日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

「日本の電力会社は解体するしか道はない」 中矢伸一氏

2011-05-09 20:39:31 | 日月神示の実践

<日本弥栄の会より記事転載>

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日本の電力会社は解体するしか道はない


菅直人首相が5月6日、突如として浜岡原発の全基停止を要請しました。
これには、指導力をアピールする狙いがあるとか、今月末にフランスで開かれるG8を意識したものだとかという憶測も流れていますが、動機は何であれ、政府として停止を要請したことは大変意義深いと思います。
突然の発表のため、中部電力はまだ社内の意思統一が出来ていないようですが、これは受け入れる以外にないでしょう。
と言っても、これは脱原発を目指すための要請ではなく、「防波壁などの津波対策が完了するまで、少なくとも2年間」停めるという措置のようですから、それでは根本的な解決にならないわけですが、ともあれ、停止は停止。一日も早く実行に移してほしいと思います。

ところで、4月4日の「今週の一言」で、中学生アイドルの藤波心という女の子が、自身のブログで原子力発電所と今回の原発関連報道を批判したことがツイッターなどで拡散され、炎上しているという話を紹介しました。
このブログのコメント欄に「賛否両論」がたくさん書き込まれているわけですが、賛同や応援のコメントはともかく、批判する側からの、この子に対するバッシングがひどいもので、子供とて容赦しないような、エゴ剥き出しの個人攻撃を受けています。しかも攻撃する側はみんな匿名です。
中には、よほどこの子の発言に腹が立ったのか、この子の容姿までこきおろす輩もいて、原発とはまったく関係ないところまで非難の対象としていました。
この一連のコメントを読んだ私は、「年端もいかぬ中学生のブログに噛みつくようなこんな人たちは、どこかで原発ビジネスに絡んでいるか、絡んでいる人が身内にいるのでしょう」と書いたわけですが、実際その通り、ブログやSNSで東電社員がこうした反論の書き込みを繰り返し、大炎上したあげく、ブログの閉鎖や退会処分になったりするケースもあるようです。

東電社員の中には、もちろん真面目に頑張っている方もたくさんいらっしゃることとは思います。
しかし、東電はもはや解体するしか道はありません。今まで国民を騙し続け、このような大事故を起こしておいて、存続できると考えるほうがおかしいのです。

副島隆彦さんが「今日のぼやき 広報ページ」に載せている発言は、厳しいですが、まったくの正論であり、私も同じ考えです。 池田整治さんも、船井幸雄.com の中の「21世紀 ヤマト心の部屋」で非常に良いことを書いていますね。
これもまったくもってその通りと思います。ぜひ読んでみてください。

世間にはこの期に及んでもまだ原発が必要だと思っている人がいるようですが、こうした世論調査もいい加減です。というより、あたかも「維持・推進」派が世間に沢山いるかのように、意図的に誘導しているのです。
船井幸雄先生の、5月6日付「いま知らせたいこと」をご覧ください。人見ルミさんの実体験が載っていますが、私もこの話を人見さんから直接伺いました。
「世論調査」というものがいかに当てにならないかの見本だと思います。
実際は、こちらの方が正しい世論調査になっていると思います。
「原発の未来を決めるプレ国民投票」です。
皆さんもぜひ投票してください。

東電だけでなく、日本に存在する電力会社はすべて解体・解散すべきです。
高島康司さんは、今月の『たまゆら』の記事内でこう書いています。

「日本では電力会社は地域の電力供給をすべて独占する地域独占企業として存在している。東京電力は関東地域、中部電力は中部地域というわけである。独占企業体であるから、もちろん受け持つ地域内では電力会社の競争は存在しない。独占企業体であるから、その地域の必要とする電力の発電から、電力の送電までをすべて一手に引き受けている。
しかし、おそらくこうした独占体としてのあり方が電力供給を制限する原因になっており、それがゆえに不足する電力供給を原子力に依存しなければならなくなっているという構造が見え始めてきている。
もし電力会社の地域独占を廃止し、現在の電話会社や携帯電話会社のように他の企業の参入を自由化すると、発電を専門に行う多くの発電会社や、送電を専門とする送電会社が多数出てくる可能性があるという」

つまり、日本の電力会社をすべて無くした方が、結果的には次世代の、エコフレンドリーで革新的なエネルギーが出現しやすくなるのです。
しかしそれをやろうとすれば、電力会社や株主だけでなく、地元自治体、官僚、政治家らが強大な抵抗勢力となります。
その背後にはアメリカ、そして「闇の勢力」たちがいるわけです。

私たちは、この戦いに勝利することはできるのでしょうか。
その方法も、日月神示に書いてあるような気がします。

<転載終わり>

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 正に、中矢代表の言われる通りだと思います。こちらに原発問題の重要な部分はすべて書かれています。副島さんや池田整治さん、船井先生、高島ヤスさんの記事をすべて読みましたが、その通りだと思います。高島ヤスさんが言われるように、電力は独占企業のため、他企業からの参入ができないことが、すべての問題の温床であると思います。

 NTTが電話事業を独占していたときには、通話料は今よりずっと高かったですが、第二電電をはじめ他業種からの参入があったため、ずいぶん安くなりました。このことは、NTTの社員以外は全ての方が歓迎しているはずです。

  電力会社は戦前は600社もあったそうですが、戦後アメリカの占領政策の一環として、600社の小さな電力会社を、今のようにいくつかの巨大企業に一本化してしまったそうです。ですから東電をはじめ今ある電力会社は、アメリカが作ったとも言っていいようです。正に生みの親です。ですので、今でもアメリカの支配下にあるのも無理はないかも知れません。

 電力会社はアメリカの影響下にありますから、永遠に他社の参入は許さないはずです。反対に、アメリカの影響の無かった電電公社はアメリカの思惑もあり、分社化されました。それと同じように、郵政の民営化をアメリカは要望していたわけですが、土壇場で最悪の事態は回避されました。

 そう考えると、電力会社というのは、官僚と並んで、アメリカの日本支配の総本山のようにも思えます。ですから、電力事業への民間参入を認めさせることが、アメリカ支配からの脱却の足がかりになると思います。高島ヤスさんの観点こそ、本質だと思いました。そして、それを成就させるための方策が、日月神示あると、中矢代表は言われています。

 日本弥栄の会の会員さんやひふみ友の会の会員さんで、『完訳 日月神示』を読んで、それを成就するためのヒントを発見した方がいれば、教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

 

 ・日本弥栄の会

コメント (5)
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微量放射能含む空気、放出へ=1号機原子炉建屋から―浄化作業終了時・福島第1

2011-05-08 06:08:15 | 日月神示の実践

<時事通信より転載>

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微量放射能含む空気、放出へ=1号機原子炉建屋から―浄化作業終了時・福島第1

時事通信 5月7日(土)20時34分配信

 福島第1原発事故で、東京電力は7日、1号機原子炉建屋内の空気中の放射性物質濃度を下げる浄化作業が8日午後に終わるとの見通しを示した。終了時には1階のタービン建屋との間の二重扉を開放するため、外の空気が原子炉建屋に流入して上方へ吹き抜けるようになる。微量の放射性物質を含む空気が大気中に放出されるため、東電は経済産業省原子力安全・保安院の了承を得てから扉を開放する。
 空気中の放射性物質をフィルターに吸着させ、空気だけ戻す浄化作業は5日午後に始まり、放射性ヨウ素131、セシウム134、同137の濃度は1立方センチ当たり0.001ベクレル程度に低下した。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は7日の記者会見で、外部環境に影響ないレベルになったとの見方を示した。原子炉建屋は上部が水素爆発で吹き飛んだため屋根がない。
 二重扉開放後は圧力容器を覆う格納容器を水で満たす冠水(水棺)作業のための計器調整や、空冷式代替冷却装置の設置に向けた作業が徐々に始まる見込み。
 一方、3号機原子炉で懸念されていた圧力容器周囲の温度上昇は落ち着き、7日午前11時には同容器下部で150.3度だった。東電は毎時9トンと1、2号機より多い注水を続けているが、来週後半に注入配管を切り替えることにし、準備工事を行った。 

<転載終わり>
今日福島第一原発では、建屋の扉を開放しますので、かなりの量の放射能が撒き散らされる予定です。今日の午後は関東の方たちは、なるべく外出を避け、家に居たほうがいいと思います。また相当な量の放射能が放出されますので、要注意です。

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現在進行形マインドコントロール「福島」から学ぶ

2011-05-08 05:58:48 | 日月神示の実践

 <船井幸雄.comより記事転載>

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現在進行形マインドコントロール「福島」から学ぶ
…本当のことを知れば、生き方が変わる

●隊員の真実の言葉
 まず、東日本大震災に派遣され、阿鼻叫喚の状況下で約50日間連続で黙々と救助活動してきたしてきた私の愛するかっての部下であり、空手道の愛弟子からのメールを紹介したい。現場の「真実」が一番伝わるであろう。

 「一時交代で金沢に戻ってきました。
 YouTubeの『「福島原発はいま?」日本のターニングポイント!』を見ることができました。自分が送ったメールなど紹介していただきとても感謝しています。一自衛官の気持ちや現場での行動を多くの国民に知っていただけるとは思ってもいなく感動しました。自衛官のことや原発のこともお袋が聞いても分かりやすく、うんうん、とうなずき涙を流していました。
 しかし、メディアでは自衛官の行動等や被災者又は被災地域には、フィルターをかけていたり、メディア独自の概念で報道していると思います。自宅に帰って久々にテレビを見ると、被害の小さかった地域のごく一部分などを捉えて、もう復興ですよ、行政はしっかりやっていますよ、というイメージを作り出していました。インタビューに答えた住民の方も、メディアに都合のいい部分しか報道されていないのだろうと思いました。
 テレビに映る被災現場は毎回一部分だけしか映さず、国民はまだ被害がどれほど大きいのかということが分かっていないと思います。映し出されるあの地域からカメラを引くと、どこまでも続く倒壊家屋の大地、遮蔽(しゃへい)物がなく、海岸線がどこまでも続いている地獄の光景。しかも自衛隊がまだ入れていない地域は瓦礫が散乱しており、多くの方が家族の元へ帰れる日をまっています。
 現地対策本部を立ててないことでやはり多くの批判を政府は受けていましたが、政府の中に現地で活動する自衛官のことを「国家公務員」という表現をする議員がいました。「消防・警察・あと国家公務員が現地で活動していますから・・・」。…悲しくなりました。
 まだ一万人以上の行方不明者がいるにもかかわらず、政府のいい加減な対応と、それに協力するかのようなメディア。メディアは、政府や東電をかなり非難していると言う人もいますが、現地に行った自分から見ると、とてもかばっているようにしか見えず、真実を隠しているようにしか見えません。
 原発事故に関しても、原発反対論者は誰もテレビには出れず、原発は安全、これぐらいの事故はチェルノブイリと比べると大丈夫、などと報道しています。特に、原発を廃止するのではなく、安全基準を高くしていけば大丈夫だと話す議員やメディアには開いた口が塞がりませんでした。原発の影響で救助できなかった人、いまだに収容できない方がいることを考えても、絶対に原発は廃止すべきだと思います。
 人間は自然の力に勝つことはできません。原発も、人間が自然界にない不安定なものを作り上げ、不安定なために崩壊していくのが道理というものです。自然の力を人間が完全に抑制することは不可能です。現地を見て、昔の人は山や川、海すべての自然を神仏として敬った理由が分かります。自然の大きな力には人間は太刀打ちできず、それ故自然が教え、与えてくれる大きな恵みに感謝して共存していったんだと思います。
 百匹目の猿現象のように先生の講演を通じて真実知り、正しい生き方ができる国民が増えていくことを願っています。そして大切な講演の最後に自分のメール、そして悠整を紹介していただき、家族共々感謝しています。ありがとうございました。
 整備が終わり次第、次の出発がかかるまで待機になります。それでは失礼します。
                                  押忍」

