伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

まちづくり懇談会

2017年07月31日 | 市政
 市執行部が地域住民の提案に直接回答する平地区のまちづくり懇談会が、市文化センター大ホールで開かれ、お話を聞いてきました。

 夜間のせいか、会場の参加者は少なかったですね。



 提案者は、いわき平城や道路の整備、困窮世帯に対する就職支援や外国客の受け入れ態勢の強化などについて意見を述べ、各部長が取り組みの現状を述べ、今後の対応などを含む回答をしていきました。

 最後に市長がまとめの発言に立つわけですが、その中で「できるもの、できないものがありますが、できる方向で検討していきたい」と発言しました。

 「できないもの」を「できる方向で検討」・・これは無理な話なので、ここはおそらく「できるもの、難しいものがありますが」というつもりのところを、うっかり言い間違えてしまったのでしょう。

 私も一般質問等の中でたまに間違えてしまいますもの、これは仕方がない。ただ気になったのは、これは以前から言っていたことだと思ったのですが、いわき市のシンボルとして磐城平城を据えるという主張でした。

 市長は、よそに出かけた時に、いわき市のこれというものは何ですかと問われても、ハワイアンズかな・・と、これがいわきのシンボルというものがないなかで、熊本市と言えば熊本城などと同じように、磐城平城をシンボルにしていきたいというんです。

 平の住民のみなさんが、磐城平城の整備を進めてほしいと要望するのは、当然のことです。それぞれの地域にある資源を活用したいと考えるのは、どこの地域でも同じですから。ただいわき市は広域合併。地域的にみても、それぞれの持つ歴史的背景に違いがあります。当然それぞれの地域が持っているストーリーは違うということです。そのストーリーを磐城平城一本に落とし込めるのか。難しいんじゃないかな。磐城平城がいわきのシンボルと言われても、市民が共通して胸に落ちるのだろうか、という疑問があるのです。

 広域だからこそあまたある歴史を持ついわき市。焦点がぼやけるかもしれないけれど、そんなコンセプトの方が、広範な市民が受け入れやすいんじゃないかな・・。そんなふうに思いながら市長のお話を聞いてきました。


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