<記事転載>
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「植草一秀氏が収監されました。彼の無事を祈り、一刻も早く生還し、言論活動を再開することを私たちは強く希望します。」
副島隆彦
副島隆彦です。 今日は、2009年8月4日です。
痴漢冤罪(ちかんえんざい)で、最高裁から不当判決を受けて、有罪が確定した、我らが植草一秀氏が、昨日、収監(しゅうかん)され、どこかの刑務所に入れられました。
冤罪(えんざい)というのは、「無実の罪」ということです。 刑期は2か月(60日)ですから、10月初めには、植草一秀氏は、無事、刑務所から出所するでしょう。彼の無事を祈らすにはいられない。
(転載貼り付け始め)
「痴漢で懲役4月確定、植草元被告を収監」
読売新聞 2009年8月3日
東京高検は3日、電車内で痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われ、7月に懲役4月の実刑が確定した元名古屋商科大大学院客員教授・植草一秀元被告(48)を収監した。
弁護団の佐藤善博(さとうよしひろ)弁護士は都内で記者会見を開き、「冤罪(えんざい)であり、再審請求も視野に入れている」と話した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以上のとおりです。植草氏の、安否を気遣い、氏の健康を祈る人々の願いが日本全国に満ちている。そして、こんな酷(ひど)いことをしている、日本の警察・検察・裁判所への私たちの深い怒りが世の中に広がっています。私たち学問道場も、植草一秀を応援し、彼が一刻も早く刑務所から出てきて、そして再び元気に旺盛に言論活動を再開して、私たちに多くの真実を教えてほしいと切望します。
以下は、昨日、植草氏の刑事事件の弁護士たちが司法記者クラブで発表した声明文です。
(転載貼り付け始め)
植草一秀氏 刑事事件弁護団声明
2009年8月3日
1 最高裁第三小法廷は、植草一秀氏に対する東京都迷惑防止条例違反被告事件について、平成21年6月25日上告を棄却し、植草氏が異議を申立てましたが、同年7月6日異議申立は棄却され、懲役4ヶ月、未決勾留日数60日算入の実刑判決が確定しました。
本日、植草氏は、午後1時30分に、東京高等検察庁に呼び出しを受け、収監されました。
2 植草氏は逮捕されて以来、現在に至るまで、一貫して自分は犯人ではないと無罪を訴え続けてきました。 痴漢事件では、誤った被害者の供述によって、無実の者が逮捕され犯人に仕立て上げられる危険性が高いことは周知のとおりです。
本年4月14日の防衛医大教授逆転無罪判決では、同じ最高裁第三小法廷が、
「本件のような満員電車内の痴漢事件においては、被害事実や犯人の特定について物的証拠等の客観的証拠が得られにくく、被害者の供述が唯一の証拠である場合も多い上、被害者の思い込みその他により被害申告がされて犯人と特定された場合、その者が有効な防御を行うことが容易ではないという特質が認められることから、これらの点を考慮した上で特に慎重な判断をすることが求められる。」
との判例を出したばかりです。
本件では、被害者の供述や目撃者の供述に数多くの矛盾点があり、信用性が低いばかりではなく、弁護側目撃者の証言によって、植草氏が痴漢犯罪でないことが明らかになりましたが、裁判所は、これらの供述や証言について「特に慎重な判断」をしませんでした。
3 本件では、犯人が被害者に、後ろから密着してきて、手指で被害者の着衣を撫で回したという被害者供述から、植草氏の手指、ネクタイ、背広に、被害者の着衣の構成繊維が付着していないかの繊維鑑定が科捜研でなされました。
この鑑定結果では、植草氏の手指とネクタイから「つよい青色」「さえた青色」「あかるい青色」の被害者の着衣の構成繊維と「色調が類似した獣毛繊維」が数本検出されたとされています。
しかし、「つよい青色」等の主観的で曖昧な表現の鑑定では、「繊維の異同」の科学的な識別ではありませんし、また、繊維の色を科学的に識別できる顕微分光光度計による鑑定はなされておりませんので、「色調が類似した獣毛繊維」が数本検出されたと認めることはできません。
痴漢事件では被害者の着衣に触ったとされる手指に付着した繊維の鑑定をすれば十分な証拠とされている
