日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

「日本は蘇る! …世界を救うヤマトごころ」池田整治氏

2011-04-20 21:25:48 | 日月神示の実践

 

 

日本は蘇る! …世界を救うヤマトごころ
 

 3月11日、未曾有の大震災が東日本を襲った。史上最大規模の地震と津波という天災に加え、原発暴走という人災が重なってしまった。
 阪神淡路大震災と有珠山噴火災害に自衛隊の運用責任者として現地で活動した私の体験から言えることは、天災だけならば、①人命救助/遺体収容 ②生活ラインの支援/確保 ③災害復旧という三段階でやがて復興できる。もちろん災害の規模に応じて期間の長短はあるものの、必ず地域も復活する。現にこの目でその町の再生を見てきた。
 また歴史を見ればあきらかなように、四季折々自然豊富な列島に住んできた我々日本人は、列島のこの宿命の試練に耐えて、常に進化してきた。江戸時代の大火においても、灰が暖かいうちにもう大工が家を建て始め、僅かの間に皆が助け合って町を再建した。その悲惨な中にも明るくかつ辛抱強く、ともに協調して働く姿に、訪れていた外国人が驚嘆し感動して母国に伝えている。世界の他の地域でこのような大災害が起これば、そこはもう廃墟となってきた。
 われわれ日本人は、ムー大陸の文明を受け継いで列島に住み始めた縄文時代からこの列島で、地震さえも一つの自然現象としてあらゆるものと共生して生きてきて、「和をもって尊し」の「ヤマトごころ」を育んできたのである。それが、他の国々の人々にとっては、「目指すべき高い人間的社会」という「世界の雛形」の役目として映り、古(いにしえ)より敬われてきたに違いない。
 買い物途中の地震で一時退避しても、壊れた店のレジの前に、また列を作りに集まる国民など、世界中探しても日本人しかいない。忘れてはならない。縄文から伝わり大和王朝で文献上に初めて現れ、江戸の人情豊かな市民社会で華とひらいたヤマトごころは、未来永劫日本人の心に宿り継がれるのである。
 忘れないで欲しい。それが今生の世界における「日本の役割」なのである。

 ところが福島原発の放射能汚染という「人災」だけは、この復興3段階の適用ができなくなる。プルトニウム239の半減期が2万4千年ということだけでも、この汚染地域が未来永劫使用できないことがわかる。核燃料は、止めた後、完全に冷却するのに50年はかかる。それも通常運転後の処理に要する期間である。その後、放射能物質という人類が作った最悪の害毒を密封して、未来の人類の叡智に処理を託して青森の六ヶ所村に封印されるわけである。その最終的な処理ができない限り、いずれ六ヶ所村が現代文明終焉の放射能汚染震源地になるであろうことも予期できる。
 福島原発の場合は、冷却水装置(ポンプ)電源の故障による原子炉の空炊き暴走・爆発により、その核燃料から直接放射能汚染物質を撒き散らしながら、未だ収束の目途さえ立っていない。実は、レントゲンのような一瞬の高い放射線の被曝よりも、弱い放射能の連続的被曝の方が人体に対する影響が強いことも指摘されている。これを「ペトカウ効果」という。

 報道では一切言わないが、100万キロワット級の原子炉1基で、2~3トンのウラン燃料があると思われる。広島型原爆は僅か800グラムのウランの核分裂反応で10万人以上の非戦闘員である市民の命を奪った。更に各基にある、3~5年冷却用プールの核燃料は何トンなのか。またその後数十年単位で冷やす共通の冷却プールには、約6000本の核燃料棒があるという。これらのどのプールの冷却水が枯渇しても核の暴走が始まる。更にまずいのは、人類が作った史上最悪の猛毒であるプルトニウム239を使った核燃料MOXを3号機が使っている。築40年の老朽3号機に、全国でも3基しか使用例のないプルトニウム燃料を、なぜ4ヵ月前から使っていたのか。角砂糖5個分のプルトニウム239で全人類が滅びると言われている。不思議なのは、日本ではこの様な「真実」が主要メディアでは流れない。

 仮に暴走しかけた核燃料を数年で処理できても、上記のように冷却しないかぎり、動かすことはできない。さらにそれ自体が一度運転すると放射能汚染源となる原子炉そのものの廃棄処分には更に数年を要するであろう。加えて放射能の特性から冷却に使った水、爆発で粉々になったコンクリート片等々すべてが放射能物質となる。
 これらを完全に封じ込めるまでに汚染地域がどこまで拡大するのか全く予断が許さない状況である。特にこの間に、プルトニウムを燃料とした3号機の核燃料MOXが万一爆発で飛散した場合、東京でも即死者が出てもおかしくない綱渡りの事態なのである。
 しかも、循環冷却装置が故障しているので上から常に水を補給しなければならない。ところが総延長80kmの管の化け物の原子炉には地震や爆発で接合部等が破壊され、いくらでも漏れる穴がある。上から流す分だけ、その穴等から下へ高放射能汚染された水が流れ出る。ここからまた「ペトカウ効果」的な、放射能汚染地帯が拡がる。
 今もっとも国民の健康に大事なことは、このように拡がる放射能汚染マップを日々刻々キチンと公開することである。正確な情報が流れれば、その地域に入らなければいい。余計な風評に怯えることもなくなる。

