山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

初物は一番好きな料理で

2024年04月22日 | 山菜料理

 ついに出ましたねえ。

       本日の収穫物 タラノメ

 「ちょっとだけ」のつもりだったんですけど、意外と多いです。

 先ずは下ごしらえから始めます。

 根元の木質部を切り落として、芽を包んでいたハカマを外します。

       きれいになりました

 続きがあります。

       タラノメの基部に十字の切れ目を入れます

 『ふろふき大根』なんかと似た発想で、目的は『熱の通りをよくすること』です。

 この作業が、美味しいタラノメ料理につながります。

 そんでですな、ここまできてようやく気付いたんですわ。

 これ、多過ぎとちゃうか?

 一食や二食どころか、3日かけても食べ切れない量です。

「揚げてから冷凍しておく?」

それもありだけど、これまでの経験から考えると別の方法も考えられる。

「いや、半分は、そのまま冷蔵しておく。

 この手の木の芽タイプは、冷蔵しておくと、かなりの日数保管することができるのだ。

 多分だけど、厳しい冬を越して芽吹いたときに、『寒の戻り』に遭遇することは、少なからずあって、それを乗り越えてきたからこそ、今も栄華を誇っているんだと思うんですね。

 だから、冷蔵庫に入れても、「また冬が来たか」ぐらいの感覚で休眠に入るんじゃないかな。

 問題は、マタギの頭脳。

 このことに気付くのは、収穫物を袋から出してみたときだったら良かったのに、ハカマを外して切れ目を入れた後に気付いた。

 後悔先に立たず。

 ま、この経験が次の収穫時に生かされればいいか。

 半分を袋にまとめて冷蔵庫へ。

 今回料理するのは、

       これだけです

 で、どうやって戴くかと言ったら、タラノメ料理で一番好きな食べ方です。

 天ぷら、行ってみましょう。

       卵黄に冷水を加えて200g

 これを基準に粉類を準備。

       薄力粉110g+片栗粉30g

 ・押すように冷水に和えていき、これで完了。一時冷蔵庫へ

 ・揚げ油が170℃まで温まったら、タラノメに衣を絡めます

       2回目は、このぐらい

 ※一度に揚げる量は少なめに

 ※衣や素材は、揚げる直前まで冷蔵庫で冷やしておきます

 ※タラノメの場合、軸が太いので、あまり温度を上げずに、じっくりと火を通すことで美味しくなります

 3回揚げたら、

       もう十分です

       本日の夕食にまぜてもらいました

 今回は、ハンバーグが主菜なので、

       ちょっとだけ

 塩をかけて味わわせてもらいました。

 これがですね、トロっとクリーミーで美味しいんだわ。

 食感は、熟したアボカドに近いかな。

 揚げるとアクが抜けて、ほんのりと春の風味。

 いやあ、旨い!

 春の山菜採り、いよいよ第二幕が開きましたね。

 ワクワクは膨らむばかりです。

 山の神様、これからもよろしくお願いいたします。



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