*   *   *   *   *

 自衛官は、自らの功績を一切アピールせず、任務終了すれば静かに身を引く。
 彼らは差し入れにジュース1本もらっても、必ず被災者に届け、自ら飲むこともない。
 これに対して米軍は、陸上部隊は福島原発から80km以内、空母に至っては180km以内の激震地区に入ることもなく、自衛官がどぶネズミになりながら命からがらの人命救助、遺体収容に専念する中、安全な仙台空港やJR駅で、これみよがしのいとも簡単ながれき撤去というPR的活動をして、そのお先棒をかつぐ親米メディアでアピールし、なんと年1850億円の「思いやり予算」を向こう5年間もゲットしてしまった。
 さすが広告代理店が政治をつくる米国である。こうして、日本政府に紙くずの米国債を年32兆円買わせながら、この大災難までをも利用して日本からなけなしの「円」を収奪していく。
 そもそも独立国に軍をおく以上、お世話になる国に駐留費を払うのが国際的な常識である。しかも「思いやり予算」は、「仕分け上」防衛予算から持って行かれる。政府は、口では自衛隊に感謝しながら、結局これまで同様、防衛省予算が削られる。その数字あわせで人件費削減のため、またしても陸上自衛官の定員が先細り的に減っていく。
 このようにして、いざというときに国民を直接守り救助してきた陸上自衛官の定数が、かつての18万人体制から現在の14万5千人にカットされてきた。数年後、「高機能的運用能力」という左脳優秀官僚が造語する意味不明のごまかし理論で、陸上自衛官10万人態勢がやってくるだろう。これがこれまでの日本の現状から予期できることである。こうして、真の日本の独立が更に遠のいていく。
 こういう「真実」を、「武士は食わねど高楊枝」で、黙々と誠実に任務遂行する現代のサムライ・自衛官のために、特に既述しておく。


●政府・主要メディアのタブー
 原発暴走から50日が経った。政府・メディアが絶対に口にしてはならない「タブー」が、もう賢明な諸氏には明確になったと思う。
 それは…
 「原発は非常に危険である。福島を転機に脱原発、クリーンエネルギー立国に
 それを裏返して言えば…
 「原発産業の絶対的な擁護・維持・発展」「日本(俺たち)は引き続き原発事業で金を儲ける」である。

 この「目的」に応じる報道しか流さないわけである。
 東電の広告費は、すべてを積み上げると2000億円にのぼると言われる。これが主要メディアに広告費として流れ、各政党・政治家の政治献金となる。
 また、地元反対派の通帳貯金にも知らないうちに数千万単位のお金が振り込まれる。一度金に手を染めると、誰も原発反対の声は出せなくなる。これこそ究極の「金融支配体制」である。
また主要メディアの役職には、東電や原子力関連団体出身者が多い。
 そもそも半官的独占企業で、かつ電気事業法で営利も保障されている電力会社に宣伝費などいるのか??
 戦前の日本には、600社の発電企業が共存していた。戦争で一つにまとめられたに過ぎない。それを戦後統治した米国GHQが、世界金融支配体制の指示に基づき、原子力発電所という「死の釜」を、活断層の巣窟の地震帯に地雷として置くために活用してきたのである。
 つまり東電という企業も、原発も、アメリカ特にそのアメリカ政府をも裏で牛耳る世界金融資本体制・「黒いエゴ資本主義者たち」の意思で残し、置かれたものである。決して自然と共生してきた日本人の意思で置いたものではない。
 この「真実」をしっかり認識することである。これがわかると、地震国家日本に何故55基も狂ったように原発を置いてきたのか、理由がわかるであろう。

●原子力安全神話の嘘
 原発の安全神話の嘘は、拙著『マインドコントロール2』(ビジネス社)でも指摘していたが、これからどんどんその化けの皮が剥がされるであろう。
 ここでは、その『マインドコントロール2』に本来書いていた「プロローグ」の一部を紹介したい。1994年の第一次北朝鮮問題時に秘かにおこなった警察との勉強会で私が指摘していたものである。
 それをわかりやすく現代物語風、つまりリアルに描いたものである。

 *   *   *   *   *

 *プロローグ
 201X年X月X日
昼前 敦賀原子力発電所正門
 「御苦労さまです」
 白の車体に青く「弁当屋つるが」の横文字を入れたワンボックスカーが、弁当を運んで入る。運転する弁当屋のおやじさんには20年近くお世話になっている。ダッシュボードにおかれた入門許可書のステッカーをチラッと確認して、若い保安要員は荷台を覗こうともしないで、いつものように通した。
 もし彼が本来の保安任務にもとづき、荷台をキチンと確認していたら、山積みされた弁当の陰に息をつめて潜んでいた日本原子力発電の作業服を着た屈強な工作員二人を発見し、その後の日本を壊滅に導いた惨状も防げたかもしれない…
 「弁当屋つるが」がいつもの通り、コントロール室のある建屋などに弁当を配る間に、発電所の職員になりすました工作員二人が、原子炉冷却用に海水をくみ上げるモーターの置かれた建屋に疑われることなく侵入、ニッパなどありふれた工具でモーターを動かすためのあらゆる電線などを修復不能なるまで破壊するのにそんなに時間はかからなかった。しかも建屋を出るときには、次に建物の中に入ろうとする職員を天国まで吹き飛ばすための仕掛け手りゅう弾の置き土産までおいて…
 彼らは、この日のために、オウムを使ったハルマゲドンが事前発覚で失敗した以降20年近く、この敦賀原発を「通常手段」で暴走させるためだけの攻撃要領を訓練してきた北朝鮮特殊軍のエリート工作員である。
 破壊工作が露見したときには、胸のフォルダーに隠し持った拳銃で抵抗する職員等を殺害しながらコントロール室に突入し、C-4爆破薬で制御機を破壊、最終的に彼らも体に巻きつけたダイナマイトともども爆死する「B作戦」に移行する計画であったが、その必要はなかった。
 建屋の陰で彼らを拾った「弁当屋つるが」は、何事もなかったように、「お疲れ様です」といつものおやじさんの愛そう笑いを残して正門を過ぎ去った。その後、彼らが市内の店に帰ることはなかった。彼らは原発を出ると、敦賀港に直行、そのまま漁船に乗り込んで急ぎ北の海を目指した。おやじさんは、「草」と呼ばれる在日滞在型工作員であった。日本人の他人になりすまし、日本女性と結婚、子供まで儲けていた。20年近くの草としての任務を終了しての祖国凱旋となる。
 もっとも敦賀原発が突然に暴走、メルトダウンを起こし、チェルノブイリの数千倍の死の灰を撒き散らし、大阪から東京までの中部日本が人の住めない放射線被ばく地帯となり、特に「爆芯」に近い敦賀半島は、ほぼ一万年以上も動物の生息困難な高度汚染地帯になってからは、救助隊員も入っておらず、おやじさんは家族ともども店で亡くなったことにはなっているが…

*   *   *   *   *

 いかがであろうか。残念ながらこのプロローグはビジネス社の編集段階でカットされた。しかも、初版7000部でamazon9位に入り、そのアマゾンも出版社も在庫切れとなったにもかかわらず、重版がなされていない。知人など多くの方が私のもとに購入したいと連絡してくるが、著者の私にさえ何故増刷しないのか、一切の説明がこない。

  ●情報と金で住民・国民を洗脳
 日本のような高度情報社会においては、メディアを通じて国民洗脳が行われる。そのメディアは金融力で支配される。本来ならばそれを適正状態に維持すべき、政治・官僚等も金融の魔力で配下に屈する。
 直接的に放射能被害を受ける地元住民も、金の力にひれ伏す。
 これが現在日本で起こっている福島第一原発事件の「真相」であり、タブーなのである。


 *   *   *   *   *

 原発に関する哀しい物語を紹介したい…
 原発の村出身の素敵な女性が、都内で婚約した。人生の幸せの絶頂の時、彼氏のご両親が突然訪ねてきた…
 「婚約を解消してほしい…」
 「え!!? どうしてですか!!」
 「あなたは素晴らしい女性で全く問題はない。
 でも…私たちは悲惨な孫だけは見たくない…」
「………」

 その村で放射能漏れ事故がおこった。すぐに電力会社の地元説明会が行われて村の大人たちが出席した。電力会社の「安全」を強調する説明に、大人たちから異論はでなかった。莫大な原発広告費の一部が彼らの重要な生活費にもなっているからだ。通常ならそこで集会はおわるはずであったが、この時は後ろに女子中学生、高校生がたくさん詰めかけていた。
 その女子学生が口々に叫んだ。
 「お父さん、お母さん、私たちは幸せな結婚をして元気な赤ちゃんが産みたいの」
 「私たちは、幸せな結婚ができるの!?」
 「なんでこんな原発をお父さんやお母さんは作ったの!!」
 「おとうさんやおかあさんは私たちに将来も責任とれるの!?」
 この真実の叫びに、会場にいた大人は誰も言葉を発することができなかった…