のに、本件では、植草氏の手指の鑑定で「類似の繊維」が検出されなかったからこそ、ネクタイや背広に、被害者の着衣の構成繊維が転移し付着していないかとして、
次から次へ、同種事案では通常行われていないネクタイや背広の繊維鑑定を続けたことからも、植草氏の手指やネクタイから被害者の着衣の構成繊維に由来すると認められる繊維が、全く検出されなかったことが判ります。
裁判所でも1審判決で、「これらの付着していた各繊維は前記スカートに由来すると判定されたものではなく、他に由来する可能性も否定できるものではない。」と、被害者の着衣に由来すると認定できないことを認めています。
被害者の着衣に触れば付着するはずの繊維が、植草氏の手指、ネクタイ、背広に付着したと認められなかった3回もの繊維鑑定結果から、植草氏の被害者の着衣に全く触っておらず、植草氏が犯人ではなく、冤罪であることが明らかです。
4 裁判員裁判時代を迎えた今日、供述証拠のみに頼る裁判には冤罪の危険があり、客観的証拠による裏付けが必要なことは、上記最高裁判例の説くところです。
しかし本件では、最高裁判所も、「物的証拠等の客観的証拠」がないのに、被害者供述等を「特に慎重に判断」することなく、本件が冤罪であることを認めませんでした。
5 植草氏は、本日、収監されましたが、再審請求も視野に入れて、今後も本件が冤罪であることを訴え続けていく所存です。
植草氏は、そのブログにおいて「(執行中の)身の安全を心配して下さる声を多数賜り、大変ありがたく思う。私は自殺しないことをここに宣言する。」と記しています。
刑事事件弁護団は、植草氏が刑の執行を安全に終了の上、これまでどおりの活発な活動を続けていくことを心から期待しております。
植草一秀氏刑事事件弁護団
弁護士 野嶋真人(のじままひと)
弁護士 佐藤善博(さとうよしひろ)
弁護士 田島 浩(たじまひろし)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。植草氏を守る弁護士たちからの声明文は以上のとおりです。今は、私たちは、弁護士たちの判断と指示に従い、静かに植草氏の健康を祈り、彼の無事なる帰還を待ち望みます。
上記の声明文の末尾にありますとおり、
「 植草氏は、そのブログにおいて「(執行中の)身の安全を心配して下さる声を多数賜り、大変ありがたく思う。私は自殺しないことをここに宣言する。」と記しています。」
と書いています。この一文を私たちは凝視します。もし、植草氏の身に何かあったら、絶対に許さない。
そして、そのあとの末尾の文で、
「 刑事事件弁護団は、植草氏が刑の執行を安全に終了の上、これまでどおりの活発な活動を続けていくことを心から期待しております。」
と結んでいます。この判断に、私たちも今は静粛に従いたいと思います。植草一秀を応援し、彼に掛けられた冤罪(えんざい)の嫌疑を晴らし、再審請求が始まり、正しく日本国の法が執行され、真の正義判断(ジャスティス)が行われ、日本の裁判所そのものが、不正と腐敗の現状から立ち直ることを、私たちは強く要求します。
このあと、私は、最近、不当な裁判を次々に行い、「国家の暴走」の重要な一翼を立派に荷負(にな)っている最高裁判所の、裁判官たちのうち、来たる8月30日の国民審査(衆議院選挙と同時に行われる)で、今回、審査を受ける9人の裁判官のうち、非適任者である、と、私たちが考え判断する者たちに、×(バツ)をつける国民運動を起こすことを提案しなければなりません。が、この件は日を改めて書きます。
全国で、植草一秀を応援し、彼の無実を晴らし、そして、彼に不正で恐ろしい政治弾圧を加えた者たちを正しく処罰することを望む者たちと連携して、皆で団結して、この「最高裁の判事たちに国民審査で×(バツ)を与える国民運動」を始めたいと思います。今はこれだけをお伝えします。
副島隆彦拝
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植草氏は、どんなことがあっても自殺はしないと明言していますので、万が一刑務所に収監されている最中に、植草氏の身に何かが起こった場合は、当局によるものと考えてよいと思います。勿論そんなことは絶対に起こさないために、あえて植草氏は事前に自殺はしないと宣言したわけです。この間の植草氏の無事を祈り、また元気に戻って来られることを確信しています。
●重たい気持ちで書く掲示板
http://www.snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi
