解説員もいますから、宇都宮の歴史を来場者に知ってもらう機会になるという意味で、宇都宮城址公園の場合、櫓の利用価値が高いと言えるかもしれません。
いろんなイベントが平中央公園ということになっております本市とは条件的な違いも大きいと感じました。磐城平城の櫓は何のための再興なのか、やはり、そう考えざるをえない事業であります。先ほど述べましたような事業費が想定されることを考えれば、公園にかかる総事業費を圧縮するため櫓の整備という市長の「夢」の具現化は撤回すべきではないか、市長に検討することを要望するのものであります。
(2)都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備事業の概要について
伊 藤
さて、城跡公園の足元を通る都市計画道路搔槌小路幕ノ内線・柳町工区の整備事業が進められております。これについて伺ってまいりたいと思います。
これまで委員会の説明資料では、お手元に配布した資料のように事業範囲が同路線の上に線状に示されていましたが、発行されている同事業のパンフレットで確認すると、同線の他、JRいわき駅北口広場のすぐ脇の道路。ここも大規模に改修される計画になっていることが分かりました。
そこでまず、都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備概要はどのようなものなのか伺いたいと思います。
土木部長
整備概要につきましては、いわき駅北口交通広場から、都市計画道路・正内町北目線の梅香町交差点までの区間約560mにおいて、幅員が狭隘で、歩道が未整備であることから、歩道付き2車線道路の整備を行うものであり、歩行者や自転車の安全性の確保、及び自動車交通の円滑化、さらには、北口交通広場へのアクセス強化を図ることを目的としております。
また、都市計画道路事業として、平成29年2月に県の事業認可を取得しており、施工期間については平成29年2月から平成35年3月まで、全体事業費につきましては、約40億円としております。
伊 藤
ま、その整備計画の狙いは分かるんですね。いまも、ここでも話していたんですが、朝の通学時ですね、高校生たちの通学の安全だとか、そういうことを考えるとですね、ここをしっかり整備していく、これはどうしても必要なんだと思います。
柳町工区の白銀町に接続していく取り付け道は、2017年・平成29年1月の事業計画説明会の時点では詳細な平面図はなく、同年7月の用地補償説明会で初めて詳細な平面図が説明に用いられております。この平面図がまとまったのはどの時期なんでしょうか。
土木部長
柳町工区の白金町に接続する取り付け道路につきましては、平成29年1月の事業計画説明会においては、事業認可に係る全体説明を実施した中で、現在の計画とほぼ同一となる施行予定箇所を示した平面図を提示したところであります。
なお、先ほど議員が配布した図面は取り付け道のおおむねの一の葉選で表示されていたものが、コピーの関係で消えているものと認識しております。
その後、同年6月に詳細設計を発注し、7月の用地補償説明会においては、平面線形は検討中ではあるものの、権利者のみな様に対し、用地取得や物件移転補償に係る目安となる範囲を示すものとして、より具体な平面図を提示したところでございます。
なお、取り付け道路の基本構造については決定しておりますが、詳細につきましては、現在も実施設計を行っているところであり、今年度中の完了を目途に、検討を進めているところでございます。
伊 藤
大変、申し訳ありません。コピーにコピーを重ねているので、sの点線の部分が消えてしまっていると。実際に点線で1月30日の事業計画説明時点では位置関係が示されているというは、実際、その通りであります。
今のような答弁でありましたが、この経過を追ってみるとですね、先ほど、磐城平城・城跡公園の経過について、市長が櫓を建設することを決断した時期、その経過について伺ってまいりましたけれど、市長が城跡公園に櫓の構想を具現化した時期と、この北口広場脇の白銀町に接続する道路の整備が具体的な形として図面化された時期が重なってくるという状況に見えるものですよね。
そこで、公表されている詳細な平面図を見ますと、取り付け道の部分ですね対面2車線で、歩道とともに2ヶ所の路側帯が設けられておりますが、この路側帯の目的は何でしょうか。
土木部長
本事業のパンフレットの事業計画図に標記の2ケ所の路側帯につきましては、当初、残地の有効活用を図るため、停車帯としての活用を検討することとしておりましたが、県公安委員会との協議により、路肩への駐車等に伴い、円滑な通行の妨げになることから、これらを設けないことと、現在はしているものところでございます。
伊 藤
残地の有効活用として、それらは付けようと考えたということですけども、確実性など、そういうことを考えた時に、残地の有効利用だったから描いてみようというのも、何となく納得できないようなところがあるんですよね。実際、残地の有効活用として、それをどのような目的、どんな場合を想定して活用しようと考えたのか説明していただければと思います。