 今の子どもたちが大人になった頃には、一つの地球国家として国境はないかも知れない。結婚も国際化するだろう。その中で、「あなたは日本人で素晴らしいけど、私たちは孫に…」と言われる境遇にだけはしたくない。

●日本民族の存在理由
 『転生会議』に書いたように、現代文明のルーツは現在の南洋諸島付近にあったムー大陸にある。ムー大陸が沈むとき、彼らは列島に来て、縄文・アスカ文明を築いた。やがて人口増加に伴い、シュメールに移住し、そこから4大文明へと拡がっていった。
 つまり日本は、ムー以来の文化伝統を引き継ぎ、縄文で自然との共生を完成させ、文献上大和王朝で歴史に登場し、江戸の市民文化で、世界唯一の「市民のパラダイス」として華開かせた。

●ナマズの神様の叫び…国家基盤から変えよ
 その西欧市民革命の原点となった江戸浮世絵には、大地震のあとにナマズの絵が現れ、やがてナマズ大明神、神様の一つとなった。
 ナマズ大明神の役割は、日本という国家の基盤がおかしくなった時に、揺らして壊してその「非」を悟らせることにあった。
 だから大震災の悲惨な中でも、江戸住民が明るさを忘れず、技術的にも更に進化した町作りを、武士から町民・農民まで一体となって創りあげていく姿に、宣教師たちが感動し、「この世のパラダイス」と母国に報告したのである。

●今、何を目指すのか?
 今回の大災害で、自ら、その運命と使命を担って生まれ、そして死んで行った尊い3万有余の魂の愛の行動に、感謝して応えるために、生きてこれからの日本を、世界を築く我々の責任はいったい何なのだろうか?
 あなたには、3万有余の尊い魂たちの言葉が聞こえてきませんか…?
 日本民族本来の生き方を忘れ、「今だけ」「自分だけ」「お金だけ」に生きて築いてきた社会基盤の歪みをただそうと、揺霊・地震の神様が警告を発したとしか私には思えない。そのエゴの象徴が、原子力発電にかかわる事業と権益である。そのことを尊い魂たちが自己犠牲することで教えてくれているのである。
 彼らの魂の叫びである…今こそ、日本から世界へ発信してほしい…
 「日本は、福島原発の教訓に鑑み、これより未来の子どもたちのために、クリーンエネルギーにより、ありとあらゆる自然と地球と共生する道を歩むことをここに宣言する」
 「日本は、これまで培ったあらゆる技術でもって、この未来永劫型社会へ転換する国々を、同じ地球社会人として、同胞として最大限支援する」


「せめて、浜岡をただちに廃炉にして欲しい…」

 いわば我々は、日本丸という大きな船の一員です。宝物に目が眩んで機雷の海域に入ってしまって、大きな船の土手っ腹に機雷で穴をあけてしまったのです。それを彼ら自衛官という最後のサムライたちが必死で穴を防いでくれているのです。彼らが頑張っている間に、この日本丸を機雷原の危ない海域から安全な方向へ舵を切ろうではないですか…。
 本当のことを知れば、生き方は変わる。嘘はもういい。

 彼らが、任務を達成して、全国の家族の元に無事帰ることを祈っております。

 最後に、『マインドコントロール2』の本来のエピローグを紹介します。

*   *   *   *   *

エピローグ
201Z年Z月Z日
星間プラズマ宇宙船内
長 老「よし、これから虫けらたちが浄化される間、しばし地球を離れよう」
船 長「わあ!!!船が上がらない!」
長 老「どうした!?」
船 長「何か凄いパワーで、船が地球に押しつけられています!」
長 老「早くしろ!!」
貴族達「わあ!!身体が熱い!熔けてゆく!!・・・」
    ・・・・・・・・!
 1万3千年前のプラズマ・アセンションの時は、かれらは飛行船で宇宙の彼方に逃避できた。しかし、今回はこのゲームを終わらせるべく、宇宙の中心からの強い意思によるフォースで彼らは地球に縛られていた。
 彼らは、日本が世界の雛形であり、銀河発展の原型という宇宙の摂理を知らなかった。日本の中枢を滅ぼした時点で、宇宙のトラウマを彼ら自身が背負った。それ故マイナス感情の塊である彼らは、宇宙の因果応報の法則に基づき、ついにプラズマエネルギーで消滅され、原子レベル以下に還元された。
 もう彼らの影響を地球人は受けることはない。
 天変地異で人口も減少し、現代文明もかなりのダメージをうけたものの、
 これからは地球人自らの意識に基づく新たな地球文明を築く道がここに拓けた。
 それは、かっての日本の自然・宇宙と一体化した人情味あふれる共生社会のはずである…
 人類の新たな旅立ちに幸あれ!


*   *   *   *   *

 この拙稿を読むあなたは、これからの日本、地球をよくしていく同志です。是非、自然と共生する人情溢れる日本社会をともに築いて行きましょう!未来の日本は、今、我々1人1人の心がけ、選択にかかっています。

 4月10日、ワールド・フォーラム主宰で「福島原発ではいま?…日本のターニングポイント!」と題して講演しました。1人でも多くのかたに原発の「真実」を知っていただきたいと思います。是非ご観覧下さい。
 http://www.youtube.com/watch?v=9zDwj7lKg2M
(DVD希望の方は、送料込み3000円で送ります。info@super-mineral.com

<転載終わり>

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 池田さんの記事にはいつも感動します。内容が正しいだけでなく、心を感じます。福島原発事故は金儲けの果てに、取り返しのつかない大事故を起こしてしまいました。地元自治体にも巨額なマージンが配られましたから、政治家や企業、一部の住民など福島のほんの一部の人たちは、いい思いをしたわけです。そのおこぼれをもらった人たちもかなりいたようです。

 また、浜岡原発は唐突に菅首相が廃止の要請を中部電力にしたばかりですが、そう簡単には廃止にはならないようです。浜岡原発のお陰で潤っている人たちは、中央にも地元にもたくさんいますので、「はいそうですか」と、すぐに廃止にするわけにはいかないようです。(雇用が一番問題です)

 *昨日ひふみ赤城農園には7名の会員さんが来られました。東京は雨でしたが、赤城は雨は降らなかったので農作業はスムーズにできました。群馬県の神流町から来られた会員さんの区画には、かわいいゴボウの芽が出ていました。その他、大根やキュウリ、ジャガイモ、ピーマンなどの芽がたくさん出ていました。本当に可愛らしいです。

 農園の真ん中で作動している「ひふみ祝詞プレーヤー」は、昨年からソーラーで24時間動いていますが、一度も止まったことはありません。中矢代表が奏上する「ひふみ祝詞」がエンドレスで流れています。このひふみ祝詞プレーヤーは太陽の光だけで動いています。

 ソーラー式のプレーヤーを見ていて、段々と東電に頼らない生活に切り替えて行きたいと思いました。東電も政府もウソばかりで無責任ですから、なるべくなら東電からの電気は使わない方がいいと思いました。とはいってもすぐには無理ですが、10年後くらいには別のエネルギーも世にでているかも知れません。(戦前は600社も電力会社があったようですね。今は独占企業になってますが。)

  

・船井幸雄.com


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「温度が急上昇し始めている3号機」 Nevada

2011-05-07 07:04:05 | 日月神示の実践

<Nevadaより記事転載>

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温度が急上昇し始めている3号機

フクシマ3号機の温度が急上昇しはじめてきています。

5月5日 156.60度
5月4日 128.50度
5月3日 116.60度
5月2日 100.80度
5月1日   93.7度
4月30日  84.8度

これが一体何を意味するのか、まだ分かりませんが、とても安定しているという状況ではないのが分かります。

最も危険な原子炉と言われる3号機ですが、なんとか安定して貰いたいですが、このまま200度を超えて上昇していけば、次なる危機に直面するかも知れません。

<転載終わり>
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 4月末から福島原発3号機の原子炉の温度が上がってきています。原発の正常運転の場合は40度ということからしても、156度は異常な数値です。5月6日の時点では162度まで上がっています。
 
 高島ヤスさんも同じことを指摘されています。この温度上昇がメルトダウンでないことを祈りたいですが、一番気になるのは、東電が全くこの件に触れないことです。何故160度にも温度が上がっているのかの説明がないと、ただ不安だけが募ってしまうことになります。
 昨日の菅総理は初めて決断というものを見せてくれました。浜岡原発の停止です。その決断を福島原発でも発揮してほしいと思います。非常事態ですから、今やれることを全てやらなければ後世に禍根を残すことになると思います。
 3月11日の東日本大震災を予測された小林朝夫さんは、5月6日から11日まで地震に注意したほうがいいと言われています。注意するといってもあまり具体的なことはできませんので、テレビを落ちないように床に降ろしたり、家具をL字型の金具で壁に固定しました。実家も緊急避難用の大きな頑丈な机を用意しました。地震が発生したら、両親がその机の下に入る予定です。食料・水は2年前から備蓄していますのでとりあえずOKです。大石先生はまだまだ序の口だといわれていますので、怖れる必要はないと思いますが、注意は払いたいと思います。100%安全ということはあり得ませんので、怖れず悠々と仕事に打ち込めるようにしたいと思います。
 今日は、ひふみ赤城農園に会員さんが来られますので、一緒に農業をやるためこれから赤城に出かけます。息子も農業指導員を目指していますので、一緒に行きます。ウチのプランターで栽培しているキャベツが50cmくらいになりました(笑)。巨大ですよ。プランターでキャベツができるのですから、ひふみ農法はすごいと思いました。昨日は夕飯に、プランターで育てているレタスをサラダで食べました。柔らかくて美味しいです。その他、ニンジンや、ブロッコリー、二十日大根、ジャガイモ、アスパラ、ナス、トマト、ピーマンなどがプランターで元気に育ってます!当然無農薬ですが、一切虫に食われていません。あと3週間くらいで収穫かと思います。赤城農園のキャベツもそろそろ収穫です。これから行って見るのが楽しみです。それでは行ってまいります。
 

・Nevada 


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「菅首相、浜岡原発全原子炉の運転停止を要請」 読売新聞

2011-05-06 20:55:32 | 日月神示の実践

 <読売新聞より記事転載>

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菅首相、浜岡原発全原子炉の運転停止を要請

読売新聞 5月6日(金)19時13分配信

 菅首相は6日夜、首相官邸で記者会見し、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)のすべての原子炉の運転停止を中部電力に要請したと発表した。