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「植草一秀氏が収監されました。彼の無事を祈り、一刻も早く生還し、言論活動を再開することを私たちは強く希望します。」
副島隆彦
副島隆彦です。 今日は、2009年8月4日です。
痴漢冤罪(ちかんえんざい)で、最高裁から不当判決を受けて、有罪が確定した、我らが植草一秀氏が、昨日、収監(しゅうかん)され、どこかの刑務所に入れられました。
冤罪(えんざい)というのは、「無実の罪」ということです。 刑期は2か月(60日)ですから、10月初めには、植草一秀氏は、無事、刑務所から出所するでしょう。彼の無事を祈らすにはいられない。
(転載貼り付け始め)
「痴漢で懲役4月確定、植草元被告を収監」
読売新聞 2009年8月3日
東京高検は3日、電車内で痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われ、7月に懲役4月の実刑が確定した元名古屋商科大大学院客員教授・植草一秀元被告(48)を収監した。
弁護団の佐藤善博(さとうよしひろ)弁護士は都内で記者会見を開き、「冤罪(えんざい)であり、再審請求も視野に入れている」と話した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以上のとおりです。植草氏の、安否を気遣い、氏の健康を祈る人々の願いが日本全国に満ちている。そして、こんな酷(ひど)いことをしている、日本の警察・検察・裁判所への私たちの深い怒りが世の中に広がっています。私たち学問道場も、植草一秀を応援し、彼が一刻も早く刑務所から出てきて、そして再び元気に旺盛に言論活動を再開して、私たちに多くの真実を教えてほしいと切望します。
以下は、昨日、植草氏の刑事事件の弁護士たちが司法記者クラブで発表した声明文です。
(転載貼り付け始め)
植草一秀氏 刑事事件弁護団声明
2009年8月3日
1 最高裁第三小法廷は、植草一秀氏に対する東京都迷惑防止条例違反被告事件について、平成21年6月25日上告を棄却し、植草氏が異議を申立てましたが、同年7月6日異議申立は棄却され、懲役4ヶ月、未決勾留日数60日算入の実刑判決が確定しました。
本日、植草氏は、午後1時30分に、東京高等検察庁に呼び出しを受け、収監されました。
2 植草氏は逮捕されて以来、現在に至るまで、一貫して自分は犯人ではないと無罪を訴え続けてきました。 痴漢事件では、誤った被害者の供述によって、無実の者が逮捕され犯人に仕立て上げられる危険性が高いことは周知のとおりです。
本年4月14日の防衛医大教授逆転無罪判決では、同じ最高裁第三小法廷が、
「本件のような満員電車内の痴漢事件においては、被害事実や犯人の特定について物的証拠等の客観的証拠が得られにくく、被害者の供述が唯一の証拠である場合も多い上、被害者の思い込みその他により被害申告がされて犯人と特定された場合、その者が有効な防御を行うことが容易ではないという特質が認められることから、これらの点を考慮した上で特に慎重な判断をすることが求められる。」
との判例を出したばかりです。
本件では、被害者の供述や目撃者の供述に数多くの矛盾点があり、信用性が低いばかりではなく、弁護側目撃者の証言によって、植草氏が痴漢犯罪でないことが明らかになりましたが、裁判所は、これらの供述や証言について「特に慎重な判断」をしませんでした。
3 本件では、犯人が被害者に、後ろから密着してきて、手指で被害者の着衣を撫で回したという被害者供述から、植草氏の手指、ネクタイ、背広に、被害者の着衣の構成繊維が付着していないかの繊維鑑定が科捜研でなされました。
この鑑定結果では、植草氏の手指とネクタイから「つよい青色」「さえた青色」「あかるい青色」の被害者の着衣の構成繊維と「色調が類似した獣毛繊維」が数本検出されたとされています。
しかし、「つよい青色」等の主観的で曖昧な表現の鑑定では、「繊維の異同」の科学的な識別ではありませんし、また、繊維の色を科学的に識別できる顕微分光光度計による鑑定はなされておりませんので、「色調が類似した獣毛繊維」が数本検出されたと認めることはできません。
痴漢事件では被害者の着衣に触ったとされる手指に付着した繊維の鑑定をすれば十分な証拠とされている