土木部長
今、説明したとおり、停車帯の目的で設置する考えでしたが、設計の検討段階において、残地の有効利用を図るため、曲線を連続する取り付け道路において車両のすれ違いを考慮して設置を検討したものでございます。
伊 藤
一つは停車帯ということを考えた時、それまで問題になっていた搔槌小路幕ノ内線の所での列車を降りてくる子どもまちの車が通行の障害になっているっていうのは、だいぶ解消してきているっていう話も聞いておりましたし、そういう意味では、そこで停車帯を設けるのが本当に必要だったのかなと疑問に思うところなんですね。
それで、いま、対面交通を確保するために停車帯を設けたというのが、そこがちょっと分からないんですが、どういうことなんですか。
土木部長
現地の新しい線形がS字カーブになってカーブが連続するような形になりますので、カーブの曲線半径が小さい場合に車が対向車線の方にはみ出す可能性、内側にはみ出したりすることが想定されますので、安全面を考慮して拡幅しておく場合がございます。
伊 藤
なる程、分かりました。対面交通の安全を確保するために、広げておいた方がいいという考え方もあるんだということですよね。
この取り付け道は他の取り付け部の改修とは違い、規模がはるかに大きい改修となっています。規模が大きくなったのはどのような理由によるものでしょうか。
土木部長
取付道路の改良計画につきましては、本選の幅員が取り付け道路側に約13m広がることに伴い、道路構造令に基づく適正な縦断勾配を確保するために約160mの擦りつけ区間を要することとなった物であります。
あわせまして、県公安委員会との協議において、交通事故防止の観点から、本線部での食い違い交差の解消を図るよう要請されたことから、市道旧城跡・四軒町線と正対させるべく十字交差としたものであり、党外取り付け道路の規模については、適正なものと認識しております。
伊 藤
その事業費はどの程度が見込まれていますか。
土木部長
取付道路の事業費につきましては、延長約160mの道路改良の工事費として約7,000万円、
用地費として約3,000万円、
補償費として約2億5,000万円となっており、
合計で約3億5,000万円を見込んでおります。
伊 藤
総事業費45億円のうち3億5,000万円の事業費がここにかかることの関係で考えればですね、かなり大きな事業がここに展開されているということを確認することができるんですよね。
そうしたことを考えた時に、当然、議会に対してこのことは説明もしながら、予算の判断を仰ぐということが必要だったのではないか、いうふうに、賛否は別にしてですね、と思うんですね。
ところが委員会に示された図面で搔槌小路幕ノ内線が一本の線で説明された図面を見ると、ちょっと違うんじゃないかなと思うんです。
このような大掛かりな取り付け道整備について、委員会等、議会に対して説明がされてこなかったのは、どのような事情があるからなのか、お伺いします。
土木部長
市議会常任委員会に置ける道路事業の予算説明におきましては、1万分の1の位置図に本線の実施個所の延長、幅員を表示するとともに、その実施内容を記載し、説明しているところであり、事業に伴う取り付け道路等の付帯工や仮設工等の説明は省略させていただいているところであります。
本事業におきましても、平成30年市議会2月定例会産業建設常任委員会に置きまして、同様に位置図を用い、平成30年度の実施内容として、本線の実施個所の延長、幅員を表示するとともに、実施内容である、全延長にわたる設計委託、その区間内で行う用地取得、及び移転補償等を記載し説明を行っているところでございますが、こちらも議員の配布資料は実施内容の記載がございませんが、議員の図面に相違があるのは、こちらは承知しておりません。
など、今後において、本線以外の取り付け道路等の付帯工が主体となる場合においては、それらの適切な説明を行ってまいりたいと考えております。
伊 藤
ちょっとした改良であるばなくともいいと思うのですけど、これだけ大きな規模になってくるときちんと説明するっていうことが、説明責任としても求められているんだというふうに思います。
今後、今の答弁でも説明していくということがありましたので、今後、そういう説明を求めまして7次の質問に移りたいと思います。
教員の働き方改革など教育の諸問題についてです。
以下、4に続く。
以下に、他のテーマの一般質問のリンクを貼っておきます。ご参照ください。
残業のない職場を目ざすなかで超過勤務の圧縮を・職員の働き方改革/11月定例会一般質問1
風力発電事業の安全・安心の確保、アカシア風力事業への意見書の内容は/11月定例会一般質問2
市教委策定の部活動運営方針等の内容確認/11月定例会一般質問4
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