 理由としては、「国民の安全と安心を考えた。重大な事故が発生した場合の日本社会全体の甚大な影響もあわせて考慮した」と説明した。
<転載終わり>
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 東海地震が起きたら福島第一原発以上の大事故になると、多くの方々が指摘されていた浜岡原発を停止するよう、菅首相が中部電力に要請したそうです。もっと早く決定して欲しかったですが、停止するのであれば、とりあえずよかったです。
 
 浜岡原発が建っている土地は砂地であるため、東海地震が来たら原発施設がひっくり返ると、元自衛隊の池田整治さんは言われていました。原発はみな危ないのですが、特に危ない原発が浜岡原発だそうです。とにかく本当に良かったです。
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第9サイクルで一体何が起こるのか?4  ヤスの備忘録

2011-05-05 06:06:25 | 日月神示の実践

 

 

 

今回の記事

まず今回は東京の土壌汚染の実態について書く。一部、有料メルマガにも紹介したが、重要だと思うのでこの部分だけブログに書くことにする。

次に、おそらく筆者も含めて多くの人が気になっている被爆した放射線量と健康への影響を解説したい。

都心の土壌汚染

各地の土壌汚染がどこまで進んでいるのかはっきりした調査はいまのところない。明らかに政府は調査に消極的で、テレビやラジオなどでは計測値が公表されることはまずない。

だが、さまざまな組織の部署が調査を独自に行っており、そうしたデータの一部が公表されることはたまにある。数日前、文部科学省が行った調査結果がネットで一部公開された。

これは、3月18日から4月20日までの全国各地の放射性降下物の累積量のデータである。一見すると東京の計測値が福島市を上回っているように見えるが、これは福島市ではデータが計測されない日が多く存在していることが原因であろう。実際は福島市の方が線量ははるかに高いと考えられる。しかし、東京の新宿区が他の地域と比べて非常に高いことには変わりがない。

ヨウ素131(1平方キロあたり)
福島市 24147メガベクレル/km2
新宿区 84939メガベクレル/km2

セシウム137(1平方キロあたり)
福島市 2352メガベクレル/km2
新宿区 6911メガベクレル/km2


半減期が8日と短いヨウ素131は自然と消滅するのでよいとしても、セシウム137の半減期は30年である。土壌を徹底して洗浄しないと、どんどん土壌に累積し、土壌から植物に吸収さるだろう。

東京が風下になったことが原因

ところで、東京の計測値が高い原因は、放射性物質が原発から盛んに放出されている時期に、東京が風下になり、なおかつ激しく雨が降った地域に放射性物質が降下したからだろう。

東京でも、こうした条件が存在していないところでは数値は非常に低い。東京全体の土壌が汚染されているわけではないが、汚染された地域では子供を砂場や公園などで遊ばせないような注意が必要だろう。

ガイガーカウンターで多くの個人が計測しているので、同程度の汚染は新宿区のみならず、杉並区と浅草でも確認されている。ぜひご覧いただきたい。放射線を見る場合は以下の数値が基準になる。

基準値:0.6マイクロシーベルト/時

これは、平常時の原子力発電所で特定の有資格者のみが立ち入りを許される「管理区域」の基準となる線量である。「管理区域」に入る場合、防護服を着用してガイガーカウンターを持ち、後で医学的な検査を受けなければならない。

これは年間の線量では5.2ミリシーベルトである。つまり、同じ場所で一年間生活するとこれだけの線量を被爆する。これは一般人の年間許容線量、1ミリシーベルトの5倍である。

杉並区
<embed width="440" height="390" src="http://www.youtube.com/v/P6Ml_FNV2IE?version=3"></embed>

浅草
<embed width="440" height="390" src="http://www.youtube.com/v/s69xpj_c8RU?version=3"></embed>

動画にあるように、杉並では建物の屋上で降ったばかりの雨を計測したら、6.4マイクロシーベルト/時であった。これは、年間の放射線量では56ミリシーベルトである。年間の許容限度が1ミリシーベルトであるから、なんとその56倍である。

チェルノブイリ事故では被爆線量が50ミリシーベルトを越える地域は高汚染地帯に指定され、別な地域への強制移住が実施された。こうした地域には約27万人が居住しており、2005年の調査では、分かっているだけでも1600人がガンで死亡している。決して低い数値ではない。ソビエトが崩壊したため、調査から漏れた人々が多く存在するので、実際の死亡者数ははるかに高いと予想されている。

現在の放射線量はどのくらい危険なのか?

ところで、いま政府と主要メディアは「ただちに健康被害はない」と「風評被害」の2語を連発し、現在の状況はさほど問題がないかのような印象与えることに躍起となっている。

最近政府は、福島県内の小学校では「児童生徒の年間被曝許容量を20ミリシーベルトとして、一般的な校庭の使用時間などを勘案して算定する方針」を明らかにし、年間の許容限度の20倍にあたる20ミリシーベルト/時までは健康に被害はないとした。

しかし一方では、政府が打ち出しているこうした判断や基準がとんでもなく緩く、後に深刻な健康被害をもたらすとの見方や疑念も強い。

最近、放射線の影響に関するアドバイスを与えていた内閣官房参与の小佐古敏荘氏が辞任した。その理由は「今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出され」たが、この数値は「約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ない」くらいに高く、これを「乳児、幼児、小学生 に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」ということであった。

さらにこうした決定が、「極めて短時間にメールで審議、強引に」決定された「行政上の手続き無視」の「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセス」でなされたことも辞任の大きな理由である。

つまり、大変な健康被害をもたらす可能性のある数値を「安全な基準」として定め、それもきちんとしたプロセスを経ることなく、官僚と閣僚がメールで合意し決定するというとんでもないことが行われているというのだ。

この校庭使用の基準のみならず、政府は水道水や食品に関する放射線の許容限度をのきなみ緩め、新しい基準に変更しつつある。はたして、こうした基準は本当にどこまで安全なのだろうか?非常に気になるところである。

政府が採用しているIAEA(国際原子力機関)の報告書

もちろん、政府はこうした基準値を何の根拠もなく決定しているわけではない。その根拠になっているのはWHO(世界保健機構)とIAEA(国際原子力機関)の見解である。

特にIAEAが2005年9月に公開した「チェルノブイリフォーラム」と呼ばれる報告書が大きな影響を及ぼしていると思われる。

チェルノブイリフォーラム

1986年に発生したチェルノブイリ事故では数万人から数十万人が犠牲となったとされ、世界的に大きな反原発運動が広まった。こうした認識の火消しを目的に提出された報告書がチェルノブイリフォーラムである。

チェルノブイリフォーラムは、世界の100人を越える科学者や専門家が一同に介し、チェルノブイリ事故の実際の影響と健康被害について評価した。

原発の推進を目的にしたIAEA

ちなみにIAEAは、我々が一般的に想像するような機関ではない。原子力の平和利用の推進を目的に設立された機関なのだ。当時のエルバラダイ事務局長は、報告書が提出される以前から「死亡者が何万人にも上るという情報が事態をさらに悪化させた。原子力産業への根深い不信をもたらした」と発言し、報告書が原子力を推進するためのものであることをはっきりと示した。

チェルノブイリフォーラムの内容

報告書では以下の内容が示された。

・250ミリシーベルトを越えない低線量被曝では顕著な健康被害は確認できない

・1986年から2005年までのチェルノブイリ事故の死者数は総計で4000名ほどである

・事故の死亡者が何万人、何十万人にも上るという主張があるがこれは誇張である。多くは、放射線の影響というよりも貧困や医療の不備によるもので酒の飲みすぎ、たばこの吸いすぎの方が問題である

・チェルノブイリの後始末を担当したリクビダートルの死者数は50人程度

・被ばくと白血病の間には因果関係は存在しない

・チェルノブイリ事故後、大人の甲状腺がんが増加した証拠はない。検査技術の向上によって発見が増えただけである

・被ばくによる子供の先天的異常はない。発見と報告の制度が整い、先天的異常の子供が増えたように見えるだけである


現在、日本で問題となっているのは、もちろん100ミリシーベルトよりも低い低線量被曝である。政府が設定した福島市内の校庭利用の基準は20ミリシーベルト/年である。チェルノブイリフォーラムのこのような基準では、20ミリシーベルト/年はあきらかに低レベル被曝とみなされ、健康被害が発生する水準とはみなされない。

日本政府は現在、このような基準でいまの汚染状況を認識していると思われる。

IAEAへの意義と報告書の部分改定

だが、このようなチェルノブイリフォーラムの内容には、世界中の科学者や被曝者の治療に当たっている医療専門家から、「低レベル放射線被曝の影響を極端に歪曲している」として多くの反対意見が寄せられ、IAEAは2006年に報告書の部分改定を余儀無くされた。

しかしながら、報告書の改定は若干行われただけで、基本的な内容はまったく変更されなかった。

低レベル被曝の実態

だが、低レベルの被曝が引き起こす健康被害の実態は、ベラルーシやロシア、そしてヨーロッパなどで実際に被曝の影響を調査しているさまざまな組織や機関が発表している。

その中でも2009年、「チェルノブイリ 人間と環境に大災害がもたらしたもの」という本が出版された。これは、チェルノブイリ事故の低レベル被曝の影響を徹底して調査した本で、アメリカの毒物学者が監修者となり、ロシアの著名な医師や研究者が執筆している。

この本はすべてダウンロードできる。英語だが、関心のある人はぜひ手に入れるとよいだろう。以下からダウンロードできる。

チェルノブイリ 人間と環境に大災害がもたらしたもの

チェルノブイリ事故から現在まで、ベラルーシやウクライナ、そしてロシアの医療機関や研究所ではチェルノブイリ事故の健康被害を長期間調査しており、多くの調査報告書や研究論文が書かれている。これらの報告書のほとんどが英語には翻訳されていない。同書は、こうした未翻訳の5000に上る報告書に基づき、健康被害の全容を明らかにした。

チェルノブイリ事故による死者数は98万5000人

この本によると、チェルノブイリ事故による放射能被曝が原因で死亡したと思われる人数は、チェルノブイリフォーラムの4000人どころではなく、98万5000人に上るというのだ。それは、甲状腺ガン、白血病などの病気のみならず、子供の先天的な障害や知能発達の遅れなど非常に広範囲に及んでいる。

