メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

アナと雪の女王

2015-05-08 21:41:26 | 映画
アナと雪の女王 ( Frozen、2013米、102分)
監督クリス・バック、ジェニファー・リー 原案:アンデルセン「雪の女王」
脚本:ジェニファー・リー 音楽:クリストフ・ベック、ロバート・ロペス 主題歌:イディナ・メンゼル
 
ようやくWOWOWの放送録画で見た。ディズニーは苦手で、大人になってからほとんど見ていないのではないかと思う。
したがって、いつごろからはわからないが、この映画も絵が立体的で、動きも人間が入っているようで、つまりモーション・キャプチャリングをベースにCGで作ったような感じである。もっとフラットな方がいいのかどうか、わからない。それは続けて見ている人たちへのアプローチのトレンドだろうから、何がよくて何が悪いと一概には言えないだろう。
 
多くコメントされているように、中心に女性二人というのは確かに珍しいだろうが、こまかいところでこんなにコントというかギャグというか、そういうものがあるのが普通なのだろうか。
 
原案となったアンデルセンの作品は知らないが、かなりちがうらしい。そして、こういう物語は昔からいろんなところに入っている小さな話の組み合わせになっていて、それはここでも気がつく。
 
姉のエルザが何でも氷にしてしまう能力を意識しそれを隠さず見せるように決意する場面、これはあのポルトガル昔話「王子さまの耳はロバの耳」を思い起こさせる。もっとも王子の方でここは結末であり「勇気」、こっちは起承転結でいえば承、「こまったなあ」なのだが、それは絵と音楽で存分に見せてしまう(悪口ではない)。ここの音楽が「Let it go」(いわゆるレリゴー)、話はまだまだこれからのところの歌だとは知らなかった。
 
そして最後、「愛とキス」これはプッチーニのオペラ「トゥーランドット」だろう。雪の女王たる姉のエルザと妹のアナ、そして山男クリストフの三人は氷の女王たるトゥーランドット、求婚者カラフ、カラフを慕う女奴隷リューの三人に、場面によって対応がかわるけれども、なぜかアナロジーとして強く感じられた。
 
英語がネイティヴ並でなければ、これは吹き替えがおすすめである。これだけ動きと場面転換がはやいと字幕は見ない方がいい。それにあの「レリゴー」、これは松たか子がイディナ・メンゼルを圧倒的に上回っている。


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