 最大の問題点は、その「真実」をTV等のいわゆるメジャーメディアが一切報道しないことにある。なぜなら主要TV局、新聞社の役員は原子力関係委員会や電力会社出身者でおさえられているからだ。さらに、電力会社が各TV局等の最大の広告スポンサーなのである。完璧に「原子力事業推進」の情報しか流れない仕組みになっている。まさに私が指摘する典型的な「マインドコントロール」構造である。だから日本では、住民・国民の命・安全よりも原子炉・原子力事業(企業)の保全のための情報が流される。
 我々は、まずこの「本当のこと」を認識しなければならない。

 そのせいかどうかはわからないが、今回の大災害でとても奇異に感じることは、「政府現地対策本部」が仙台あるいは福島などに設置されていないことである。
 阪神淡路大震災で国の対処の遅れが指摘され、大規模震災基本法が改定された。
 つまり、大震災の時には迅速に「政府現地対策本部」を設置することが規定された。これにより、国として現場で迅速に総合的に情報を入手し、的確な意思を決定、それに伴う国を挙げての迅速な処置ができるようになった。そして実際に、有珠山噴火災害で初めて有珠山の麓の伊達市役所内に立ち上げて大成功し、長期化に伴いプレハブを設置、噴火の終焉まで活動した。メディアもここに集中するので、広報と一体化した総合的な運用ができる。被災民・国民もすみやかに事実を知ることができて、人心の安定に寄与した。それ故これがじ後の国レベルの災害対処の雛形となった。先の中越地震災害等でも、極めて効果的な災害救助ができていた。阪神淡路で悔しい思いをして、有珠山でこの現地対策本部の立ち上げと活動ルールの確立に直接かかわってきた私としても秘かに誇りに思っていた。
 ところがなぜか今回は、福島から200kmも離れた都内で、各機関バラバラの活動をおこなっている。唯一統合されているのは、東北部方面総監の下に陸・海・空が統合運用されている自衛隊だけである。本来なら今回の事態対応の国軍最高司令部といえる方面総監部があり、かつ被災地のほぼ中央に位置する仙台に政府現地対策本部がただちに設立されなければならない。
 ところがいまだに東電の現場からの電話一本の情報源で、記者会見から全国への報道となっている。「彼ら」から見れば、完璧な報道統制、情報操作ができるわけである。
 これではまともな政策判断もできず、国民へも放射能汚染の実態等の真実が伝わらない。いや、原発の危険性をカモフラージュして、これからも原子力事業推進に支障をきたさないようにするために、要は「真実を出さないため」に政府現地対策本部が開設されないのかも知れない。TVニュース等はこの観点でチェックして欲しい。

 このような情報封鎖の中で、私のかつての部下であり、空手道の愛弟子たちからメールが来た。現場の彼らは、命を賭して活動するだけあって、自ら置かれている状況をよくわかっている。わかっても黙々と救援活動に邁進している。これこそヤマトごころに基づく武士道の体現そのものであろう。

 「自分達は、朝現地へ行き、壊滅した町を見て、夜宿営地で現実に戻る事が辛い日々です。自分達が引き上げた遺体を、収容所で家族が見てどうしているのか・・・?
  現実に直面し、望みが消えて悲しんでいるんだろう・・・。
 先の震災(阪神・淡路)のときのように、『自衛隊が助けられなかった』と自衛隊反対派に煽動された市民に罵声をとばされている同僚がいるのだろう・・・と皆心配していました。
 しかし先日、遺族の方が、捜索中に、『収容所でおじいちゃんの遺体を確認できました。ありがとうございました』 とお礼を伝えに来てくれました。
 皆涙をこらえて、一緒に来ていた子供に手持ちのお菓子をあげていました。
(筆者注:捜索隊員は、いつ食事がくるかもわからず、それでも連続して活動できるように、個々に甘菓子などをポケットに持っています。それが文字どおり活動源ともなるのです。厳しい訓練でも、ちょっとした時に自ら食べ物を口にすることができる隊員は、その力を継続して発揮します)
 そして現地までの道中で、寒い日も雪の日も、手を振って頭を下げ、応援してくれるお爺さんがいます。『自衛隊さん、頑張れ!』と手作りの看板を持って応援してくれる子供達がいます。
 日が暮れるときに集合して翌日の行動予定などの指示を聞いているときに、『自分の身内がまだ見つかっていません、隊員さん、どうか宜しくお願いします』と泣き崩れる男性。
 自分達は涙を拭きながら『この人達のために』と、毎日決意して頑張っています。
 被災者からの温かい言葉に助けられます。」

 「とても悲惨な地域で必死で捜索しています。ところで、これまで阪神淡路や様々な災害派遣に行きましたが、今回とても奇妙な現象があります。これまでの体験によると、地元出身の国会議員などが、邪魔なぐらいに現地視察に来ていたのに、今回は全く誰もきません。放射能汚染だと思います。つまり、我々を抹殺するために今回のことが起こっているのでは!? と思わず考えることがあります。もっともそういうことが頭によぎっても、肉親を捜している人々を見ると、とにかく1秒でもはやく見つけてあげようとがんばっています。」