のに、本件では、植草氏の手指の鑑定で「類似の繊維」が検出されなかったからこそ、ネクタイや背広に、被害者の着衣の構成繊維が転移し付着していないかとして、
次から次へ、同種事案では通常行われていないネクタイや背広の繊維鑑定を続けたことからも、植草氏の手指やネクタイから被害者の着衣の構成繊維に由来すると認められる繊維が、全く検出されなかったことが判ります。
裁判所でも1審判決で、「これらの付着していた各繊維は前記スカートに由来すると判定されたものではなく、他に由来する可能性も否定できるものではない。」と、被害者の着衣に由来すると認定できないことを認めています。
被害者の着衣に触れば付着するはずの繊維が、植草氏の手指、ネクタイ、背広に付着したと認められなかった3回もの繊維鑑定結果から、植草氏の被害者の着衣に全く触っておらず、植草氏が犯人ではなく、冤罪であることが明らかです。
4 裁判員裁判時代を迎えた今日、供述証拠のみに頼る裁判には冤罪の危険があり、客観的証拠による裏付けが必要なことは、上記最高裁判例の説くところです。
しかし本件では、最高裁判所も、「物的証拠等の客観的証拠」がないのに、被害者供述等を「特に慎重に判断」することなく、本件が冤罪であることを認めませんでした。
5 植草氏は、本日、収監されましたが、再審請求も視野に入れて、今後も本件が冤罪であることを訴え続けていく所存です。
植草氏は、そのブログにおいて「(執行中の)身の安全を心配して下さる声を多数賜り、大変ありがたく思う。私は自殺しないことをここに宣言する。」と記しています。
刑事事件弁護団は、植草氏が刑の執行を安全に終了の上、これまでどおりの活発な活動を続けていくことを心から期待しております。
植草一秀氏刑事事件弁護団
弁護士 野嶋真人(のじままひと)
弁護士 佐藤善博(さとうよしひろ)
弁護士 田島 浩(たじまひろし)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。植草氏を守る弁護士たちからの声明文は以上のとおりです。今は、私たちは、弁護士たちの判断と指示に従い、静かに植草氏の健康を祈り、彼の無事なる帰還を待ち望みます。
上記の声明文の末尾にありますとおり、
「 植草氏は、そのブログにおいて「(執行中の)身の安全を心配して下さる声を多数賜り、大変ありがたく思う。私は自殺しないことをここに宣言する。」と記しています。」
と書いています。この一文を私たちは凝視します。もし、植草氏の身に何かあったら、絶対に許さない。
そして、そのあとの末尾の文で、
「 刑事事件弁護団は、植草氏が刑の執行を安全に終了の上、これまでどおりの活発な活動を続けていくことを心から期待しております。」
と結んでいます。この判断に、私たちも今は静粛に従いたいと思います。植草一秀を応援し、彼に掛けられた冤罪(えんざい)の嫌疑を晴らし、再審請求が始まり、正しく日本国の法が執行され、真の正義判断(ジャスティス)が行われ、日本の裁判所そのものが、不正と腐敗の現状から立ち直ることを、私たちは強く要求します。
このあと、私は、最近、不当な裁判を次々に行い、「国家の暴走」の重要な一翼を立派に荷負(にな)っている最高裁判所の、裁判官たちのうち、来たる8月30日の国民審査(衆議院選挙と同時に行われる)で、今回、審査を受ける9人の裁判官のうち、非適任者である、と、私たちが考え判断する者たちに、×(バツ)をつける国民運動を起こすことを提案しなければなりません。が、この件は日を改めて書きます。
全国で、植草一秀を応援し、彼の無実を晴らし、そして、彼に不正で恐ろしい政治弾圧を加えた者たちを正しく処罰することを望む者たちと連携して、皆で団結して、この「最高裁の判事たちに国民審査で×(バツ)を与える国民運動」を始めたいと思います。今はこれだけをお伝えします。
副島隆彦拝
-----------------------
植草氏は、どんなことがあっても自殺はしないと明言していますので、万が一刑務所に収監されている最中に、植草氏の身に何かが起こった場合は、当局によるものと考えてよいと思います。勿論そんなことは絶対に起こさないために、あえて植草氏は事前に自殺はしないと宣言したわけです。この間の植草氏の無事を祈り、また元気に戻って来られることを確信しています。
●重たい気持ちで書く掲示板
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