伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

紙漉き

2023年12月15日 | 遠野町・地域
 楮は長いもので3m以上に育っている。
 その楮を大型の剪定ばさみで根本から切り取り、和紙工房「学舎」に運んで75cm程度に切りそろえて束ね、釜に入れて2時間ほど蒸し上げ(ふかし)た後に枝から皮をむく(楮はぎ)をする。1日に2釜程を蒸し上げての作業だ。



 合間にはむいた皮から黒皮と甘皮を、包丁を使って削ぎ取り白皮を作る(しょしとり=最初の写真)。
 その時の私は、たいがい、しょしとり後の白皮を点検し皮のキズや汚れ、ごみをとる作業をする。昨年からこの作業をたんねんにするようにした。

 その効果だと思うが、今年使っている白皮(昨シーズンに作った白皮)は、楮の繊維を作る際に実施するごみ等をとる作業・塵取りで、あまり手間がかからない。しょしとり後に皮をきれいにしている効果が表われているものと思う。

 この作業は来週の活動日となる19日、20日も続く。保存会全体の活動としては、この活動日が今年最後の活動となる。楮全部の伐採が終るわけではないので、年明けも引き続き同様の作業が続くことになる。伐採が終っても、手間がかかるしょしとりはさらに続くので、来年3月までは同様の作業が続くことになるだろう。

 加えて今年は保存会員も卒業証書用紙の抄紙(紙漉き)をする必要がある。私を含め数人の作業となるが、何せ、初めての作業となるので、実践しつつしっかりした技術を身につけていかなければならない。今日がその第一段階だ。

 今日はとりあえず2人で10枚ずつの紙を漉き、その出来映えを確かめることにした。残念ながら、今、学舎の乾燥機が使えないので、出来上がった紙を自宅に持ち帰り、窓ガラスに貼り付けて乾かすことにした。



 乾燥に時間がかかるので漉いた紙の善し悪しの結果も明日以降にならないと分からない。
 さて、どんな結果になるのか・・。



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