 

 いかがでしょうか。彼らは、空手道にも熱心で、教えていた当時は一度も稽古を休んだこともありません。小さな自分の子どもと一緒に稽古した隊員もいます。
 現在、現地では約10万人の自衛官が救助に当たっています。この中には、上記のような約100の支部に籍を置く自衛隊空手道部員も活動しています。彼らはサムライ精神で黙々と任務を遂行するでしょう。

 数日後、その1人からメールが届きました。彼は、生まれた子供に、私と私の三男の名前から一字ずつとって「悠整」君と名付けました。
「昨日、いつも手を振って応援してくれるお爺さんに、売店で買った耳覆いとネックウォーマーをプレゼントしました。『お爺さん、これ…』とジープのスピードを落としてなんとか手渡しました。
 今日いつもの場所に、自分達と同じ迷彩の耳あてとネックウォーマーをしたお爺さんが手を振っていました。お爺さんの気持ちと一緒に任務を行ってきます。
 今日は悠整の保育園の入園式です。自分が通った保育園と同じ保育園へ通う事にとても喜びを感じます。初の園服姿を見て『おめでとう』と言ってあげたかったのですが、メールで伝える事になりました。
 隊員の家族は、自分の夫や親、そして子供が災害派遣に行く事に不安や心配、さみしさを抱くと思います。そういう思いをこらえて隊員を送り出してくれていることが、隊員の家族が行っている被災者への支援だと思います。
 そんな支援の中、立派に入園式を迎えさせてくれた、家内、靖斗、両親、そして悠整本人に感謝します。」

 退官の身となった私としては、一日も早く、かっての部下たちが任務を達成して無事家族のもとに帰還することを祈るのみです。

 『転生会議』(ビジネス社)にも書きましたが、人は何度も地球に生まれてきては、愛と感謝と共生を体験する中で、魂のレベルを上げて、やがて地球を卒業して行きます。
 そういう意味では、過酷な体験の中で、魂レベルで愛と感謝と共生を体験している被災者の方々と、それを無私の心で助けている自衛官たちこそ、最高の霊性レベルの勉強、すなわち本来の人生の目的に向かって歩んでいるのかも知れません。
 また、亡くなられた3万余の方々は、ともすると日々の生活の中で、「今だけ・自分だけ・お金だけ」で生きていた私たちに、人間本来の目指すべき方向、魂レベルの覚醒をさせるために、自らその役割を負った尊い魂かも知れません。

 太平洋プレートが動いている以上、本番とも言える東海・東南海・南海プレートの巨大地震は目前でしょう。前の江戸時代の時には、津波で鎌倉の大仏様の頭が落ちました。私には、「その前にせめて浜岡原発や3号機と同じプルトニウムを使っている伊方原発は止めておきなさい」と、亡くなった3万の魂が身をもって教えてくれている気がします。特に浜岡原発の場合、砂浜の上にあり、まさに砂上の牢獄なので、今回のような巨大地震と津波で確実に倒壊し、保管プールも横倒しとなる。放水の緊急冷却も不能となり、確実にメルトダウンが始まることを断言しておく。

 それ故になおさら、まず日本が、本来持っている技術をしっかり結集して、永遠の地獄の釜である原発に依存する社会からすみやかに脱皮すること。そして人間本来の自然と共生する生き方とマッチしたクリーンエネルギー社会を雛形として実現してみせること。それが世界のリーダーとしての日本の本来の役割だとエールを送っている声があなたには聞こえませんか?
 原発がなくとも、十分にクリーンエネルギーだけで、現在の経済活動がまかなえることも、「真実」を知る人たちには、自明の理なのです。プラズマと五井野博士開発のナノテクの実用も始まります。
 本当のことを知れば、生き方が変わります。1人1人の生き方が変われば、ヤマトごころに溢れた、日本人本来の人情豊かな社会になります。日本が変わるとき、世界が変わります。そして、地球が進化して五次元・弥勒の世に進化することでしょう。
 私には、その地球が見えます。

<転載終わり>

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 昔まだ武士道の心が生きていた時代は、全ての責任は上の者が取りました。ところが、今はまったく反対になってしまいました。「政府の現地対策本部」は普通は現地対策なのだから当然仙台などに置かれるべきですが、今回は現地にはありません。ただ単に東京で、東電が一方的に連絡するだけです。自分たちは現地の福島に居ないで、250Kmも離れた東京にいて、まるで他人事のように無責任な連絡をしているだけです。「安心です。心配いりません。」と繰り返すだけです。

 今日の夕方の小林朝夫さんのブログには、メルトダウンが確実に進んでいると言ってます。メルトダウン自体は既に東電も認めていますが、実際はそれよりかなりひどい状態になっているようです。とはいっても推論とのことです。何故ならあまりに危険で、誰もきちんと見たことがないというのが現実だそうです。見たことがないのに、「安全です。心配要りません。」というのは妄想ということになりますね。

 

・船井幸雄.com

コメント (1)
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