伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

WBC検査、甲状腺検査などについて市が公表

2013年05月09日 | 原発
 いわき市は7日、内部被ばく検査などの実施状況を公表しました。届いた連絡によると次の通りです。

 ホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく検査は2011年11月21日から今年3月29日までに、事故当時いわき市に住民登録があった18歳以下の子どもたちなど46,557人が受検しました。その結果、成人で50年間、子どもは70歳までの内部被ばくの累積線量を意味する預託実効線量は、全員が「健康に影響がないとされている」1mSv(ミリシーベルト)未満だったといいます。また、98%の被検者が検出限界値を下回ったといいます。



 なお検出限界値は、セシウム134で200bq(ベクレル)、セシウム137で220bq。この限界値を3歳から7歳の預託実効線量で示すと0.058mSvになると言います。

 また、甲状腺検査は福島県が実施する県民健康管理調査として行われており、いわき市ではこれまでに久ノ浜一小、久ノ浜二小、久ノ浜中学校、川前小、川前中、桶売小、桶売中の342人が受検しています。そのうちいわき市に住民票がある341人の結果は以下の通り。



 今後のWBC検査について2月定例会に質問し、順次対象年齢、対象者を拡大することが答弁されていましたが、本年度当初からは、これまで対象となりながら受験していなかった方、新たに親子健康手帳を交付された妊婦、4歳に到達した子ども、消防団員や水道などの復旧従事者に実施されてきました。

 6月からは新たに、①震災後、ライフラインの復旧活動に従事した建設土木作業従事者等、②事故当時19歳以上39歳以下の市民(1981年4月2日から1992年3月12日までに誕生した市民)を対象に検査し、39歳以下の市民が一巡した後はすみやかに40歳以上まで拡大するといいます。

 また甲状腺検査は1回目の検査が4月24日からはじめ10月上旬にかけて順次実施されます。対象になるのは2011年3月11日時点で県内に住民登録がある18歳以下の市民で、県が公表した対象者数は62,247人となっています。

 検査は小中学生は、在学している小中学校で行い、幼児と高校生等は公共施設で行われ、実施日時や場所は検査対象本人あるいは保護者に、福島県立医科大学に送付されることになっています。当面のスケジュールは次の通り。



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