メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

ジャズ・ヴォーカル

2012-11-05 15:24:15 | 音楽一般

昨日、通っているヤマハ大人の音楽教室が行ったジャズ系の発表会にヴォーカルで参加した。

主体はサックスとトランペットで、これらの生徒に、少数のピアノ、私のようにライト・ミュージック系ヴォーカルの生徒が任意参加、ピアノ、ドラムス、ベース、ギターは講師がサポート、という形である。ヴォーカルが少しあった方が、会としては変化があっていいといういことだろう。

 

曲は「You Make Me Feel So Young」(!946、作詞:Mack Gordon、作曲:Josef Myrow)、シナトラ全盛期の傑作アルバム「Songs For Swingin' Lovers」(1956)の第一曲目で、全体に軽快だが、途中に変化もあって、歌っていても楽しいものである。

 

バックに講師によるピアノトリオを頼むことになったが、楽譜を渡してからキーを変えるわけにもいかないので、最初から歌えるキーの楽譜を探すことになるけれど、この曲のオリジナル楽譜では最高音がなんとか出るというわけで、それも効果的かなと思った。

 

シナトラの録音では2回繰り返して後コーダという形になっていて、楽器だけの部分はない。これは当時の録音では3分くらいにおさめないといけないからと思われるが、ライヴだとこれでは簡単すぎるので、今回も3回繰り返すことにし、2回目は楽器だけ、特にピアノのアドリブが映えるようにしてもらった。ただこうすると、再度歌が入るタイミングがつかみづらいこともあり、リハーサルではここを注意するようにした(アドリブだから本番ではまたちがうのだけれど)。

 

ところがリハーサルの録音を聴いてみると高音はでているが、かなり声質が硬い。ぎりぎりの高さで力が入っているとこうなるのだろう。本番まで、もう少し軽く歌うことを念頭に練習した。

 

実は私のキーはシナトラと同じといってよく、録音にあわせて真似して歌うにはいいのだが、この曲に関してシナトラはオリジナル楽譜のキーで歌えるはずにもかかわらず半音二つほど下げて歌っている。高いことろに曲のさびがあるから、彼のソフトな声の魅力を出すためそうしたのかもしれない。こういう想像をするのは楽しい。

 

会場は新装なった銀座ヤマハホール地下の大きなスタジオ、この種の音楽でも明瞭に音が聴こえ、演奏しやすい。

 


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