この15年間、大晦日は基本的に神社の年越し祭と新春の初祈祷に招かれ、上遠野の八幡神社で過ごしていた。不幸があった関係で、1年だけは出席を見合わせたが、基本的には神社の人。新年を迎え午前1時過ぎに帰宅する大晦日を過ごしていたのだ。
今年は招かれる立場ではなくなったこともあるが、そもそも年越し祭等は、新型コロナ対応のため出席人数を絞り、神社総代等だけで執り行うとの回覧があった。恒例で実施していた初詣の参拝者へのくじ引きや甘酒等の振る舞いをは中止するとのこと。そんな分けで、紅白歌合戦を始まりから終わりまで、途中居眠りをしたかもしれないが、基本的に最後まで見ていた。
番組は例年と異なりホールに観客を入れての実施ではなく、スタジオをはじめ各地からの中継を総合司会の内村光良さんと白組司会の大泉洋さんの軽妙なかけあいトークでつなぎ、評価は様々だろうが,結構面白く視聴できた。
さて、NHKは今年、朝ドラで福島出身の小関裕次さんと妻の金子さんをモデルに「エール!」を放送し、好評を博した(と個人的には思う)。紅白にはこの番組出演者が参加する特別企画も盛り込まれ、赤組司会の二階堂ふみさんが番組に関して紹介したり、別の企画では歌を披露したり活躍していた。
この特別企画で、ふと思ったことがある。番組に登場した古関歌謡を出演の山崎育三郎さん、 中村蒼さん、堀内敬子さん、そして窪田さんが熱唱する背景に流されたドラマのシーンの数々の中に、裕次をモデルとした小山裕一(窪田正孝さん)が、軍歌(番組中では〝戦時歌謡〟)を通して戦意を高揚した自らのあり方を見直すきっかけになった慰問先の戦場を挿入していたことが印象に残った。
ドラマは、小山裕一が、戦前も、戦中も、戦後も、曲は人々を勇気づけるもの、応援するものとの姿勢で作曲に取り組み、戦中は、その姿勢が結果的に人々を戦場に駆り立てる役割を果たしたように描いた。その小山は慰問先での、恩師・藤堂清晴(森山直太朗さん)との再会と戦闘による死で戦争の真実を知り、曲作りを中断した。戦闘後のシーンで、幼児言葉で「知らなかった。許してください」と繰り返しつぶやくように語る裕一が印象に残っている。戦場の実際を知って大きなショックを受けたのだろう。
その場面を象徴するシーンが流されたのだ。紅白の編成に、演出者が何かテーマを隠していたのではないだろうか。
特別企画後、それぞれのアーティストが披露する歌や歌詞が気になった。
Superflyさん(この名称はたしか1人ユニット名だったはずだから〝さん〟はおかしいか)の「愛をこめて花束を」の歌詞にこうあった。
♪何度も間違った道 選び続けて
正しくここに戻って来たの
♪無理に描く理想より 笑い合える今日の方が
ずっと幸せね
ラブソングではあるが、日本が戦争に進んだ時代を思い出す。戦争の開始から終戦まで、何度も間違った選択をして世界に、国民に、多くの犠牲を強いた。アジア侵略の初期、満州を占領し、世界を一つの家にするという意味の「八紘一宇」の理想で正当化しようとしたことに通じるように思う。
松田聖子さんは「瑠璃色の地球 2020」を歌った。「私たちの星を守りたい」というフレーズが心に引っかかった。
ラブソングのようなのだが、実はもっと壮大。歌詞を調べると、宇宙愛ともいう壮大な歌詞なのだ。
♪泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を
世界中の人たちに
そっとわけてあげたい
争って傷つけ合ったり
人は弱いものね
♪ガラスの海の向こうには
広がりゆく銀河
地球という名の舟の
誰もが旅人
ひとつしかない
私たちの星を守りたい
ラブソングではあるようだ。しかし、とにかく世界は壮大。宇宙スケールの中で地球を守りたいという、壮大な世界観から歌われている。。
さらに松任谷由実さんが「守ってあげたい」を披露した。紅白では初披露だという。
♪守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
