伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

原発から自然エネルギーへ 憲法記念日に講演会

2013年05月06日 | 原発
 GW、ブログの更新を自主的に休んでしまいました。4日はしんぶん赤旗日曜版の配達。お話を聞きながらで結構な時間がかかりましたが、収穫の大きい1日でした。5日は午前中、街頭宣伝。「端午の節句、子どもの日に当たって、子ども達の未来のために3つのことを訴えたい」と、原発をなくして自然エネルギーへの転換で安心・安全の未来を、20世紀の価値あるものとして現在の憲法を子どもたちに、そして、賃上げと正規雇用が当たり前の社会にして豊かな社会を子どもたちに、と演説をさせていただきました。そして6日は、朝7時20分に自宅を出て、息子を仙台まで送り届けました。片道の所要時間は約2時間40分。GW最終日の今日、東北道、磐越道とも通行車両は多めでしたが、無事にいわきに帰着。いわき市に入ると、大粒の雨と雲間を稲光が走り、迫力ある情景が目の端に映りました。

 3日の憲法記念日はいわき市文化センターで、講演会が開かれました。
 「原発から自然エネルギーへ、廃炉への道筋」と題して講演した元北海道電力社員の水島能裕(みずしまよしひろ)さん(原発ゼロをめざす旭川連絡会代表幹事)は、憲法に対する考えを問われ集まった約150人を前に「憲法改悪の暴走を許さない世論を作っていきましょう」と呼びかけていました。

 水島さんは1947年生まれ。東北大学法学部を卒業後、北海道電力に勤めますが、配属された旭川支店から異動することもなく、昇任でも同期入社に大きく差をつけられ退職まで勤めることになりました。その根底には水島さんの考えが北電にそぐわなかったことがあるようです。こうした会社の横暴は良く聞くところですが、こうした自らの体験から水島さんは、「電力会社の社員として個人的意見を言うためには相当の覚悟が必要だが、闘えばやめさせられない(詳しくは組織と人間という講演で語っているらしい。私も後で見てみよう⇒http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=TnGnB808Mj8)」と強調しました。

 さて表題の原発の問題に関して水島さんは、石破茂自民党政調会長や電力業界、そして石原慎太郎氏らが、原子力発電所の使用済み燃料から核兵器の原料となるプルトニウムが抽出されることから、原発=核抑止力・安全保障の議論がわき起こり、原子力基本法にも「安全保障」の文言が差し入れられた危険性を指摘。

 揚水発電所の活用や電力会社間の電力の融通、需給調整契約を活用することなどで、全原発が停止しても電気は賄えたと主張。また、原発事故後約1年で東北電力が火力や太陽光、経由コンバインドサイクル方式による発電で合計98万kWの発電所を新設したことを紹介。さらに原子力発電のコストは原発事故後で1kWあたり8円から9円とされたものの、実際には12.23円で最も高コストとなっていることを説明しました。

 そして日本は自然エネルギーでは後進国であり、2010年末に水力を除く世界の自然エネルギーは原子力の3億7000万kwを超えたとして、全量固定価格買取制などで自然エネルギーに力を入れ、つなぎには高効率石炭火力発電所の活用を訴えていました。

 この辺については13日から1週間ほどドイツで学んできたいと思っていますが、お話の詳しいレジメそのものも中々貴重な資料です。あらためてじっくりと学ばさせていただきたいお話でした。

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 シャガの花が盛りでした。竜神峡ではヒメウツギが満開でした。

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