アルフレッド・シスレー展 -印象派、空と水辺の風景画家-
練馬区立美術館 2015年9月20日(日)~11月15日(日)
日本国内にあるアルフレッド・シスレー(1839-1899)の絵画20点を中心に、画家が主に描いたセーヌに関する広範な解説、そして画家に影響を受けた日本の画家の作品を加える、という構成の展覧会。
最初に解説されていたように、同じ印象派でもシスレーは同年代で付き合いのあったモネとことなり、あくまで対象の形と光を緻密に描くことを徹底しており、結果としてモネのような強い表出やその先の抽象化には至っていない。したがって地味な印象をもってしまうのはやむを得ない。
しかしながら、ずっとそばに置いてみていたい作品として、こういうものはそうないとも言える。なにより絵の中に入っていける感じは秀逸だし、そこにある空気感はとても気持ちがいい。
展覧会としては、あともう少し数があってもよかったし、もしあるのならより大きい絵も見たかった。
ところで、練馬美術館は年に1回はなかなか得難い企画をしてくれる。今年は舟越保武とこのシスレ-の二つ。予算もかかっただろうと想像したが、開館30年とかでおそらく少し多めの予算がとれたのだろうと推察する。今後も期待したい。
練馬区立美術館 2015年9月20日(日)~11月15日(日)
日本国内にあるアルフレッド・シスレー(1839-1899)の絵画20点を中心に、画家が主に描いたセーヌに関する広範な解説、そして画家に影響を受けた日本の画家の作品を加える、という構成の展覧会。
最初に解説されていたように、同じ印象派でもシスレーは同年代で付き合いのあったモネとことなり、あくまで対象の形と光を緻密に描くことを徹底しており、結果としてモネのような強い表出やその先の抽象化には至っていない。したがって地味な印象をもってしまうのはやむを得ない。
しかしながら、ずっとそばに置いてみていたい作品として、こういうものはそうないとも言える。なにより絵の中に入っていける感じは秀逸だし、そこにある空気感はとても気持ちがいい。
展覧会としては、あともう少し数があってもよかったし、もしあるのならより大きい絵も見たかった。
ところで、練馬美術館は年に1回はなかなか得難い企画をしてくれる。今年は舟越保武とこのシスレ-の二つ。予算もかかっただろうと想像したが、開館30年とかでおそらく少し多めの予算がとれたのだろうと推察する。今後も期待したい。