そして福山雅治さんの「家族になろうよ」、ラストのMISIAさんの「アイノカタチ」と続く。
これらの選曲、そして登場順は偶然なのだろうか。
この番組構成は、安倍政権が強行した安保法制による憲法変質等、戦後日本の枠組みを大きく変えらえている現実を背景に置いているのではないかと思った。戦争をしない、そのために軍隊を持たないとした憲法を持ちながら、米軍支援のために世界のどこにでも自衛隊を派遣できる仕組みを作った安保法制。日本が国際的に果たすべき役割は別のところにあるのではないか。そのことを紅白歌合戦の編成を通じて訴えていたように思えて仕方がない。
もちろん、これは推論にすぎない。約5時間にわたる番組で多くの情報が詰め込まれている。情報の部分部分を拾ってつなげれば、どんなストーリーでも作れるのかもしれない。実際、歌謡番組なので、多くは純粋にラブソングだったりする。
しかし、2020年というこの年にこの歌を披露したアーティスにトも、番組を構成したスタッフにも、何らかの思いがあったように思えて仕方がない。2021年、新型コロナの感染拡大の中で迎えようとしている。人類がたたかうべきは、国境を越えた他国ではない。番組はそのことを訴えたのではないだろうか。
思い込みにすぎないのかもしれないが。
さて、紅白のあった大晦日の朝は、夜のうちに舞ったであろう雪を見て始まった。7時頃、戸外の温度計は氷点下2度だった。寒波襲来の予報通りの朝だ。
しかし、霜は降りていないのはなぜか。夕べは風が吹いていた。それが理由かもしれない。
気温が低かった朝は、水分をしっかり凍らせた。
車についた水滴に見えるが、すべて凍り付いている。
凍り付いているハス田。氷の上に雪が浮かんでいた。
風の跡も残っている。
イノシシのだろう。獣道も凍り付き、雪を被っている。
午後、空を流れるちぎれ雲(たぶん高積雲)が彩雲にそまった。
使わなくなって戸外に置いた学習机がゆがんでしまい、抽出が落ちた。使えるように、抽出を利用して物入れを作った。この間、小屋修理等で使った木材の端材が材料。
ま、よくできたのではないか。
今年は招かれる立場ではなくなったこともあるが、そもそも年越し祭等は、新型コロナ対応のため出席人数を絞り、神社総代等だけで執り行うとの回覧があった。恒例で実施していた初詣の参拝者へのくじ引きや甘酒等の振る舞いをは中止するとのこと。そんな分けで、紅白歌合戦を始まりから終わりまで、途中居眠りをしたかもしれないが、基本的に最後まで見ていた。
番組は例年と異なりホールに観客を入れての実施ではなく、スタジオをはじめ各地からの中継を総合司会の内村光良さんと白組司会の大泉洋さんの軽妙なかけあいトークでつなぎ、評価は様々だろうが,結構面白く視聴できた。
さて、NHKは今年、朝ドラで福島出身の小関裕次さんと妻の金子さんをモデルに「エール!」を放送し、好評を博した(と個人的には思う)。紅白にはこの番組出演者が参加する特別企画も盛り込まれ、赤組司会の二階堂ふみさんが番組に関して紹介したり、別の企画では歌を披露したり活躍していた。
この特別企画で、ふと思ったことがある。番組に登場した古関歌謡を出演の山崎育三郎さん、 中村蒼さん、堀内敬子さん、そして窪田さんが熱唱する背景に流されたドラマのシーンの数々の中に、裕次をモデルとした小山裕一(窪田正孝さん)が、軍歌(番組中では〝戦時歌謡〟)を通して戦意を高揚した自らのあり方を見直すきっかけになった慰問先の戦場を挿入していたことが印象に残った。
ドラマは、小山裕一が、戦前も、戦中も、戦後も、曲は人々を勇気づけるもの、応援するものとの姿勢で作曲に取り組み、戦中は、その姿勢が結果的に人々を戦場に駆り立てる役割を果たしたように描いた。その小山は慰問先での、恩師・藤堂清晴(森山直太朗さん)との再会と戦闘による死で戦争の真実を知り、曲作りを中断した。戦闘後のシーンで、幼児言葉で「知らなかった。許してください」と繰り返しつぶやくように語る裕一が印象に残っている。戦場の実際を知って大きなショックを受けたのだろう。