被曝した放射線量と健康被害の関係

では、どのくらいの放射線に被曝するとどの程度の影響が我々の健康に出て来るのだろうか?いま、放射能の被害にさらされようとしている我々の日本人にとってはもっとも気になることだ。

この本は入手したばかりなので、詳細なデータはいまは提示できないが、ざっと見ると以下のような表があった。これは、チェルノブイリ事故の後始末に当たった「リクビダートル(清掃人)」と呼ばれる人々の被曝線量と健康障害との関係である。

リクビダートルは60万人から80万人存在し、そのうちの20万人が大きく被ばくしたとされる。事故当時の平均年齢は35歳と若い。

またここでいう「障害」とは、結腸ガン、甲状腺ガン、膀胱ガンを含むあらゆる種類の健康被害である。

リク

0から50ミリシーベルトのいわゆる低レベル被曝でも、事故後7年たった1993年には半数近い43.5%の人々がなんらかの健康問題を抱えるにいたっていることが分かる。

福島市の小学校の校庭使用の基準である20ミリシーベルト/年はこの範囲である。

汚染地帯の子供の健康

「チェルノブイリ 人間と環境に大災害がもたらしたもの」の内容はのちに詳しく掲載するとして、どのくらいの期間でどの程度の健康被害が出て来たのか示すデータは他にも多数ある。

その一つは京都大学の今中哲二助教の調査報告である。それによると、チェルノブイリに近い汚染地域のゴメリ州では以下のような被害状況となった。

che

非汚染地域と比べ、明らかに子供の健康状態が悪化し、健康な子供が非常に少ないのが分かる。

被曝線量

では健康へのこうした影響はどのくらいの被曝線量で現れるのだろうか?それを示すデータがネットで公開されている。

それは、「チェルノブイリ原発事故によるベラルーシでの遺伝的影響」という論文である。それによると、1986年のチェルノブイリ事故以降、無脳症、多指症、ダウン症などといった新生児の先天性障害は83%も増加している。

table

そして、この地域における1986年から94年までの年間の平均被曝線量はなんと13.40ミリシーベルトなのである。日本政府が福島県に許可した校庭使用の基準が20ミリシーベルト/年であることを考えると、これは驚きべき数値である。

福島で同様のことは起こる可能性は極めて高いと言わねばならない。

ベラルーシ全体の健康被害

また、京都大学の今中助教は、ベラルーシ全体の15歳未満の子供の甲状腺ガンの発生率を調査している。以下のような状況だった。

15

95年以降、患者数が減少に転じているのは、実際に患者数が減ったからではない。子供が成長し、15歳を越えると大人として分類されるので、子供のカテゴリーから抜けただけである。したがって、患者数は実際にはどんどん増えている可能性が高い。

ちなみに、大人の甲状腺ガンの増加は以下のようになっている。

otona

一見して分かるように、年をおって患者数は増加している。

チェルノブイリ事故から7年後のミンスクとゴメリ州

このようなデータから見ると、低レベルの放射線被曝による健康被害が現れるには、10年とか20年はかからない。5年くらいからはっきりと現れるようである。

事故から7年後のミンスクとゴメリ州の状態がどうであったのか、ユーチューブで見ることができる。これが5年後や7年後の日本の状況ではないのだろうか?ぜひ見てほしい。

【原発事故】安全宣言のカラクリ そして子供になにが起きたか追跡
<embed width="440" height="390" src="http://www.youtube.com/v/tWWICnIQE9k?version=3"></embed>

拡大する農産物の汚染

ところで、放射線の基準値を越える農産物が東日本各地から報告されている。許容される放射線の基準値は2000Bq/Kgである。これを念頭におくと、放射線量は時間とともに減少しているものの、福島をはじめ、いまだに基準値を超える地域がいくつか存在しているのが分かる。週刊ポストのサイトから引用する。

茨城県における食物の放射能被害 計測数値の推移一覧表
4月27日16時00分

福島第一原発事故にともなう食物への放射能被害が懸念されている。そこで本誌は、各自治体の発表をもとに、茨城県における食物の放射能被害をまとめた。

※(露)…露地物、(ハ)…ハウス栽培
※食品衛生法に基づく野菜類の「暫定規制値」は、ヨウ素131で2000Bq/kg、セシウム134と137の合算で500Bq/kg。飲料水・原乳はそれぞれ300Bq/kg(乳児は100Bq/kg以上)、200Bq/kg
※数値はI(ヨウ素131)/Cs(セシウム134と137の合算)。単位はBq/kg。「×」は不検出
※同一自治体で基準値を超えた同じ作物が複数報告された場合は、その中で最も数値の大きなものを選択
※数値の変遷は基本的に、事故発生後に初めて計測された際の数値→数値が下降し始めた際の数値(初計測時が最高値でない場合は最高値)→最近の数値の順に掲載
※太字は基準値を超えていることを示す
※断わりのない場合「ホウレンソウ」の数値
※東海村、ひたちなか市、那珂市、古河市は、春の収穫終了に伴いその後の検査は実施されていない
※「*」は基準値を超えていることを示す

・北茨城市(露)
3月18日→4月11日
*24000/*690→1800/*621
・高萩市(露)
3月18日→3月30日→4月11日
*15020/*524→*6300/*756→150/202
・日立市(露)
3月18日→3月30日→4月16日
*54100/*1931→*8300/*799→200/129
・常陸太田市(露)
3月18日→3月30日 →4月16日
*8830/374→*2700/176→74/34
・大子町(露)
3月18日→4月6日→4月16日
*6100/478→190/58→110/36
・常陸大宮市(露)
3月18日→4月6日→4月16日
*19200/*1040→560/161→120/65
・茨城町(ハ)
3月20日→3月30日→4月16日
*4100/96→*2900/*691→32/×
・つくば市(ハ)
3月20日→3月30日→4月16日
*2300/105→830/69→17/×
・守谷市(露)
3月18日→3月30日→4月16日
*2100/121→1500/*524→25/×
・東海村(露)
3月18日
*9840/233
・ひたちなか市(露)
3月18日
8420/140
・那珂市(露)
3月18日
*13500/*966
・古河市(露)
3月18日
*4200/270
・鉾田市(パセリ・ハ)
3月21日→3月30日→4月16日
*12000/*2110→*7300/*903→150/210
・行方市(パセリ・ハ)
3月21日→3月30日→4月16日
*2000/*552→770/193→21/117
・北茨城市沖(コウナゴ)
4月1日→4月4日→4月11日
*4080/447→1700/*526→*2300/420

群馬県における食物の放射能被害 計測数値の推移一覧表

2011.04.29 16:00

・伊勢崎市(ホウレンソウ・露)
3月19日→3月24日→4月12日
*2630/310→1440/230→24/×
・高崎市(カキナ・露)
3月19日→3月24日→4月12日
1910/*555→872/148.6→×/40


千葉県における食物の放射能被害 計測数値の推移一覧表
2011.05.01 16:00

・旭市(春菊・18日は東京都による調査)
3月18日→3月30日→4月14日
*4300/50以下→*2300/103→120/47
・旭市(パセリ)
3月22日→3月30日→4月14日
*3100/162→*2300/110→340/89
・旭市(サンチュ)
3月22日→3月30日→4月14日
*2800/66→730/30→×/×
・旭市(セルリー)
3月22日→3月30日→4月14日
*2100/92→1500/159→160/36
・旭市(チンゲンサイ)
3月22日→3月30日→4月14日
*2200/106→530/43→×/×
・多古町(ホウレンソウ)
3月24日→3月30日→4月14日
*3500/46→1800/31→260/14.6
・香取市(ホウレンソウ)※旧佐原市を除く
3月30日→4月8日→4月14日
*2117/50以下→204/50以下→40/17.3


栃木県における食物の放射能被害 計測数値の推移一覧表
2011.04.29 16:0

・さくら市(春菊・ハ)
3月24日→3月30日→4月13日
*4340/153.2→1200/125→82/45
・宇都宮市(ホウレンソウ・露)
3月19日→4月13日
*3500/*570→480/420
・真岡市(春菊・ハ)
3月24日→4月6日→4月13日
*2080/148.2→530/133→180/75
・上三川町(ホウレンソウ・露)
3月19日→3月24日→4月13日
*4600/*740→*5230/*652→170/140
・壬生町(ホウレンソウ・露)
3月19日→4月13日
*5700/770→120/171
・佐野市(カキナ・露)
3月19日→3月24日→4月13日
*2000/280→1970/252→×/43


福島県における食物の放射能被害 計測数値の推移一覧表
2011.04.27 16:00

【浜通り】
・相馬市(原乳)
3月19日→3月22日→4月7日
42/×→*500/59→25/12.6
・飯舘村(原乳)
3月19日→3月22日→4月7日
*5200/*420→*1000/53→46/27
・いわき市(原乳)
3月19日 →3月22日→4月12日
*980/6.6→*390/×→18/×
・南相馬市(キャベツ)
3月21日→3月28日→4月11日
*5200/*2600→140/93→×/240
・飯舘村(ブロッコリー)
3月21日→3月28日
*17000/*13900→*4400/*10600
・いわき市(ブロッコリー)
3月21日→3月28日→4月11日
*8100/*1780→*2300/*690→160/240

【中通り】
・国見町(原乳)
3月19日→3月22日→3月29日
*1400/36→140/13.9→18/×
・川俣町(原乳)
3月16日→3月20日→4月7日
*1190/18.4→*5300/20→28/5.6
・西郷村(原乳)
3月19日→3月22日→3月29日
*250/×→87/10.5→29/×
・本宮市(茎立菜)
3月21日→3月28日→4月11日
*15000/*82000→*3000/*18700→57/*630
・田村市(ホウレンソウ)
3月21日→4月4日→4月11日
*19000/*40000→*5200/*19000→*1100/*5600
・西郷村(山東菜)
3月21日→3月28日
*4900/*24000→*2100/*15700

【会津】
・喜多方市(原乳)
3月19日→3月21日→3月28日
96/×→25/×→10/×
・下郷町(原乳)
3月19日→3月22日→3月28日
14/×→13/×→×/×
・会津若松市(ホウレンソウ)
4月11日
180/*2200
・下郷町(ホウレンソウ)
4月11日
19/*530


