伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

渡りに備えて栄養補給・冬鳥

2022年03月13日 | 
 土を掘った側溝から飛び立って20m程先に着地した中型の鳥。シロハラに見えた。
 しかし、ツグミかも。確信は持てなかった。カメラのスイッチを入れようと目を離したその隙に、いったん視界から消え、確認のため回り込もうと移動しだすと側溝から飛び出した。ツグミだった。



 ツグミは、枯れた草地をピョンピョンと移動して距離を取ろうとするように見える。これまでのように飛び去ろうとはしない。この草地では、ほぼ毎朝、カシラダカが集団で採餌している姿を見ている。食べ物が豊富にあるのだろう。良好な土地を離れたくないツグミの気持ちが分かるようだ。

 しかし、先程の鳥はシロハラだったように思う。思い切って側溝に近づいていった。すると1羽の鳥が飛び出してきた。今度はシロハラだった。



 シロハラとはこれまで何度もニアミスをしてきた。しかし、近づいたら「クピピピ・・」と声を残して藪や林の中に飛びこんでいくだけで、姿を見ることはほぼなかった。
 今日は違った。草原に降り立ち、ピョンピョンと飛び跳ねて距離をとろうとするものの、逃げ去ろうとはしない。ここにある餌にはよほどの魅力があるのだろう。

 3月も半ばにさしかかろうとしている。冬になって繁殖地のシベリヤやロシア沿海部等から渡ってきた彼らも、そろそろ帰っていく頃だ。海を渡って長い旅をするためにたくさん食べて、飛び続ける力をつけようというのだろうか。今は、警戒心に、食欲が勝っているようだ。

 ジョウビタキも中国東北部からバイカル湖付近までで繁殖している鳥だ。まだ、ここらにいて、時折姿を見せる。





 縄張り意識が強く、いつもほぼ同じエリアで見る。先がオスで、後がメスだ。
 この鳥たちも間もなく姿を消すだろう。

 あと半月もすれば、ツバメが姿を現わすことだろう。冬鳥と夏鳥の交換の時期がやってくる。

 留鳥のキジバト梅の木の枝に止った。



 2羽がいっしょに姿をよく見るが、ペアを作り始めてのだろう。
 スズメが1羽だけ電線に止っていた。少し前までは群でいた。ペアとなる相手を探しているのか・・。



 我が家の納屋の瓦の下はスズメの巣がよくかけられる。それを確認できるのは、残念ながら巣から落下して割れた卵があるからだ。もしかしたら、このスズメは我が家の納屋を狙っているのかもしれない。
 そう、昨年は、数日をおいて2個の卵が落下していた。ヒヨドリなど、別の鳥が巣を襲ったのかもしれない。

 近くにツバメの巣があり、ヒナがだいぶ育っていた。あるひその巣に見なれぬ頭が見えた。大きさはヒナと変わらないが、正体はスズメ。巣を乗っ取ろうとしているのだ。
 親ツバメが「ピキーッ、ピキーッ」と警告音を発し、巣から追い出そうと、何度もアタックをかけた。スズメは身を潜めやりすごそうとするのだが、何度もアタックされてたまらず逃げ出した。

 ヒナは、グタッと巣の壁に寄りかかり動かない。全部のヒナがそうだ。しばししてモソッと身じろぎしたヒナがいた。やがて活発に動き出した。死んだふりをしていたようだ。

 スズメは、それからも巣を狙って周辺から離れなかった。親鳥は払うため、巣の周辺を飛回っていた。

 今朝のスズメは、もしかしてその時のスズメかな。よく顔を見ておかなければ。もっとも見分けはつかないけれど・・。


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