その場面を象徴するシーンが流されたのだ。紅白の編成に、演出者が何かテーマを隠していたのではないだろうか。
特別企画後、それぞれのアーティストが披露する歌や歌詞が気になった。
Superflyさん(この名称はたしか1人ユニット名だったはずだから〝さん〟はおかしいか)の「愛をこめて花束を」の歌詞にこうあった。
♪何度も間違った道 選び続けて
正しくここに戻って来たの
♪無理に描く理想より 笑い合える今日の方が
ずっと幸せね
ラブソングではあるが、日本が戦争に進んだ時代を思い出す。戦争の開始から終戦まで、何度も間違った選択をして世界に、国民に、多くの犠牲を強いた。アジア侵略の初期、満州を占領し、世界を一つの家にするという意味の「八紘一宇」の理想で正当化しようとしたことに通じるように思う。
松田聖子さんは「瑠璃色の地球 2020」を歌った。「私たちの星を守りたい」というフレーズが心に引っかかった。
ラブソングのようなのだが、実はもっと壮大。歌詞を調べると、宇宙愛ともいう壮大な歌詞なのだ。
♪泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を
世界中の人たちに
そっとわけてあげたい
争って傷つけ合ったり
人は弱いものね
♪ガラスの海の向こうには
広がりゆく銀河
地球という名の舟の
誰もが旅人
ひとつしかない
私たちの星を守りたい
ラブソングではあるようだ。しかし、とにかく世界は壮大。宇宙スケールの中で地球を守りたいという、壮大な世界観から歌われている。。
さらに松任谷由実さんが「守ってあげたい」を披露した。紅白では初披露だという。
♪守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
そして福山雅治さんの「家族になろうよ」、ラストのMISIAさんの「アイノカタチ」と続く。
これらの選曲、そして登場順は偶然なのだろうか。
この番組構成は、安倍政権が強行した安保法制による憲法変質等、戦後日本の枠組みを大きく変えらえている現実を背景に置いているのではないかと思った。戦争をしない、そのために軍隊を持たないとした憲法を持ちながら、米軍支援のために世界のどこにでも自衛隊を派遣できる仕組みを作った安保法制。日本が国際的に果たすべき役割は別のところにあるのではないか。そのことを紅白歌合戦の編成を通じて訴えていたように思えて仕方がない。
もちろん、これは推論にすぎない。約5時間にわたる番組で多くの情報が詰め込まれている。情報の部分部分を拾ってつなげれば、どんなストーリーでも作れるのかもしれない。実際、歌謡番組なので、多くは純粋にラブソングだったりする。
しかし、2020年というこの年にこの歌を披露したアーティスにトも、番組を構成したスタッフにも、何らかの思いがあったように思えて仕方がない。2021年、新型コロナの感染拡大の中で迎えようとしている。人類がたたかうべきは、国境を越えた他国ではない。番組はそのことを訴えたのではないだろうか。
思い込みにすぎないのかもしれないが。
さて、紅白のあった大晦日の朝は、夜のうちに舞ったであろう雪を見て始まった。7時頃、戸外の温度計は氷点下2度だった。寒波襲来の予報通りの朝だ。
しかし、霜は降りていないのはなぜか。夕べは風が吹いていた。それが理由かもしれない。
気温が低かった朝は、水分をしっかり凍らせた。
車についた水滴に見えるが、すべて凍り付いている。
凍り付いているハス田。氷の上に雪が浮かんでいた。
風の跡も残っている。
イノシシのだろう。獣道も凍り付き、雪を被っている。
午後、空を流れるちぎれ雲(たぶん高積雲)が彩雲にそまった。
使わなくなって戸外に置いた学習机がゆがんでしまい、抽出が落ちた。使えるように、抽出を利用して物入れを作った。この間、小屋修理等で使った木材の端材が材料。
ま、よくできたのではないか。
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