最後に

放射能汚染はどんどん拡大している。最後に、NHKが2006年に放映した「汚された大地で~チェルノブイリ20年後の真実」をぜひ見てほしい。

<転載終わり>

------------------------------

 IAEAはチェルノブイリ爆発事故での死亡者は4000人と公表していますが、実際には98万人とのことです。

『チェルノブイリ事故による死者数は98万5000人

この本によると、チェルノブイリ事故による放射能被曝が原因で死亡したと思われる人数は、チェルノブイリフォーラムの4000人どころではなく、98万5000人に上るというのだ。それは、甲状腺ガン、白血病などの病気のみならず、子供の先天的な障害や知能発達の遅れなど非常に広範囲に及んでいる。』

 そもそもIAEAとは原子力発電を推進する団体ですから、チェルノブイリでの死者を少なく発表したいという意思が働いたのではないでしょうか。

 このチェルノブイリを検証することが、日本にとっては急務であると思います。既に時間はどんどん過ぎていっています。4月30日にも小さな爆発が起こったようです。毎日少量の放射能は今でも放出されていますので、迅速な検証が急がれます。稲教授や副島氏の主張が正しいのであればいいのですが、現実は違うのではないかと思っています。何が正しいのかという答えは、チェルノブイリにあるように思います。

 

・ヤスの備忘録

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中矢代表、大石先生をお招きして、ひふみ農園実習会が開催されました

2011-05-04 07:53:58 | 日月神示の実践

 4月30日13時より、群馬県前橋市のひふみ赤城農園にて、「ひふみ農園実習会」が開催されました。実習会は昨年9月より、毎月6回くらいのペースで赤城農園で開催していますが、今回は中矢代表と大石先生、宇宙ネット通信の三宮さん、地底人の魂を持つといわれている菅原さんも来られました。

 当日はひふみ農園オーナーズクラブの会員さん対象のイベントですが、仙台と塩釜からも5名の会員さんが参加してくださいました。この方々は、今回に限り実習会に参加されたのではなく、オーナーズクラブに入会されましたので、5坪の区画を借りられたことになります。ですので、毎週でも毎月でも赤城農園に来て、農作業をすることができます。とは言っても、宮城から赤城に来るのはたいへんですので、2ヶ月に1回くらいのペースで実習会に参加されると言われていました。ひふみ赤城農園には、常駐者が3名いますので、たとえ3ヶ月に1回しか来られなかったとしても、その間の野菜の管理はすべて農園が行います。

 車で来られる方々は、農園に13時に集合の予定でしたが、新潟から参加されたTさんとKさんは11時前に来られました。電車組は、JR前橋駅に12:30に集合しました。約20名の方が集まりましたが、会員さんの車7台で迎えにいきましたので、問題なく乗ることができました。そして、13時に総勢40名の方々が集合しました。先ほどの仙台や塩釜、新潟をはじめ、長野、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川、千葉、東京から集合しました。農園の周りには、車がズラリと並びましたので、いつもは静かな赤城山麓が、一気ににぎやかになりました。

 先ずは私から当日の農作業のスケジュールや着替え、トイレに関する連絡事項をお伝えしました。次に中矢代表よりお話しをいただきました。最初に遠く被災地から来られた5名の方々の労をねぎらうと共に、今回の震災の意味と今後のことなどについてお話しをいただきました。(詳しくは、「たまゆらPremium6月号」をお読みください。)

 そして、大石先生からは、ひふみ赤城農園が宇宙のエネルギーを取り入れやすいメビウス状の構造になっているとご説明いただきました。日本でもほとんど稀な、イヤシロチであるとのことです。そのため、大根や白菜、小松菜、ニンジン、玉ねぎ、長ネギ、キャベツ、レタス、えんどう豆、ブロッコリー、かぶ、ほうれん草、京菜などが無農薬でもとても良く育つとのことでした。確かに、農薬は一切使用しないにもかかわらず、あまり虫に食われていません。あと2週間で収穫の春キャベツも、5%も虫に食われていない状態です。とにかくどの野菜も、まったくと言っていいほど虫に食われていません。しかも、柔らかくて、味も濃くてとても美味しいと昨年から大評判です。このように美味しい野菜ができるのも、宇宙エネルギーが大きく取り込まれているからだと大石先生は言われました。

 その後、各自の区画で作業をはじめました。5月は路地ものの直植えには最高の時期ですので、皆さん種を蒔いていました。トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、ごぼう、小松菜、キャベツ、とうもろこし、ニンジンなどの種を蒔きました。主に野口種苗さんからネットで購入した固定種の種を蒔きました。昨年は実験の意味もあって、F1種と固定種の両方を蒔きましたが、今年は種を採ることを想定して、全て固定種にしました。

 オーナーズクラブの会員さんは、95%が農業は初めての方ですので、皆さん指導員の言うことに従い、作業をされていました。先ず畝を作りますが、鍬(くわ)を使うことも初めてですので、恐る恐る土を耕します。ひふみ農園は放射能を除去するゼオライトを主成分とする資材で、土壌を改良してありますので、土はフカフカです。土壌菌が豊富なため土がとてもやわらかくなっています。あまりフカフカなので、歩きにくいと言う方もいたほどです(笑)。畝ができたら、次は、種蒔きです。筋蒔き、点蒔き、バラ蒔きのやり方がありますが、野菜に応じて、それぞれ種を蒔きました。「何粒蒔くの?」、「何cm離して蒔くの?」などの基本的なことは、全て指導員がお教えします。

 5坪とは10畳ですので、だいたい7種類の野菜の種を蒔くことができます。トマト、ナス、キュウリ、ジャガイモ、ピーマン、カボチャ、ニンジンが人気でした。固定種の種は全て農園側で用意しましたので、会員さんは帽子とタオル、長靴(又は運動靴)だけ持参していただきました。スイカやショウガ、サトイモ、トウモロコシ、ゴボウ、パセリなどを蒔いた方もいました。ジャガイモは6月後半、その他は7月から8月にはほぼ収穫できますので、皆さんとても楽しみにしています。また、昨年植えた玉ねぎやほうれん草、小松菜、ニンジン、ブロッコリーなどを収穫している会員さんもいました。玉ねぎは、まさに新タマですから、最高に美味しいです!

  その後、全員で緑米と赤米の種を蒔きました。田んぼではなく、畑で育てる陸稲です。縄文人が1万5千年くらい前からやっていた方法です。小学校のときに歴史で習った通り、水田での稲作は、弥生人(渡来人)が2000年前に伝えてくれた方法です。今回は、縄文式の陸稲(おかぼ)でやりました。緑米や赤米を水田で作ると、周りの農家の方の米と交配してしまい、白い米の中に赤米が交ざってしまうため、なかなか水田では、赤米や緑米は作れないのが現状です。ひふみ農園の周りには、水田はありませんので、安心して陸稲を育てることができます。

 それにしても40人が横一列に並んで種蒔きをする光景は圧巻です(笑)。皆さん、小さい声で「ひふみ祝詞」を唱えながら種蒔きをしていますので、とても怪しい団体です。普通の田植えなら誰でも解りますが、陸稲の種蒔きを手で行う農家は今まで見たことはありません。普通は皆種蒔きは機械でやりますので、手作業でやる団体は、もしかしたら江戸時代以来、初めてかも知れません。

 陸稲は水稲と同じで、水分が大量に必要ですが、200坪くらいの面積ですから、水やりはなかなかできません。ですので、とにかく雨が降るのを待つことにしました。ところが、運のよいことに昨日関東地方は雨が降ってくれたので、農園は丁度よい具合になっています。これなら5月6日くらいに発芽するかと期待しています。その後も雨の神さまにお任せするより仕方がありません。

 中矢代表や大石先生をはじめ全員での陸稲の種蒔きが終わったところで、先生方は「たまゆらPremium」の取材のため、山口敏太郎事務所のライターの方2名と一緒に、前橋の会議室に移動されました。残った会員さんたちは、各自メールアドレスを交換したり、記念写メールを撮ったりと、楽しんでいました。

 その後、会員さんの有志の方々は、農園から車で7分のところにある「富士見温泉」という日帰り温泉に行きました。何時間居ても500円ですから、かなり安いです。大きな内風呂と見晴らしの良い露天風呂が最高です。そして、風呂上りには、お決まりのビールと枝豆で乾杯です。車の方はノンアルコールビールで乾杯です。ここは、料理が案外良くて、イカ刺やたこ焼き、ポテトフライ、サラダなどが結構美味しいし、安いので評判です。皆さん割り勘ですから、各自適当にオーダーして楽しんでいました。農作業の疲れも天然温泉が癒してくれましたし、ビールやサワーを飲んで、皆さん益々盛り上がっていました。

 この富士見温泉はバスの始発なので、必ず座って前橋駅までいけるのがありがたいです。温泉の目の前から発車するバスに乗れば、25分で駅に着きますから、ほとんど歩くこともなく駅に着きます。アクセスがいいので、また来ようとなるわけですね。

7月には、トマトやキュウリ、ナスなどの収穫祭を赤城農園でやろうかと考えています。また10月には全員で稲刈りをやります。稲刈りもカマを使っての手作業ですので、結構大変ですが、人数が多いので、それほどでもないかも知れません。昨年もやりましたが、収穫祭はその場で野菜を食べられますので、一層盛り上がります。皆で自然に感謝して、いただきたいと思います。7月が今から待ち遠しいです。

 

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「インフレの到来」 朝倉慶氏

2011-05-03 22:35:29 | 船井幸雄氏

  <船井幸雄.comより記事転載>

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インフレの到来

 卵が値上がりです。納豆が値上がりです、箱入りティッシュも値上がりです。いよいよ諸物価の上昇が目立つようになってきました。これは震災後の一時的な動きではありません。まだ本格的な物価上昇の<助走>が始まったにしか過ぎないのです。
 私は一貫して「デフレではない、インフレこそが問題なのだ」と主張してきましたが、今回の諸物価の上昇は、今後収まることはなく、いずれ爆発的な物価高に向かっていくことでしょう。特に注意しなければならないのは、いわゆる必需品、我々が生きていくためにどうしても必要で、何があっても買わなくてはならないものがさらに激しく上昇していくのです。
 まだ諸物価が上がってきたと言っても、1割とか2割で穏やかなものですが、やがて毎日のニュースのようにその高騰ぶりが伝えられるようになっていくでしょう。物価上昇は始まったばかりです。震災を契機にしていよいよ水面下でくすぶっていたインフレの炎が燃え出すのです。

 現在はあれだけの巨大な震災後ということで過渡期です。ですからいろんな現象が出てきます。評論家でもデフレを言う方も多いですし、インフレの芽が出てきたという方も現れてきました。実際に物の値段を追っていっても様々です。震災後の急激なマインドの冷え込みを受けて、一気に街は活気をなくし、自粛ムードとなっています。ゴールデンウィークの旅行なども低調ですから宿も値段を下げるでしょうし、居酒屋やデパートなども暇で売れなくては、値段を下げなければなりません。いわば震災がデフレを助長した形です。
 このような動きは今後も続きますし、ご商売をされている方にとっては、この消費者のマインドの冷え込みは痛く、売上が思うように伸びず、とてもインフレ、好景気という気分ではないでしょう。
 それはその通りでこのような経済の落ち込みはちょっとやそっとでは回復しません。例えば阪神大震災の時は震災後、1ヵ月で消費は大幅にダウンしました。その後2ヵ月目には回復基調に入ってきたのですが、やはり震災の痛手は大きく、震災前の水準に達するには1年以上かかったのです。今回は震災の規模も桁違いですし、原発の問題もありますから、余計に回復には時間がかかると思わなければなりません。そういう意味では相変わらずデフレ状態が続くのか? と思ってしまいますが、この自粛ムードが続いて、不景気感が続くのは疑いないでしょう。

それでも、激しいインフレは来る
 普通、経済学ではこのような不景気ムードではインフレは来ないのですが、今回は違います。それでも激しいインフレがくるのです。宴会を開いたり、高級品の購入はしないかもしれませんが、自分自身が購買するものを考えてみてください。
 必要なものは何ですか? まずは食料、ガソリンなどのエネルギー、衣料、などです。衣食ですね。そして被災した東北の人達はこの衣食に加えて住、住むところがいります。まさに衣食住です。これらはどんなに不景気だろうが、社会が混乱しようが、必要不可欠の物であり、何が何でも手当てしなければならないものです。
 とりあえず、今回被災された方々のために政府は仮設住宅の建設を急いでいます。ところが資材が手に入りません。建設に使う合板や塗料、接着材などは大量に不足しています。当然値段は上がってきています。それでも手当てしなければなりません。また上下水管などに使う塩化ビニールも不足です。合板ではナンバー1の生産量を誇るセイホクなど主要メーカーが被災、全国の生産量の3割が休止状態です。同じく塩化ビニールでは国内最大の生産設備を誇る信越化学の鹿島臨海コンビナートの施設が止まったままなのです。品不足ですから当然、値段は上がってくるわけで、そうなると遠方からも手当てするようになります。当然、運送費もかさみます。結果としてガソリンの値上がりが効いてくるのです。

 トヨタは4月18日にやっと工場での生産を再開したものの、まだ多数の部品の手当てがつかず、フル生産にはほど遠い状態です。11-12月までは手探り状態で、現在から当分の間は5割の操業ということです。これでは新車も手に入りません。車の販売店はお客様から注文をいただいてもいつ納入になるのかわからず、頭を抱えている状態です。他の自動車メーカーも似たようなものです。

 今、被災者の方々に一番売れているのは軽の中古車ということです。とにかく動くには車がいるし、いつも避難所の生活ではプライバシーもありません。自分達だけの空間が欲しいわけです。宮城県では県内の車の保有台数の1割にあたる15万台が津波で流されてしまったということです。福島県や岩手県の被害も大きく、合わせると大変な車の喪失となっています。これら被災された方々はすぐにでも車が欲しいところです。当然、中古車の相場はうなぎ登り、そこに持ってきてトヨタだけでなく、日本の主要メーカーは新車を供給できない状態ですからどうなりますか? 新車が供給できなければ当然、玉突き的に中古車は不足となります。被災地では中古車の値段は、今や震災前の1.6倍に急騰、さらに奪い合いになっているということなのです。
 しかし、実はこれらはまだ、かわいいものかもしれません。というのも車にしても合板にしても塩化ビニールにしても、現在工場を必死で直していますから、いずれどこかの地点で復旧が終わり、供給に目途がついてくることでしょう。そうなれば値段は下がってくるかもしれません。
 ところが値段が下がらない物があるのです。今見てきたように、値段が上がるということは需要に対して供給が少ない状態になることです。現在の東北地方の中古車の需給状況のようなものです。これはトヨタの生産が回復すれば需要に対して供給が見合うようになっていくかもしれません。そうなれば値段は下がりますよね。今度は逆に考えて、仮に供給が完全な途絶、ないしは供給がますます難しくなるとすればどうですか? そうなれば当然、物がないわけですから値段は上がる一方となっていくわけです。今の中古車の例ですと車の供給がますます途絶えてくるケースと思えばいいでしょう。

迫りくる、食料など生活必需品の物価高
 このように供給に途絶が訪れて値段は急騰するケースが迫っているものがあるのです。それこそが、我々がまさに必要不可欠としている食料なのです。トヨタは部品が手当てできて工場生産を回復させれば、以前の状態に戻ることができるでしょう。しかし現在、壊滅状態となった三陸の漁業はいつになったら元に戻りますか? 津波で壊滅的な被害を受け、塩水だけでなく、がれきの山となった水田や畑は? これらの農業生産が1、2年で元に戻ると思いますか? 灌漑設備が破壊され排水やポンプ、液状化など、一体復旧にどれだけの時間と費用がかかるのか? その上、原発による被害、この震災で被害を受けた東日本6県でコメの生産量は、全国の4分の1を占めるのです。漁業も壊滅、三陸は日本でも屈指の漁場だったわけですが、今回は船だけでなく冷蔵庫や冷凍設備や燃料タンク、造船のドッグ、製氷機など、どうしても必要な設備が全滅状態です。それこそこれも1、2年で完全復旧ができると思いますか? その上、原発による海の汚染です。
 三陸の漁業の全国生産におけるシェアを見てみると、ワカメは8割、牡蠣は3割、サンマは4割、サバも4割、サメは6割です。一方、今回水没したり、がれきに埋まって被害を受けた農地は岩手、宮城など6県でおよそ2万4000ヘクタール、これは東京都内の山手線内の面積の約4倍に匹敵する広さです。

 一般的に農水産物の場合、平常時では1割供給が減ると3割値段が上がり、3割供給が減ると倍に値段が跳ねると言われています。今回は、これらの品だけでなく、複合的に品不足状態が訪れると思いますから、とても倍ぐらいの高騰ではすまないかもしれません。
 突貫工事で復旧を目指しているトヨタの工場とは違います。簡単には回復できないのです。その上、原発の影響で、今後農漁業には放射能汚染のどんな規制が出てくるかもしれません。まさにこれから日本では食の危機が迫ってくるのです。考えてください。例年と違って、本来あるべきこれらの農作物や魚の供給が止まるのは秋からですよ! 本当の意味での供給の途絶、値段急騰の危機はこれからです。
 日銀は、今後出てくる日本企業の予想以上の決算の下方修正をみて、更なる金融緩和に動くかもしれません。そしてこの非常時、そのようなマネーをばら撒く景気対策が世間では歓迎されるかもしれません。しかし、今や世界は、異常なマネー供給の副作用として、インフレの高まりに苦しみ始めています。やがて諸外国と同じように、日本ではもっと激しく、一気に円安と共にインフレが、大きく頭をもたげてくることでしょう。日本だけが違った世界、一人ぼっちでデフレの世界に住み続けると思いますか? 日本は食料自給率4割、食料のほとんどを輸入しているのです。そして今、世界を苦しめているのはこの食料品の高騰なのです。エジプトやチュニジア、リビアや他の中東各国の混乱も食料高騰が原因です。中国のインフレもしかり、世界中が食料の値段を抑えようと必死です。
 今後の日本を考えてください! コメはどうなります? 魚はどうなります? パンや麺の原料の小麦はほぼ100%輸入ですよ。どうして世界的な食料高から逃れることができるのですか! これからではないですか! 国内の有数のコメどころが壊滅、同じく最高の漁場が壊滅、一体どうやって食料を確保するのですか?

 今や風評被害もさらに激しくなってきているのです。穀物や鉄鉱石や石炭などの輸送はバルク船と言って包装しないまま、そのままにして運ぶことが多いのです。ところが現在、外国からの船は日本の近海や東京に近づくのを放射能を浴びるということで嫌ってきているのです。確かに福島原発からの放射能の関東各地に降り注いでいますから、多少の放射能汚染は受けるでしょう。しかし、それを理由にして東京湾への寄港を渋ったり、関西方面に回されてしまうということです。このため東京湾に寄港してもらうには1割程度の割り増し料金を払う必要があるというのです。
 円安と相まってこの状況、また日本が大量の食料を輸入している中国では物価高は収まらず、特に食料は高騰中です。中国の通貨、元の相場は上昇気配です。当然、日本の輸入価格は上がります。
 また統計を見ると、3月の日本の輸入物価は19%上昇、16ヵ月連続の上昇です。この16ヵ月間は円高だったのに、輸入物価は上昇していたのです!
 4月に日本政府は、製粉会社に対しての小麦の引き渡し価格を18%引き上げました。これを受けて大手製粉会社は6月から小麦粉の価格を1割以上値上げします。いよいよパンや麺も値上げが始まります。小麦の国際価格は昨年の1ブッシェル4ドル台から倍の8ドル台後半へと上昇しています。まさに6月に値上げされても第一弾にしか過ぎません。この小麦の値上がりよりもっと激しいのがトウモロコシで、昨年の1ブッシェル3.5ドルから7.7ドルへと高騰です。もはや8ドル台乗せは必至とみられてきました。小麦の過去5年間の相場は平均して、トウモロコシに比べて49%ほど高かったのですが、ゴールドマン・サックスの予想によれば、両者の価格は逆転する可能性が高いとのことです。そうなれば影響を受けるのはどこの国か? トウモロコシの世界最大の輸入国は日本です。トウモロコシは飼料用として膨大な需要があります。牛肉や豚肉、鶏肉などへの値上がりは必至でしょう。一方、原料である綿花の高騰を受けてポロシャツなど繊維製品が米国では値上げが始まりました。このように我々の必需品である食料や衣料、エネルギーは値段が上昇する一方なのです。
 驚くような物価高が迫ってきています。東日本震災が一夜で世の中が変えたように、ある日、日本の風景は急激な変化を見せるでしょう。驚くほどの物価の高騰に人々は声を失うことになるでしょう。被災地の困難を思うと胸が痛みます。しかしインフレという大波が今度は日本全土を包み、あらゆる人達を襲ってくるのです。

<転載終わり>

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 朝倉氏は3年前からインフレが来ると言い続けていますが、コーヒーやガソリンなどは値上げされましたが、インフレまでには至っていないのが現状です。

 この3年間をみて、朝倉氏の予測はあまり当たっていないと言う方もいます。確かに現在はインフレではなく、デフレですので概ね当たっていないともいえます。3年間インフレは来ていませんが、まだ朝倉氏はインフレになると言ってます。自分でもドンキホーテのようだと言ってます。

 私もこの3年間朝倉氏の記事は何度も紹介してきましたが、あまり当たっていないので、自分でも申し訳ないと思っております。

最近ではさすがに船井氏も朝倉氏のコメントを引き合いに出すこともほとんどなくなりました。船井氏は、経営コンサルタントとして船井総研を一部上場企業にまで育て上げた経営のプロです。その船井氏が支持した朝倉氏の予測がここまで外れてしまうと、船井氏としても面目を保てないというのが本音かも知れません。朝倉氏同様、米国債とドルの暴落と円と金の高騰を5年前から予測してきた副島隆彦氏の記事も、最近は船井氏は引き合いに出されていません。(もっとも金は史上最高値を付けていますが。)

 ただ、ここに来て、どうも朝倉氏の予測通りに進んでいくのではないかと、私には思えてきました。当分デフレ基調には変わりはないと思いますが、衣食住という最低限のものだけが高騰するように思います。高級車やブランドものなどが異常に高騰するということは今後もないと思いますが、世界中の誰もが必要とする「モノ」だけが暴騰する可能性はあるかと思います。

  100Kgの玄米や、25年間保存できるクラッカーを現在私が備蓄しているのは、地震などの天災に備えていたわけではなく、実は朝倉氏のハイパーインフレ襲来の予測を信じて備蓄したものでした。結果的には近々来るといわれている平成関東大震災への備えとなっていますが、本来の目的はハイパーインフレに対する備えということでした。朝倉氏も副島氏も2010年くらいまでにはハイパーインフレが来ると言い続けていますが、未だに来ません。だからといって、今後もインフレは来ないかというと、そうでもないと思います。朝倉氏も天災が引き金となるとは全く言っていませんでしたが、どうも東日本大震災を機にインフレになる可能性は高いように思います。まだ米も野菜も味噌も値上がりしていませんが、今後はじわじわ値上がりしていくように思います。震災と共に、インフレの備えもしたほうがいいように思います。特に食料品は、毎日摂るのは必須ですので、備蓄なりプランターで栽培するなりの備えは必要だと思います。

 今日は自給という意味でも、ひふみ赤城農園に、トマトやキュウリ、ショウガ、サトイモ、カボチャを植えました。船井メディアさんと日本弥栄の会の会員さんも来られました。赤城農園では、農業実習を行っていますので、自宅の庭やプランターで野菜を育てるノウハウを習得することができます。そして、最終的には、自給自足共同体にまで進んでいければ楽しいと思います。備えあれば憂い無しです。

 

 

・船井幸雄.com

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「一石五鳥の米国国債売却による経済復興政策実現」植草一秀氏

2011-05-02 21:42:38 | 日月神示の実践

<知られざる真実より記事転載>

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一石五鳥の米国国債売却による経済復興政策実現

未曾有の大震災と原発爆発事故は日本経済に甚大な影響を与えている。日本経済は昨年秋以降、下り坂に転じている。その下り坂の日本経済に、菅直人内閣は史上空前の超デフレ予算を組んだ。2011年度当初予算が、史上最強の超デフレ予算であることは、予算計数から確認できることであるにも拘わらず、私以外の誰一人として、この重大事実を指摘しない。詳しくは『金利・為替・株価特報』ご高覧賜りたい
 
 そこに、今回の天災と人災が加わった。
 
 景気が急激に崩落することは火を見るよりも明らかである。
 
 被災地域の生産活動が急低下している。生産活動の急低下は、同時に、雇用の消滅を意味する。労働の対価として受け取るはずの所得が消滅するのだ。
 
 組み立て加工の製造業の場合、部品の一部の供給が止まれば、生産ライン全体を止めざるを得ない。
 
 より深刻な影響が生じるのは、原発事故を主因に、第三次産業への消費が激減することだ。企業倒産は激増し、失業が急増することは間違いない。また、海外から日本を訪問する観光客は年を通じて激減する。国内旅行者も激減するだろう。
 
 直ちに巨大な予算を編成して、直ちに実行しなければならないのに、菅直人内閣は、まったく異なる方向を見ている。国民の生命も生活も健康も、この内閣の関心事項ではないのだ。
 
 財務省の小役人の支配下に入って、財務省の指示通りに動くことしかしていない。財務省が国家を案じているなどというのは幻想にすぎない。彼らは、常に、自らの利権維持・拡大しか考えていない。
 
 彼らは、自らの利権を維持・拡大させるための庶民増税を実現することしか考えていない。国のことはもちろん、国民のことなど、まったく考えていないのだ。私は大蔵省の中にいて、彼らの行動様式の一部始終を見て、このことを確認している。
 
 2011年度第一次補正予算は、へどの塊である。4兆円の予算のうち、1.5兆円は本予算の支出取りやめで財源を確保したが、その柱は、2009年8月総選挙の重要公約の廃棄である。菅-岡田ラインは、小沢-鳩山ラインを攻撃する「政局」に補正予算を利用したのだ。
 
 残る2.5兆円は年金国庫負担に振り向けるはずの埋蔵金の流用だ。その結果、第2次補正で穴埋めをしなければならない。これを、増税で埋めようとしているのだ。「みんなの党」の江田憲司氏が衆議院予算員会で、補正の財源を増税に求めることの愚かしさを絶叫していたが、江田氏の主張が正論である。

国民生活が根底から脅かされる、まさに民衆の危機に際して、菅直人内閣は生体反応を示していない。「心」が欠落している。菅直人氏の頭の中には、首相ポストにしがみつくことしかないのだろう。本当に悲しい人間だ。
 
 この姿を見ると、過去の薬害エイズ問題での活動も、目的ではなく、政治の世界で立身出世するための単なる手段だったのだということがよく分かる。
 
 この危機に菅直人という人間が首相に居座っていることが、日本を最大不幸社会にしている元凶である。
 
 逆に言えば、「菅直人氏が首相を辞任する」ことは、いまの日本において、直ちに実行可能な、もっとも即効力のある最高に明るいニュースになる。暗い日本に明るいニュースをもたらすために、菅直人氏は一秒でも早く首相を辞任するべきだ。それが菅直人氏に可能な唯一の国民貢献策である。
 
 疫病神が消えた段階で、最優先の課題になるのが思い切った政策発動である。真水50兆円の経済対策を直ちに編成して実施するべきだ。
 
 財源は、日本の外貨準備を活用するべきだ。
 
 外貨準備は政府が日銀に短期証券を引き受けてもらった資金で保有しているものである。現在約1兆ドルの外貨準備がある。政府は、この外貨準備の大半を米国国債の形態で保有している。
 
 この問題を、本ブログでは繰り返し指摘してきた。
 
 日本が1兆ドルもの外貨準備を保有する必要はもともとない。外貨準備は外国為替市場での介入の結果が蓄積されたものである。円高・ドル安を抑制するためにドル資産を買ってきた。
 
 しかし、趨勢としてドルは下落傾向にあるから、ドルが値上がりした局面では、日本政府は手持ちのドルを売却しなければならなかったはずだ。
 
 ところが、日本政府は外貨準備を売らずにきた。
 
 1兆ドルを米国に貸しているのだが、返してもらわないのなら、米国にあげたも同然だ。
 
 1兆ドルは110兆円程度のコストで購入したものだが、ドルが下落して、時価は80兆円にまで目減りしている。巨大な損失が生まれているのだ。
 
 財政が苦しい苦しいと言いながら、外貨準備を放置して20兆円も30兆円もの損失を生んでいるのに、財務省はなぜこれを問題にしないのだ。
 
 この外貨準備が不透明に激増したのは2002年10月から2004年3月の1年半だ。小泉-竹中ラインが、米国に巨大な利益供与を行ったものと推察される。
 
 貸借対照上では、政府が日銀からお金を借りて、1兆ドルの米国国債を保有しているのが現状だ。
 
 しかし、この資産は不良資産で、時間が経つにつれて大きな損失を日本政府に与えてきたし、今後も与えるだろう。

100兆円の資産(現在の時価は80兆円に減少)をどぶに捨てるようなことをしているのなら、そのうち50兆円分を米国国債から、国内インフラに姿を変えた方が、よほど国益に適うのだ。つまり、米国国債を50兆円分売却して、この資金で、復興インフラを整備するのだ。
 
 政府の貸借対照表は、債務が日銀からの借り入れで、資産がこれまでの米国国債保有から、国内の実物インフラに振り替えられる。
 
 現行の外為資金特別会計に係る特別会計法の改正が必要なら、必要な改正を行えばよい。必要な法律を整えるのが国会の役割である。
 
 日本政府が米国国債を売却するとドル安・円高が進行する恐れがあるが、米国国債を国内インフラ資産に振り替えることは、実質的に国債の日銀引き受けによる公共事業実施の意味を持ち、この政策が、強い円安誘導政策になるから、バランスを取ることができる。
 
 問題は、米国がクレームをつけてくることだ。
 
 だから、菅直人氏の後任首相には、必ず、米国に対して「モノを言える」人物が就任する必要がある。
 
 日本政府のバランスシートの修正を、米国に阻止されるいわれはない。日本国民の国益に適う政策である。予算書上の財政赤字が問題だとされるが、このスキームでは、国債発行残高は1円も増えない。景気は良くなる。インフラは整備される。外貨準備での無駄な損失も発生しない。
 
 外貨準備を円に換金して、復興経済政策の財源に充当することが、いま考えられるベストな選択である。この政策を実行に移すことから、『日本の独立』が始動することになる。

 

 <転載終わり>

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 被災地の復興の財源として、政府は消費税を上げようとしています。しかしながら長年に亘り買い続けてきた米国債を売れば、確かに全て解決すると思います。誰でもそう思います。いくら政治家や官僚でも、これくらいのことは分かってはいるのでしょうが、アメリカに「国債を売りたい」とは言えないのが現実のようです。

国債を売りたいのに、売れない状態は、やはり属国ということになると思います。ここは政治家と官僚が連携して国難を乗り切るしかないと思いますが、はたして決断できるのかどうか。

 

 

 

 

・知られざる真実

 

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